~書店巡り~ アドレナリンとセロトニン分泌が止まらない
本屋さんに踏み入れた瞬間、私の全身に好奇心の波が走り抜ける。
目を引くタイトルの文字列やフォント体、
人気イラストレーターの描いたカバー表紙、
つい1ページめくりたくなる帯の口説き文句、
書店員さんのセンスあるPOPや平詰みされた新刊の配置、
ツヤツヤ・さらさら・パリパリと手触りの違う紙質、
新書・古書独特のインクの匂いなど
私の視覚・聴覚・嗅覚を刺激してくる。
小さいころから本を読むことが好きで
寝る前の読み聞かせで寝ることなんかあり得ない。
次はこれ!と逆にリクエストするくらいに元気になる。
本屋さんに行くと自分でも心臓の高鳴りが分かり、
高確率で尿意をもたらすこともある。
そのくせ何時間もいり浸くなる安心感もあり中毒性が高い。
書店ではわくわくを促進するアドレナリンと、
静かな空間で小説など多様な世界に心を洗浄されてセロトニンが分泌されている。
この日常の中にある非日常空間を転々とするのが私の趣味だ。
同じ店舗名でも漫画や文庫本、資格関連書など品ぞろえ豊富な分野が違うので、そこを見るのも書店巡りの醍醐味のひとつだ。
しかし、読書離れや電子化が進むせいで書店数は減少する一方。
心の拠り所がまた一つ消えていくようですごく寂しくなる。
書店は本を買う・読むだけでなく一種の美術館でもあると私は思う。
一冊一冊が作品であり作家の叫びだったり遺書ともいえる。
もちろん購入が書店存続に貢献できるが、ふらっと立ち寄るだけでも気分転換になる。
noteを使って約1年3カ月。この機会に読者から作者になれる自信を身につけたい。
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