第二言語習得論にはまる「究極の英語学習法」を読む
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。私はというと、1ヶ月ほど前にバーベルスクワットを行った翌日、右膝が痛くなりました。その後、痛みが引いてきたので大丈夫だと思い、手稲山平和の滝コースを登ったのですが、それが良くなかったらしく、それ以来、脚の筋トレは控えています。ここは以前に軽い半月板損傷を起こしていたところなので、無理をしないようにしています。そのせいも少しはあったかもしれませんが、週末はずっと第二言語習得論関連の本を読みあさっていました。その中で学習にダイレクトに参考になりそうなのは、これかな。
全体像が把握できるうえ、具体的な学習法の提案もあります。もちろん、発展途上の分野の成果ですから、科学的に検証された外国語学習法の決定版ではないという断りがあります。この本は研究成果に基づいており、研究をしている私にとってとても読みやすいです。著者は単語学習の研究に特に詳しいようで、参考になります。例えば、英単語を(1)高頻度語、(2)低頻度語、(3)アカデミック語彙、(4)専門語彙に分け、どのように学習するのが良いのか説明しています。高頻度語は多読・多聴を通じて習得可能ですが、低頻度語はその名の通り出会う頻度が少ないため、単語帳やアプリを使用した学習を取り入れた方が効率的であると説明されています。さらには、英単語を和訳で覚えるのか、それとも英英辞典の定義で覚えるのか、それぞれをどう単語学習に使えば良いのかについても触れられています。また、第一章の(6)にある4技能同時学習法は非常に良く練られており、今後の第二言語習得において本書で示されている学習法を採用してみることにしました。興味のある方は手に取ってみてください。この分野の今後のさらなる進展に期待しています。