【働き方】ALTから働き方を考える。
2学期末。
保護者懇談会のシーズンです。
学校は午前中で終わり、担任たちはあわただしく準備する。
15時ごろ、ずっとパソコンで作業し、ラミネーターなどを使って授業の準備をしていたALTの男性が、管理職のもとへプリントを持って行きました。
印鑑を押してもらう = 帰ってOK
「今日はあのクラスと、このクラスに行った」
「こんな授業をした」
「今までは明日の授業準備をした」
「ちなみに明日は息子の誕生日♪」
英語の中になれない日本語を織り交ぜて、身振り手振りで話すALT。
それでもどこか楽しそうな雰囲気に見えました。
彼は知的学級にも授業に来てくれて、
映像やゲーム、キャラクターのカードまで準備してくれる。
おかげでクラスの子も、彼が来てくれると喜んでいます。
「きっとほかのクラスでも楽しくやってるんだろうな~」
そう思いながら彼を見ると、管理職にプリントを渡しています。
管理職もそれに印鑑を押すと、彼は帰る準備をし、
ALT「オサキニシツレイシマース!」
僕「(明日息子さんの誕生日って言ってたな)See you~♪」
郷に入らば郷に従え?
管理職「は!?〇〇〇(ALT)帰った!?」
僕「じゃないですか?明日の準備終わったって言ってましたし」
管理職「いやいや意味わからん。。。定時前なのに。。。」
僕「(別によくね?)はぁ。。。」
管理職「定時前だから帰っちゃだめよ、って俺が言うの?英語で?」
僕「(管理職ってなんだっけ?)さぁ。。。」
管理職「派遣会社に苦情入れよ」
その後の苦情電話の内容を聞いていましたが、管理職の主張は
・仕事が終わったからと言って、定時前に帰っていいのか
・会社のほうから彼に注意をしてくれ
・日本で働くなら日本に合わせてくれないと
大体こんな感じです。
そんなやり取りを見ている僕の率直な意見は、
”仕事終わったなら帰っていいんじゃね?”でした。
”働き方”より先に…
彼は午後からずっとパソコンに張り付いて、授業の準備をしていました。
ラミネーターのそばにあるパソコンで、印刷してはラミネート。
またパソコンに張り付くを繰り返していました。
おそらく彼の働き方に
”やることやってすぐ帰ろ”
というルールがあるのかなと思いました。
それに加えて”息子さんの誕生日を控えている。
これはもう早く帰るしかありません。
素晴らしい働き方、素晴らしい父親です。
僕も思わず明るく送り出してしまったぐらいです。
現在の日本では、”教員の働き方”が注目されています。
国の頭のいいひと?達が頭を使って働き方について検討していますが、打開策は出てきません。
今回のALTの一件で、
”働き方”を考えるよりも
”考え方”を変えていくことのほうが重要なのかなと感じました。
僕も早く仕事を終わらせて、早く帰って好きなことに時間を充てよう。
この記事を読んでくれた方にも、楽しい時間が確保できますように。