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詩的往復書簡

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詩。やりとり風味で綴っていきます。
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記事一覧

詩的往復書簡 S 12/20

また 最近
「さよなら」が
聞こえだした

ねじ伏せるのに
油断した途端に

だから なのかな
あなたが時々
見えない気がする

こんなんじゃダメ
わかってるのに

どれだけ
あなたがそれを嫌がってるか
わかってるのに

夢を叶えて
奇跡みたいな

詩的往復書簡 D 12/20

焦る
焦る
焦る

リミットがあるわけじゃない
この焦燥感はどこから?

年の瀬?

余裕は何処へ行った

想いは変わらず
ここにある

気だけが
焦る

早く抱きしめないと
君が消えてしまいそうで

焦る
焦る
焦る

詩的往復書簡 S 12/19

風邪ひいたかな
頭が痛い
喉も痛い
眠い

吸い込まれるように
眠りについて
辿り着くのは
いつものソファー

隣にあなた
肩におでこ
髪を撫でる手

本物は何処ですか?
まだ来てくれない

言葉より
触れたいの

詩的往復書簡 D 12/19

遠回しに言った
伝わると思った

返事は来ない

わかってるはず
ならばどうして

待つのは辛い

長い間待ってた
もう耐えれない

叫んだ言葉が

響いて消えた

詩的往復書簡 S 12/18

今日のあなたは
何してた?

私は日常を

それと あなたを想ってた

それも 日常

変わらない毎日は
同じ日は無い

昨日より 今日

今日より 明日

私はあなたを

詩的往復書簡 D 12/18

思いがけない言葉が
理解より早く
脳裏に焼き付いて

じんわりと
染み込むように
心に伝わってゆく

それと比例して
足取りは軽く
気分も上がる

あぁ
こんなにも世界は
鮮やかだったんだね

詩的往復書簡 S 12/17

ビル風に煽られて
身体が浮くかと思った

足を止め
瞬間 耐える

いっそ
風にさらわれて

飛んでいけたら

何もかも
風に飛ばされてしまえば

ふわふわふわり
私だけになって

飛んでいけるのに

追い風が
囁く声が

冷えた耳を
くすぐった

詩的往復書簡 D 12/17

忙しい は 心を亡くす
そう書くと
どこかでいつか読んだ

けれど
忙しさを楽しめているのは
いつもどこかで
君を想っているから

忙しい は 有難い
有ることが難しい

それを得られる喜びで
寂しさを棚上げして

今は 忙しく

詩的往復書簡 S 12/16

何が
ってわけじゃないけれど

なぜか心が踊ってる

単純だと笑ってよ

それだけでいいの

面倒なことを乗り越えたら

私は私にご褒美を

ほんの少しの期待を込めて

あなたの空に会いに行く

最後の最後に

詩的往復書簡 D 12/16

起きがけに見た夢は
正夢になる というけれど

今まで 何度となく
そうなれば と思ったけれど

いつも空振りで
次の日には忘れてた

でも 今朝の夢だけは
明日になっても 覚えているから

今度こそ 現実に
初めて 心から願った

詩的往復書簡 S 12/15

突然行って
驚かせようと思ったのに
邪魔ばかり入って
諦めたのよ?
本当だってば

自分に言い訳
あなたに じゃなくて

多分 今日じゃなかった
会いたくなかった

それは 嘘

あなたのたった一言で
覆されて

結局 泣くの

悔しいけど

詩的往復書簡 D 12/15

もう少しで君の街
わかっていても進めない

役目が終われば 僕の街へ
来た分だけ 戻らなきゃ

想いを残せば
拾ってくれるかい?

いっそ 紙飛行機でも

流れる景色に
溜め息吐いたのは 秘密で

詩的往復書簡 S 12/14

嬉しそうに笑ってた
その理由を聞けなかった

夢の話

遠いのは
距離ですか?

それとも

二人の間?

投げた言葉を後悔し

受けた言葉を流せずに

それでも

夢では 笑ってた

嬉しそうに

あなたも 私も

詩的往復書簡 D 12/14

ウトウトしてた昼下がり
聞こえた気がした君の声

嬉しそうに笑ってた
つられて僕も笑ってた

目覚めた瞬間 離れてく
しあわせだった と 過去になる

遠ざかっていくようで
何故だか胸がザワついた

気付けば 顔は笑ってた
怖くて 顔が 笑ってた