【雑記】そして執筆速度は1.5倍になる
本日の断捨離は押し入れから出て来た大量の不要な段ボールの山。というか、もうとっくに保証の切れた機材の段ボールや、十五年以上前に買い替えた携帯(スマホですらない)の箱潰し。
こんなもんをどうして後生大事にとっておいてあるのか。後はゴキブリの餌になるだけだろうに。存在を忘却していたから仕方ないのだが……。
REALFORCEを買って初めて〆切に強く追われることになったのだが、一日で全てを解決してしまった。
副業の主戦場では1万字以内の比較的短いものを請け負っている。とはいえ1万字というと大体一日に一本、頑張っても1.5本が限界。本業後は大抵脳が疲れていて創造性の欠片もあったもんではないので半分も進まない。
1万字に満たない掌編を仕上げるのは負担が少ない方だが、物を書くというのは割かし大変だ。
ザクザクと(このnoteのように)脈絡なく書くわけにはいかない。正しい構成、無理のない話題の転換、適切な改行なども込みで考えると、掌編といえど割と脳みそを使う。
わたしの怠惰な性格と追い込まれないと真面目にならない性質も含めると、一本あたりにかかる時間はそれなりに多い。本文を書いている間も、考えながら打ち込んでいる都合でどう頑張っても一時間に2000字が関の山というところだった。
そこでREALFORCE。
無我夢中で二本が仕上がった。このキーボードを使っていると何だか妙に集中出来る。考えてみるとパンタグラフと違って打ち込みによるミスの発生頻度が減っているから、つるつる書けるのかもしれない。
キーが沈み込まなくて打ち込めない! とかの発生しがちイライラポイントがないのも大きい。想定しているキー位置とズレていてちょこちょこキーを見ながら打たねばならなかった頃のわたしではないのだ。REALFORCEは正真正銘のタッチタイピングが可能である。とても楽しい。
集中を阻害する要因が少ないから、タッチタイピングの速度も大いに向上しているとみえて、脳が吐き出す速度と打ち込みの速度が同期してきた気がする。日頃考えていることの分量がとんでもないので出力のボトルネックが減るのは大変助かる。
結果的に執筆の速度が1.5倍になり、気付けば一時間あたりの最大瞬間風速が3000字を越えた。これなら一日に何本でも書けそうである。
これがキーボード・ハイか。生まれてこのかた味わったことのない境地に到達し、謎の達成感がある。
REALFORCEは呪いの装備だが、呪いの装備の中でも格段に強い。すっかり信者である。邪教徒と糾弾されるのならばそれでも構わない。
別にキーボードなんて文字がまともに打ち込めれば何だって一緒だしなあ……流石にキーボード一本に二万も三万も出せないし……コスパ良い奴が良いよね……とか言っていた一月前の自分を殴りたい。
高いものを買うのが一番コスパが良いんだよ。今までの人生で何度安物買いの銭失いにブチ当たったか。痛烈な後悔と共に味わった学びはどうした。
わたしの買ったREALFORCEは上記のもの。廉価なものである。
そもそも移動すること自体があまりないし、外に持ち出すこともないから有線。すり減ったらそのときはキートップ代をお布施してもいいか~の思いでレーザー印刷。PCが白いのと、机とキーボードスライダーを黒にする予定だから、映えるだろう白にした。
白なら白、黒なら黒で纏めた方が統一感は出るのだが、黒いものに黒いものを乗せると意外と視認性の問題でしんどいタイミングや事故るタイミングが出てくるので、敢えて色を外してワンポイントにする方が良い。
そんなことないだろうと思うかもしれないが、人間の目は視界の中心から僅かに外れただけで見えなくなるものが大変多い。うっかり手をぶつけてガシャン! の発生を防ぐためには、視界の端でも認識しやすい色にするのが賢明だ。
本当に良い。気付いたらキーボードの押下圧もREALFORCEに最適化されてしまい、いよいよ元のキーボードに違和感を覚えるようになってきてしまった。気付けば1500字も書いているのがその証左と言えよう。
物書きにとってキーボードは指先の延長線にあるものだから、自分の誕生日プレゼントくらいの感覚で買ってみてはどうか。満足感が段違いだ。この1.5倍の執筆速度、打ち込んでいるだけで集中出来る感覚は他のキーボードにはない。
周囲の全ての物書きにREALFORCEをおすすめする妖怪になっているが、こいつが今後十年のわたしの相棒になることは明白だからだ。
今はキートップをかわいいのにしたい感情と、「でもこのキートップだから集中出来るんだよな! それは分かってんだよ! あと光らなくてもいいかな!」という感情の狭間にあり、GXシリーズの購入に二の足を踏んでいる。
何本キーボード買うつもりだお前。しかも高い奴を。
ともかく結論は一つ。買おう!!!! REALFORCE!!!!