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『型破りな教室』感想メモ

映画『型破りな教室』を観た。

舞台はメキシコ。
国境近くの危険地帯の小学校で起きた、実話を元にした映画。

観終わって、胸アツでぽやんとした気持ちのまま、映画館を出た。

学ぶこと以上に、単純に元気になった。
生きることそのものへの情熱がわいてくる感じがした。

型破りなセルヒオ先生の型破りな授業で、子どもたちの中に巣食う憎しみや虚しさ、諦めが、「好き」「もっと知りたい」「理解したい」に凌駕されていく。
偽りや操作的な意図が微塵もない、等身大のセルヒオ先生。
熱い思いと真摯な態度が、子どもたちを変えていく。
世界が戦場から、まだ知らない面白いものに満ちた、冒険の空間に変わる。

利害関係を超えた共感と友情でサポートをする校長先生も、暖かい。

間違えても罰されることはない、むしろ沢山間違えた方がいい。
そんなセルヒオ先生のメッセージに支えられた安心感が、子どもたちの力を自由にする。
「間違えてもいい」と、言うのは簡単だけど、実際にそういう場を作ることは簡単じゃない。人は簡単に、人を嗤うことをしてしまうから。

私も、私の中の生きることへの情熱を、そっと守り続けていきたいと思った。

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