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【振り返り】くりこむ万博2024で僕が得たもの。

この記事は【約10分】で読めます。


「くりこむ万博」とは?

くりこむ万博は《大人の文化祭》をテーマに掲げ、高井直人(愛称:たかちゃい)の個人事業CRECOMが運営元で開催された文化祭フェスです。今年で第2回の開催となり、2022年渋谷のダイニングバーで密かに開催された第0回目より毎年、規模を大きくしながら音楽、アート、フード、マルシェ、トークセッションなどが出店するイベントです。

第2回目となる〈くりこむ万博2024〉では、来場者数176名となりたくさんの方々に遊びに来てもらうイベントに成長しました。毎年【11月3日文化の日】に開催することを、1つの目的として『文化の日は、日本中で大人たちが表現や発信の場を作る文化を未来に残す』ことを掲げています。

▼過去のイベントはこちら▼

『おとなたちの文化祭』

主宰が学生時代に一番好きだった学校行事が「文化祭」だった背景から、大人になっても文化祭のように楽しい時間を作りたいと願い発案されました。「大人たちの」とあるように、特徴としては「ただワイワイする」という作り方ではなく「テーマを設定し、そのテーマを遊び・感じ・学べる」機会を作ることで、大人たちでも子どもの頃のようにワクワクできる時間と場所を提供できるようにしました。

"想い描く理想の人生"を作り続ける大人でありたい

運営元のCRECOM(読:くりこむ)は、これまでにも数年間クリエイティブコミュニティとして様々な活動をしてきました。1DAYカフェ開催やグループ展示、オンラインイベントなどです。

▼コミュニティ時代の活動についてはこちらのマガジンをぜひ▼

それらは全て「クリエイティブな人生を生きる大人たち」を増やすことをゴールに設定し活動していました。クリエイティブな人生とは、つまり『想い描く理想の人生』のことであり、それらを作り続ける…あるいは挑戦し続ける大人たちの表現・発信の舞台を作ろうと思ったのです。

2024年のコンセプトは《CROSS「」》

さて、そんなくりこむ万博ですが前述した通りテーマを設定し、それらを感じることのできるイベント設計を目指していました。第二回目となる2024年のコンセプトは《CROSS「」》でした。

交わり生まれる新たな君へ

初開催の昨年は「START」でした、新しい出会いや挑戦がスタートした人たちが、今度は交わっていき、新しい人との繋がり、アイデアの融合、偶発的な出会いなど、交わっていく場を作りたいと思いこのコンセプトにしました。

17人の運営メンバーによって作る「くりこむ万博」

また今年大きく異なる「場づくり」の1つが、運営メンバーがいたということです。昨年もいたのはいたのですが、基本的には企画や構想、マネジメントに至る部分のほとんどは主宰のトップダウンで行っていた部分から、今年は17人の20代の若者に、コンセプト設計や、企画に至るまでを自分たちで作っていってもらいました。

5月の最初の顔合わせ合宿の様子

先ほどのCROSS「」というコンセプトも、彼らが5月の合宿を経て、約1ヶ月をかけて自分たちで作ってくれたコンセプトです。

チームで動いて、大変だったこと

01|チームの合意形成の時間

一人でやる大変さと、チームでやる大変さは両方あるな…というのが今年の率直な感想ですね。僕は基本的に0から100まで一人でやってきた背景もあり、一重に何か決めて動く際には、自分一人なら数時間も練れば決めてしまいます。ただ、チームの合意形成をするとそれが1ヶ月かかる..なんてことはザラにあります。どこまでチームを信じ、任せられるか・・というのは高井個人としての課題でもありました。できた部分とできていない部分があるので、これは今後の反省点です。

でもほんとこういう時間が最高に楽しかった
ZOOMでもみんなと毎週のように打ち合わせ

02|"モチベーション(≒やる気)"の存在

「モチベーション」という言葉が行き交う機会が増えることも、僕として精神的に辛い部分でした。一人でやる時は、自分の「やりたい事」や「仕事/事業」として取り組むのでモチベーションが下がることがそもそもないので、我武者羅にやるしかないのですが。やはり色んなバックグラウンドを抱えたメンバーを集めると、それぞれの葛藤や、優先順位が常に発生し、それぞれの頑張り度合いや、コミット具合が異なることがあります。集まるごとに『みんなモチベーション下がってない?』『最近チームのモチベーションが下がってるよね..』という会話があり、それはチームをまとめる人間としては申し訳ないな..と思いました。

コミュニティの場合は、長期目線で対話を重ねる事ができ、むしろモチベーションが低い事が、一つのコミュニティにいる目的になるのですが(それを上げる為に所属するので)。一方、イベント作りで集められたチームは『期限付き』です。このゴールにのみ明確なチームは、優先順位が下がったり、自分が「やる意味」を見失うと途端に『このチームと一緒にイベントを作る時間に意味はあるのだろうか?』と考えてしまいます。なので、途中離脱することが起こりうるので寄り添い方が難しかったです。多分コミュニティのようなやり方だと窮屈に感じただろうし、かといって「くりこむ万博をやること」を目的にしてほしくもなかったので悩みました。今回は〈仲間と環境〉にみんなが価値を感じてくれたので、ほとんどのメンバーが最後まで走り切ってくれましたが、これはみんなに感謝です。

チームで動いて、良かったこと

01|一人で作れない価値

一方で僕自身がトップダウンで作ると、それは【たかちゃいのくりこむ万博】になります。しかしそれでは、本当に〈面白い/ワクワクするもの〉にはどうしてもなり得ないです。今年は運営本部のリーダーのげんつ君が最初の一言目から

僕らが主宰のたかちゃいの想いやビジョンを越えれることはない。
だからこそ、そこに捉われずに
「自分たちのくりこむ万博」を作ろう!

と言ってくれていました。本人は、それが上手くできなかったと終わった後も振り返ってくれていますが。僕としては「メンバーそれぞれが企画・構想してくれたもの」が形になり、決して主宰だけの思惑通りの万博にはなっていなかったと思います。僕ならできないような事を、彼らは挑戦してくれましたし、彼らがいたからできた事はたくさんありました。

そしてそれが総じて、今年のくりこむ万博の満足度にも繋がっていると改めて感じています。

02|メンバーの人生に力になれた事

僕はもともとコミュニティ運営の人間ですので、イベントビジネスをしている人間ではありません。くりこむ万博ももちろん、目の前にいる「ゲスト」を何よりも大切にしていますが。僕が密かに、最も重要視しているのは作り手として関わってくれる「出店者や出演者」そして一番は〈運営メンバー〉です。

みんなにくりこむ万博をやってほしくて集めたんじゃないんです。
みんなが叶えたい事や夢を実現するために
必要な挑戦や、経験をくりこむ万博を通じて手に入れて欲しいです。

そう伝えるように心がけていました。メンバーの中には、くりこむ万博の世界観自体に共感してくれてる人もいますが。あくまで「くりこむ万博」は主宰・たかちゃいの夢であって、みんなの夢ではありません。だからこそ、そこに全てのエネルギーを注いでもらうのは僕は違うんじゃないかと思っています。でも、イベント企画・運営には多くのチャンスがあります。

・リーダー経験をしたい
・場づくりをしたい
・人前で話せるような人になりたい
・自分のやってきたアクセサリーを出店したい
・信頼できる仲間と出会いたい

僕は、そんな機会を作って経験させてあげたい(偉そうな言い方ですが)。きっとその人たちの人生にとって少しでも良い経験になるんじゃないかと信じ、今回のメンバーにも声をかけました。そんな運営メンバーの、事後アンケートの結果を共有します。

Q1:くりこむ万博は満足しましたか?

くりこむ万博の満足度を5段階で教えてください。
「とても満足した」「満足した」が全体の【90%】

Q2:くりこむ万博に関わって楽しかったですか?

くりこむ万博に関わることは楽しかったですか?
「とても楽しかった」「楽しかった」が全体の【80%】

Q3:くりこむ万博はあなたにとって重要な選択でしたか?

くりこむ万博に関わることは、重要な選択だったと思いますか?
「とても思う」「そう思う」が全体の【90%】

Q4:くりこむ万博であなたは何を得ましたか?

嬉しかったのは「一番に得られたこと」に『仲間や環境』を選んでくれていた事です。僕は、こういう機会を通じて「安心できる/信頼できる友達」を一人でも多く作って欲しいと思っているので、この結果はとても嬉しかったです。

次に
・自己成長(人間力的な側面)
・表現や発信する機会
・自己内省や自己理解
・チームビルディング
・リーダーシップやフォロワーシップ
・チャレンジ精神

などがありました。主宰として、少しでもみんなの力になれていればとても嬉しい結果です。

主宰のハイライト

本当に思い返せば濃厚な半年間でしたが、個人的なハイライトは3つありました。

01|7月のBBQの横断幕

正直、僕の心は大号泣でしたね。嬉しくて・・。この日は、企画リーダーのまなや盛り上げ隊のメンバーが中心に準備をしてくれてたのですが。全員で集まる場を「僕が何もしてない」って環境がコミュニティ時代7年間を振り返っても一度もなかったので。嬉しかったですね〜。

あぁ・・みんながそれぞれ万博に思いを寄せて
準備してくれてるんだ、やらされてやってる人はいないんだ・・

そう本心で思って、これを機に「安心感」と「仲間への信頼」に変わった瞬間でしたね。

02|出店者たちの優しさ

ハイライトではないのですが。毎年思いますが、本当にくりこむ万博は、素敵な「出店者」「出演者」さん達に囲まれています。正直、普通は集客も告知もやる必要性はないのですが、いつも

たかちゃい大変そうやね、何か手伝うことある?
集客僕もやるからチラシとかもらえる?
SNS発信したいのですが、いい画像とかあります?

そんな会話が当たり前のように溢れていました。実は今年のくりこむ万博は関係者が総勢【60人】いる大所帯だったのですが。大きなトラブルは一切なく、本当に僕は毎日のように出店/出演者の皆さんからエールをもらっていました。そして、ある方はドリンクに特別にクラフトビールを卸し、当日会場まで運んでいただいたり、ある方は友人のカメラマンを手配いただいたり、アーティスト達も、ただでさえ条件の厳しい中で、オープニングからエンディングまで、準備してくださり本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

いろんな人に支えられ今年も無事に終わりました

03|リーダーげんつの涙

最後はこれに限ります。これはおったまげでした笑。部活やサークルなどに、あまり尽力してこなかった人生だったので、男に泣かれた経験など僕は一度もない人生だったので本当に驚き、照れ臭かったです。でも、今回一番嬉しかったですね・・・。

一年前のバーで出会って
その時はまだ消防士で..こんな何もない自分をたかちゃいさんは信じて
「くりこむ万博を引き継いでほしい」
って言ってくれた事が、本当に嬉しくて・・・。

僕は当時から、本当に優秀な人だと思ったので。全然、そんなつもりはなくむしろ頭を下げながらお願いしたつもりだったのですが。げんつにも当時色々と葛藤があったんだな..と。先述したように、その人の人生において何か〈きっかけ〉になる機会をプレゼントできる大人になることを目標にしていたので。げんつにとって、泣くほど嬉しい事だったのなら、主宰としては嬉しい限りです。本望ですね。

おわりに

さて、ここまで長い振り返りを読んでくださりありがとうございました。最後に、来年の話を少しさせていただきます。正直、来年の構想は全く今のところできていません。しかし、本年度の経験を活かしながらまたゲストや来年、運営メンバーに関わってくれる人たちがよりワクワクできる環境を作りたいなと思っています。

01|舞台を変える

1つは、2年お世話になったHYPER MIXから舞台を新しい会場に変えることでこれまでにない〈くりこむ万博〉を作ろうと思っています。廃校でやろう・・というアイデアも溢れておりすでにワクワクしています。

02|チームを変える

2つ目はチームについて。今年は良くも悪くも17人という大所帯だったので、もう少し減らし10人以下のチームを作ろうと思います。そして、もっとこの10人がお互いを信頼し、くりこむ万博以外でもつながり続けれるような「仲間や環境」になれば良いなと思っています。

03|事業に変える

これまでは高井個人の「趣味」の延長でしたが、年々関わる人や扱う金額が大きくなってきて公私ともにもっとステージをあげていくために、くりこむ万博を1つの「事業」として成立させれるように変えていこうと思います。

そんな課題と向き合いながら、常に〈くりこむ万博〉そして、高井直人は挑戦し続けますので。改めて、みなさん今後とも何卒応援のほどよろしくお願いいたします。みんなにとって〈くりこむ万博〉が人生においてかけがえのない場になることを願い、これからも邁進していきます!

2024.11.18
たかちゃい


くりこむ万博2025の運営メンバー募集
については1月ごろを予定しております
情報解禁まで少々お待ちください!



\くりこむ万博2025開催決定!!/
今からスケジュールをおさえて楽しみに待っていてね!

くりこむ万博2025
開催日時2025年11月3日(月) 文化の日
※時間は未定ですがお昼〜夜を予定しています。
会場
東京都都内:場所は未定


くりこむ万博2025まで、349日!


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