一緒にやるパートナーが事業を面白いと思ってくれることが、バリュエーションよりも大事なこと。【START UPS/YJキャピタル・大久保洸平、THECOO・平良真人】
「ファンとともに」エンタメの新たな楽しみを
今日読んだのは、「Fanicon(ファニコン)」という、コロナ下での新しい音楽の楽しみ方を主催する有料会員限定のコミュニティ型ファンクラブアプリの運営をしている「THECOO(ザクー)」のCEOの平良さんと、そこに投資をしているYJキャピタルの投資家大久保さんの対談である。
「Fanicon」って知らなかった!
アーティストとのチャットやファン同士のグループチャット、グッズ販売などの様々なオンライン機能があり、なおかつ無料ユーザーがいないことで、コミュニティの熱量を上げられる、アーティストとしてのファン運営の立場に立ったアプリ。へえ、面白そう!
ライブに行ったこともないけれど、この事業に投資した理由とは
さてこのTHECOOに2018年から投資をし始めたのが大久保さん。彼は人生初のライブが「Fanicon」で配信されたライブだったくらい、音楽やエンタメに疎い人らしい。大久保さんがこの会社に投資を始めた理由は、CEOの平良さんが「何かやってくれそうだから」というのと「ビジネスとして面白いと感じている」ということである。
会社のビジョンとして「『できっこない』に挑み続ける」を掲げていて、平良さんがすごくポジティブ思考だったというのもあるそうだ。
平良さんも「バリュエーション」より「事業が面白い」と投資家が思ってくれることが大切だとおっしゃられている。
エンタメに疎いからこそ見える視点
こうなると、大久保さんは、「PPにもならなかった第三者」になると思う。この投資がなければ一生ライブなんて行かなかったのかもしれないな。
こんな大久保さんは平良さんにとって「事業を正当に評価するためのロジックを整理してくれてる」存在。そう、冷静な目をもって、余計な知識を入れずに正当に評価することっていかに難しいか…!
学び
①やはり、新しいものを作り続けてどんどん発信し、これに対して「面白い」と思ってくれる人に出会っていきたいこと。
②常に冷静な目で自分たちの事業、演奏、コーヒーの味を正当に評価すること、または正当に評価してくれる人を見つけること。