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『あなたの洋服をみんなの洋服へ』アパレル業界への挑戦 - Your Apparel【新規事業インタビューvol.4】
こんにちは!STARTUP STUDIO by Creww運営のてらだです🐼
STARTUP STUDIOは、“本業を退職せず”事業を実現できる、個人を主体としたインキュベーションプログラムです。"社会を変える挑戦"に挑んでいる、新規事業開発インタビュー第四弾をお届けします!
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第四弾では、YourApparelファウンダーのショーワさんに話を伺いました。
YourApparelとは?
洋服を「買う」時代から、「貸す&借りる」の時代へ
シェアリングエコノミーの拡大で、所有する時代から共有する時代へ変わっています。シェアリング・エコノミーは、生産や消費の拡大を目指すものではありませんが、個人所有の無駄をなくすという価値だけではなく、新たな価値創造を提唱する事ができるのではないかと考えております。
今まで着たことの無かったファッションにも袖を通す事ができたり、一点物のクリエイターの作品から、未来に対する想いを共有する事ができたりと、新たな自分と共に、人と同じではない価値の探求が進んでいくのではないかと考えています。衣類のシェアリングを紹介することにより、洋服の所有と消費に関しての概念を覆し、更にこのサービスを通して年間2,100億トンの衣類放棄の削減に貢献したいと考えております。 サービスサイトはこちら。
※YourApparelのその他メンバーはこちら!
ーショーワさん、本日はプロジェクトの事やスタートアップスタジオでの活動のお話など色々とお聞かせ下さい。宜しくお願いします!
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洋服を「買う」から「借りる」へ。YourApparelのハジマリ
ー『YourApparel』を立ち上げようとした原体験みたいなものはありますか。
ショーワ氏:「Fashionopolis(ファッショノポリス)」という本を読んで、洋服の製造過程が及ぼす環境破壊や、衣類の廃棄量の多さ、労働搾取等の問題を抱えていたことを知り、大きくショックを受けました。読んでみると意外と分からない事だらけで、アパレル業界の闇や課題感を感じました。
この問題の解決に貢献できないかと思っていた中で、ある日部屋のクローゼットにあるダウンジャケットを見て、ふと思いつきました。
”このダウンジャケット、自分は2ヶ月程度しか着ないけど、残りの10ヶ月は誰かに着てもらったほうがいいんじゃないか”
アパレル業界というのは規模的にすごく大きいので僕一人ではなかなか解決できないことだなと感じながらも、クローゼットを開けてみて、自分の持っている身の回りの服、これくらいの規模であればなんかはじめられるんじゃないかと思い、そこから洋服のシェアリングを始めてみようと思いました。
ー衣食住というのはずっと人の生活に付き纏うものですし、時代に合わせて課題もでてくれば、ソリューションも必要になってきますね。
ショーワ氏:そうですね。そこはすごく大事で案外一番イノベーションが遅れてしまう可能性もあります。特にここ数年のファストファッションの普及でなんでも安く手に入る世の中になり、短いサイクルで大量生産・販売する動きは環境問題や労働問題に大きな影響を与えています。
コロナで変わる洋服のありかた
ーこのプログラムがはじまってから、急激にコロナが加速しましたが、洋服やシェアリングに対し何か影響はありましたか。
ショーワ氏:コロナ禍により、わたしたちの生活や様々な産業に、変化を強いられる状況が起こっています。鉄道各社が赤字になったり、飲食産業も多くの店舗で会食の機会が制限されるなど、救済措置がとられているものの、これからの先行きは不透明です。
私達Your apparelも衣料の大量廃棄問題に着目して、サービスを構想して来ましたが、消費の落ち込みと共に、大手企業の倒産など、アパレル業界の人々の関わる産業形態も新たな変革を強いられていると考えます。
そんな中でも、ファッションの楽しみや、そこに関わる人々の活躍に寄与できる仕組みがないものかと、私達も様々な試行からこれからのアパレルの在り方を考えております。
人に会うためのとりあえずのファッションではなく、新しい自分に会うためのこだわりのファッション。同じ様でいて大きく違う、静かな変革が起こっているのではないかと感じております。
また、コロナ禍でそもそも「店舗に行かない」ということは既に起こっているので、その中でどのように洋服を動かしていくか、という点はどこも気にしているポイントだと思います。
リモートワークや在宅勤務の普及で、そもそも出勤しないから洋服なんてどうでもよくなるのか、オンライン化で洋服に対する人々の意識がどのように変わるのかは今はまだ分からないですね。
ー洋服のシェアリングといえば、パーティードレスなどのレンタル市場は既にありますね。
ショーワ氏:はい。ユーザーインタビューをしていく中でも「使用頻度が低く、単価が高いもの」に対するレンタルへの需要が高いことはわかりました。なので既にドレス、着物、ウェディングドレスのレンタル市場マーケットはあるのですが。
逆に毎日着ているものをシェアリングでまわし、例えば出勤時の服はレンタルとか、週末の服のみレンタルするとか、最終的にはクローゼットにあるのは5,6着でそれ以外はシェアリングでまわす、そんな日常が成り立てば面白いかなと思っています。
もう一度服が活きる場をーYourApparelの3つの事業
ーYourApparelについて、現在進めていることを教えてください。
ショーワ氏:洋服のシェアリングサービスを複数立ち上げることで、服の廃棄量を削減し、もう一度服が活きる場と機会を与えようとしています。YourApparelでは、シーンに合わせた以下3つの衣類シェアリングエコノミーサービスを展開しています。
①コーディネートされた洋服をレンタルするウェブアプリ
②Yシャツのサブスクリプションサービス
③ホテルでの洋服レンタルサービス
▼①コーディネートされた洋服をレンタルするウェブアプリ『Croth』
▼②Yシャツのサブスクリプションサービス『Yshare』
▼③ホテルでの洋服レンタルサービス ※現在準備中
「もう一度服が活きる場を」のミッションは変わらず、ユーザー流入のチャネルを増やしています。
例えば③のホテルでの洋服レンタルサービスで興味をもって下さったユーザーが、日常でも取り入れられる②のワイシャツのサブスクにも興味をもって使ってみる、と横へのユーザーの動きも意識して、半年間という短い時間の中でダーツボードを広めに色々と試している状況です。ちょうど今は、③のホテルでの実証実験の準備をしています。
ー具体的にどんなことをしているのでしょうか。
ショーワ氏:現在、実証実験を試したいと言ってくださるホテルと準備を進めており、同時にホテルで提供する洋服を集めています。
洋服については主に個人ブランドのお店から集めようとしています。また、ただ単に多くの洋服を集めるというよりかは、そのホテルに見合った洋服やホテルのブランディングを考えて服を集めていきます。
個人ブランド店の情報をホテル側に提供することで、宿泊客が今まで知らなかった個人ブランド店との出会い、発見、そして試着できることで購入に繋がったり、友達に勧めるかもしれない。
個人ブランドのお店が今まで以上にもっと活躍できる場を提供し、宿泊客、ホテル、個人ブランド店の三者間にシナジーが生まれ、今までになかった洋服を提供できる場をつくりたいと思っています。
ー確かに旅行先で、「1日目はたくさん歩くからスニーカーとパンツ!」「2日目はスカートを履きたい!」っていう思いがあるものの荷物が多くなるので何かしら断念した、という経験が私もあります…。ホテル先で用途に合わせて服を選べるのは面白いですね。
ショーワ氏:そうですね。ホテルにはそういう需要があるなと思いつつ、宿泊客によって何を求めているかというニーズが広いと感じています。
単に荷物を減らしたいので服はなんでもいいって人もいれば、逆にいつも着れないようなおしゃれな服を着てみたい、またはちゃんと準備はしてきたものの想像以上に寒かったから上着だけほしい、はたまた旅先で想定外のおしゃれなレストランに行くことになったのでドレスコードに合うような服が欲しいなど…今後ユーザーの声を聞きつつ、様々な用途に対応できるようにしていきたいと思っています。
👇YourApparelでは、実証実験にご協力頂ける
アパレル個人ブランド店を募集しております👇
提供してくださった洋服は
ホテルでのレンタルで使用し、
個人ブランド店の活躍の場を広げたいと考えています!
少しでも興味のある方は、
YourapparelまでDMください👚🙇♀️
ミッションドリブンで集まったメンバー
ー今回、ショーワさんはどのような観点でチーム創りをしましたか。
ショーワ氏:仲間集めの際に、エンジニア1名、営業1名のような構成は特に考えていなくて、どちらかというとミッションドリブンな人たち、ビジョンに共感してくれる人たちが集まれば、不足しているところはその後でも埋められるんじゃないかと考えていました。
また、全員が本業をもちながら、それ以外の時間で報酬もなくプロジェクトに関わるので、参加する上での何かしらメリットがほしいと感じていました。
例えばファウンダーがすごい経歴の持ち主であったり、業界トップの人であればその人と一緒にプロジェクトを推進するだけで価値があると思うんです。
ですが、僕の場合そういったものはないので。じゃあ逆にリターンできることは何かと考えると、通常の仕事ではできないような体験、例えばマーケティングの人であれば開発の人とプロジェクトを進めて、開発する上での段取りが理解できたり、または普段なかなか自分の意見を言って業務を進める、といった事がない人にとって、発言をバンバン言える環境の提供と、ある程度裁量をもってプロジェクト自体を一緒に創り上げられる。
ミッションに共感してくれるのはもちろん、いつもと違うことをやってみたい、どんどんチャレンジして活躍したいと強く思っている人を重視して面談では話を聞かせていただきました。
STARTUP STUDIOはまさに自分にドンピシャなプログラム
ーショーワさんは本業でもスタートアップ関連のコンサルをされているようですが、STARTUP STUDIOに応募した理由はありますか。
ショーワ氏:最近『アクセラ』というものがちょっとずつ増えてきてはいるものの、アイデアフェーズから支援するいわば『インキュベーションプログラム』はまだまだ少ないと感じていました。
ちょうど自分も、アイデアフェーズでよくあるような問題に直面していました。
”アイデアはあるけど、どうやって仲間集めしよう…”
”資金がない状況でどのように進めよう…”
アイデアフェーズから支援したり携わるとなると相当リスクが高く、とてもやりにくいと思います。ですが、そこをあえてCrewwさんがSTARTUP STUDIOといった形で提供してくださっていて、アイデアフェーズでも応募ができる、本業は辞めずに挑戦できる…まさに自分が求めていたものにドンピシャなプログラムがあったので、ラッキー!って感じで応募してみましたね。
ー実際に週末起業をしてみていかがでしたか。
ショーワ氏:正直難しいです。キャッチコピーではあるもののやはり全員が本業を辞めずにやっているので、全員がどれほどのリソースを当てられるかが分かりにくいです。会社であれば、週40時間は確保されているので、その中でこのプロジェクトに何時間割くかなどの調整ができると思います。
ですが、このようなサイドプロジェクトですとメンバーそれぞれが本業も違うので、AさんとBさんが一緒に進めていたとして、一人がめちゃくちゃ忙しかったりすると物事がなかなか進まなくバランスが難しいです。同時にこちらとしても、Your Apparelのプロジェクトを優先してください!とは言えないですしね。そこのスケジュールを組み立てる点では今回非常に勉強になりました。
ファウンダーとしての役割 - オープンなコミュニケーションと活躍の場の提供
ー全員が本業がある中でスケジュール立てが難しいとありましたが、今回ファウンダーとして工夫したことや意識したことはありますか。
ショーワ氏:意識したことは「オープンなコミュニケーション」と「活躍の場」です。
コミュニケーション不足や勘違いから色々と問題が起こることが多いので、クリアに、正直に、オープンにコミュニケーションを取ることを意識しました。また、チーム内全員でこれを心がけるように意識しています。
進捗共有一つにしても、全員でオープンに共有するように心がけていて、それは別に「これやったぜ!」というアピールでもなければ、「タスクなんでやっていないの?」と詰めているわけでもなくて、単に全員で話し合って共有することで漏れがないように、上下関係なく、お互いの意見を尊重し合いながら、明確に「これはここが問題だからダメ」と話し合えるチームを目指しています。
特にオンラインの場合は、テキストだけで「本当はどう思っているんだろう?」と察する時間がもったいないですよね。
あとは、定例で各々のToDoを明確に確認しあうことで、『来週にはここまでできているよね』『次はこれをしていこう』と全員でシェアして話し合うことで、同じ土俵に立っているイメージです。STARTUP STUDIOでは、本業ではない業務内容や責任感を体験できる場なので、全員で思いっきりチャレンジできる場と考えてもらうように意識しました。
▼ある定例の時のスクショ
最後に
ー最後、これから挑戦する人に向けて一言お願いします!
ショーワ氏:STARTUP STUDIOに限らず他のプロジェクトでも、やろっかなって思ったらやるべきだと思います。はじめる前は、本当にメンバーが集まるのか不安だったりしましたが、意外にも一歩踏み出してみると、案外周りに課題解決したい人が多くいるんだな〜と感じました。
一歩目を踏み出すのは勇気がいりますが、意外にも周りの人が助けてくれたり相談にのってくれる人が多くいます。チャレンジすればするほど学びが増えるので、臆せずにまずはやってみてほしいです!
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YourApparelの今までの検証の様子などは、マガジンをご覧ください!
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ぜひ様々なご意見をお伺いできますと幸いです!
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