変遷
15世紀中期のドレスデン・シュトリーツェルマルクトには多分あったであろう“Baumstriezel”、中国山西省の伝統料理と言われる“空心餅”は元を辿ってみると、どうも唐の時代に遡れそうな、7-10世紀あたりにルーツがありそうで、日本には長崎に19世紀後期に空心餅が伝わり編集が行われた後に定着した“一口香”とそれより前の17世紀中期に愛知に伝わった空心餅。長崎の一口香が佐賀に伝わった“逸口香”も19世紀後期です。
唐の時代といえば、シルクロード交易が盛んだったわけなので、もしや空心餅がヨーロッパにわたったことで内側ではなく外側を食べるBaumstriezelが作られたなんて妄想するのも悪くない。
この三つの共通点は小麦粉によるお菓子というのも面白く・・
とても質素なものであるにもかかわらず一口香は洗練されたお菓子であるところが日本の編集の賜物でもあるのかなと思い馳せます。
面白いですね、香ばしさや食感を楽しむとは。
江戸ではカラクリ菓子と呼ばれていたそうな・・