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5/17 探検記

引っ越しから2週間経ち、ようやく落ち着いた休日を手に入れた僕たちは、散歩に赴くことにした。
午前中に家事を済まし、15時過ぎに家を出た。

目的地は、公園である。
先ず、徒歩1分のところにあるスポーツオーソリティでボールを手に入れ、グーグルマップを開く。

「地図上で緑色になっているところはほぼ確実に公園だろ」という朦朧的経験から成る朦朧的憶測により、近場の「緑色の土地」を目指し、歩き始めた。

10分後、バーチャル上の緑地点にたどり着いた僕たちの前には、墓地が広がっていた。

成る程。墓地というパターンもあるのか。

僕たちは、次の緑色ポイントに向かった。

「市川真間駅」に着いた。読み方は、イチカワ君の母上の呼称と同様である。ちょっと周辺を散歩。

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なんとも風情と威圧感のある古書店を発見。ここの店主は、絶対に白髭をタップリ蓄えた老人だと断言できよう、知らんけど。シャッターが閉まっていたが、営業自粛中なのだろうか、潰れてしまったのだろうか。前者であることを切に願う。古本を眺めるのは大好きだし、店主の風貌の確認をしなくてはならない。

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こんなにシンプルな二つの単語を並べ立てただけの、自己主張の薄い料理屋があるものか。僕の中の千鳥ノブが「シンプルダサ〜!」と言っていたが、メニューのラインナップは何ともそそるものだった。営業中に、今度訪れよう。

市川真間駅を越えて、さらにぷらぷら。

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ほう。イチカワ君の母上、なかなかやるじゃないか。文学的深みのある土地だったとは。

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道中、うんこ座りしたバンビがメンチ切ってきたのでヤキを入れておいた。因果応報である。

バンビを従えてすぐ、バーチャル上の緑地点2ndにたどり着いた僕たちの目の前には、霊園が広がっていた。

成る程。グーグルマップ上の緑スポットの、墓地が占める割合は高いらしい。

墓地に二連敗を喫した後、僕たちは学校のグラウンドにも二連敗を喫した。ちくしょう、公園はどこだ。

そうして、緑スポットハシゴ、5軒目にしてたどり着いたのが、

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遺跡。

遺跡である。

公園が見つかる前に、遺跡が見つかってしまう街、それがイチカワママである。

それでも、どんな遺跡なのか、どんなスバラシイ史跡を目にできるのか、期待は高まる。

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何やらよくわからんが、むかーしむかしの、人様の家の跡らしい。しかも復元模型。うーん、失礼ながら、20点。僕の興味を満たさなかったからだ。独善的な評価極まりない。

大山鳴動して鼠零匹。かと思われた矢先

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ファビュラス。

ファビュラスな薔薇園が現れた。しかも、ちょうど咲き頃である。

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薔薇、なんとなくツンと澄ましとるような、気取っとるような感じがして、あまり好きではなかったのだが、めちゃめちゃ美麗ですなぁ。そして、つくづくiPhone11proのカメラの画質には驚嘆である。

この薔薇園の下に、運動できる公園が広がっていたので、

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軽く2時間ほどボール遊びに興じておいた。決して夢中になりすぎて泥だらけになったりしてはいない。我々は20代も半ばである。オトナなのだ。ボール遊び、楽しいな。

帰り道は、行きとは違う道を通る。それが僕のポリシーである。いつかプロフェッショナルに出演した際には、必ずこのポリシーをドヤ顔で語るつもりだ。

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可愛らしいマフィン屋を見つけたので、寄り道。紙袋に入った、ステキなおやつを手に入れた。「ウマフィン!」なんてくだらない感想は言っていない。

ちょっと足を伸ばして、小岩駅まで歩くことに。

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江戸川にぶつかった。初夏の夕暮れ時の河川敷、サイコーですなぁ。今度のランニングコースにしよう。

さて、小岩駅。

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可愛らしいクレープ移動販売車にホイホイ釣られ、ノコノコとクレープを買いに。

運動後の甘いもの、美味しいな。

小岩、色んなお店があり、なかなかディープな街だった。良識あるオトナなので、お店でご飯を食べることはしなかったが、落ち着いたら必ずちょこちょこ訪れて、いろんなお店に入りたい。平素は、もっと活気に溢れているんだろうな、と感じさせる街だった。次来るのが楽しみだ。

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こんな、どの角度からどの層に向けてのものなのかよくわからない煽り看板もあった。ちなみに、この挑戦的な看板を掲げているお店は、ラーメン屋である。意図不明、意味不明。もはや怪奇現象の類である。仕方ない。今度食べに来てやるとしよう。

ステキすぎる休日だった。

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