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「Europa Universalis: The Price of Power」日本語化プロジェクトとChatGPTの活用方法Part 5: ChatGPTを使った作業について



Part 5-1: ChatGPTを使うということについて

ChatGPTが一般に公開されてから1年ほどが経過しますが、使っていて感じるのは、生成AIツールは「もう一人の自分とのコミュニケーションツール」であるということです。問題解決ツールとして使用する場合、自分の抱える問題を解決するために、問題を整理し、段取りを踏んで問いかけや指示を行う技術が必要です。

私がChatGPTを使う際には、次の4つのステップを意識しています。


① 指示や問いかけを明確にする

ChatGPTに何をしてもらうかを明確に伝えることが最初のステップです。英文のように、最初に結論を示し、その後に背景や詳細な説明を加えるようにしています。

例えば、画像からの転記を依頼する際には、まず「画像からテキストを抽出してほしい」と指示し、その後に「どの部分を抽出すべきか」など詳細な指示を付け加えます。こうすることで、ChatGPTが何をすべきかを明確に理解できます。


抽出内容とともにアイコンについては間違った翻訳をされないように★で抜き出すように指示

② 作業を細かく分解する

ChatGPTに複数の作業を一度に依頼すると、正確性が落ちることがあります。そのため、作業を細かく分けることが大切です。

例えば、画像の英文を翻訳させる場合には、まず「英文の転記」を指示し、その後に「転記した英文を日本語に翻訳する」というように、2つの作業に分けています。理想的には、画像から直接日本語訳を得られると良いのですが、誤訳が生じることがあるため、段階を踏むことが重要です。


③ 作業内容を具体的に指示する

AIが作り出す成果物の質を安定させるためには、具体的な指示を出すことが必要です。例えば、「語尾をすべて『~る。』で統一する」といった細かいルールを設定することで、ChatGPTが一貫した結果を出しやすくなります。

同じ作業指示であっても、日によって微妙に異なる成果物が生成されることがあります。そのため、指示の細かさが結果の安定性に寄与します。

カードの中に文字を反映させるため語尾は短く、そして明確に

④ 回答や結果の確認と修正

ChatGPTからの回答や作業結果について、不明点や不自然な箇所があれば再度問いかけを行います。この際、自分の私見を交えてフィードバックを与えることが重要です。

例えば、翻訳を依頼した英文が曖昧であった場合、次のプロセスを踏みます。

  1. 問題となる点や引っかかる点について再度確認する

  2. 自分なりの翻訳案をChatGPTに提示し、その修正を依頼する

  3. ChatGPTの修正結果を確認し、最終的な翻訳文を決定する

このように、指示を明確にし、フィードバックを行うことで、AIとのコミュニケーションの質を高めることができます。

⑤の英文
出来上がったものについてわかりずらく解釈がどのようにもできてしまう。
問いかけをしてブラッシュアップする。

まとめ

ChatGPTを使った作業全般においては、人間に仕事を依頼する場合と同様に、指示内容を明確にし、成果物についてもチェックを行うことが重要です。場合によっては、フィードバックを与えることでお互いの認識のズレを解消し、最適な結果を得ることができます。

長文となりましたが、参考にしていただければと思います。


このように区分けして整理すると、各ステップがより明確になり、読みやすさが向上すると思います。

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