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800社の会社案内を見て

現在、企業へのキャリアコンサルティングや人材育成支援をさせていただく方で、昨年度から職業高校の就職支援に関するお仕事もさせていただいております。

未来ある若者たちの人生の節目に、出会い、微力ながらご支援させていただけることに喜びを感じます

同時に、企業の採用担当の方からは、募集状況や定着に関する状況を直接お伺いすることもあります。人手不足で売り手市場の中、職業高校であっても進学する学生が多く多くの企業様で採用目標を達成するのが難しくなっており、あの手この手で採用活動を行っていることが伺えます。

例えば、
・自社採用サイトで社員の1日の過ごし方や入社後のキャリアルートを公開する
・Instagramで日常の様子やイベントを発信する
・YouTubeで働く姿を公開する
・職場見学会を設ける など、多様な手段を用いて、会社や職場の魅力を分かりやすく多角的にアピールしている企業様もあります。



800社の「会社案内」を見ての感想

そうした中で、企業から学校に送られてくる「会社案内」。
今年度私も800社を超える企業様の会社案内を拝見しました。

・業務内容や給与など諸条件だけを会社案内として送付している
・お取引先向けに制作している会社案内を、そのまま採用活動にも転用している
・学生が働くことをイメージしやすいように、別途学生向けの会社案内を制作している
・職種のイメージが湧きやすいようにどんな仕事なのかを漫画にして制作している
・イキイキと働く従業員の様子を撮影したの動画のリンクをチラシにして同封している

など、とても味気ないものから学生目線で工夫された資料と表現まで、受け手から見ると様々です。


自社の魅力は伝わるか?中身を見直せば「今」が見える

前回のnoteにも書かせていただきましたが、大手企業よりも中小企業のほうが内定充足率が低く、苦戦しているのが現状です。

どんなに優れた製品やサービスが自慢でも、入社したらどんな風に働けるのか、仕事を教わりながら成長できる環境があるのか、ある程度しっかりイメージできないとなかなか応募しづらいものですが、学生ならなおさらだと思います。

そのためには、求める職種や雇用条件、企業理念や求める人材像だけでなく、
一人前になるまでにどんなサポートが受けられるのか
・入社後の活躍イメージやキャリアアップの機会
・会社でどんな1日を過ごすのか
・女性は活躍できるのか
・休みはとりやすいのか
など自社のよいところなどを具体的に、できれば数字で
も示せるとよいと思います。

採用ツールを見直してみると、そこに何を載せるか?を考える必要があると思います。

すると仕組みはあってもなぜこんな運用になっているのか
目的は何だったのかとか、OJTやメンター制度、教育体系や人事コースといった人を育て成長していく仕組みがなかったり女性のリーダーやリーダー候補がいなかったりと、自社の現状を知るきっかけになるのではないかと思います。

そしてその現状は、今いる従業員に対しても、人づくりへのメッセージ発信が弱かったり、成長の仕組みや支援、働きやすい環境を用意できていないといったことも、もしかしたらあるのではないか…と感じてしまいました。

採用ツールを見直して、
・学生に何を伝えたいのか
・今の自社は、学生にとって魅力があるのか、どこが魅力となりうるか
・その前に、自社の従業員にはどうあってほしいのか
・そのためにも、どんな環境を整備したらよいのか

を整理して、
人材の獲得~定着する職場づくり~人づくりの好スパイラルを回していけるといいなと感じました。

クリエイトミライ

info@create-mirai.net



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