イベント紹介レポート「つくる!食べる!つながる!小さく耕すヨコハマ農園物語」
2023年7月29日・30日及び8月5日・6日に武蔵野美術大学通信教育課程「コミュニケーション研究Ⅱ」/「社会形成デザインⅢB」の授業が行われました。
今回の授業では、19名の学生が全体統括、広報、トークイベント企画、制作、動画・記事編集に分かれてグループを作り、各々の経験を活かしてオンライントークイベントの企画・運営を行いました。
ゲストは神奈川県、鶴見・港北区の市民の森をフィールドに野菜を通じてコミュニティ作りをしている市民グループ「熊野の森もりおかスタイル」のメンバー3名をお迎えしました。
代表の肥後貴美子さん、夫の肥後健志さんは武蔵野美術大学の卒業生でもあります。
また、そのお二人が「コミュニティの要」とおっしゃる創設メンバー、田代美代さんにもお話を伺いました。
配信当日の8月6日は、zoomで武蔵野美術大学吉祥寺校と3名の方を繋ぎ、オンラインで10時から、約90分のzoomによるwebiner配信を行いました。イベントにはおよそ43名の視聴者を迎え、大盛況のうちに終了しました。
ゲスト紹介
終わりに 〜 イベントを通して 〜
2011年の東日本大震災をきっかけに、自然エネルギーの普及をテーマにコミュニティづくりを行う「熊野の森もろおかスタイル」の活動について色々とお話を伺い、強く感じたのは、お三方とも、「つながり」を非常に大切にされているということでした。
まず、人と人とが繋がることで、どんどんその輪が広がり、コミュニティが出来上がっていく。そこから人と土地、コミュニティと農園(ミソノガーデン)がつながることにより、新しくできることが増えていく。また、その場所から新しい人や活動とつながっていく・・・・
何をしたらよいか考えた際に、どんどん活動し、具体化していくことが大切ですと、健志さんのお話にもありましたが、この「具体化」が新たなつながりを生むことにつながるのだと思いました。
また、活動を難しいものとせず、わかりやすく、楽しいにつながる「食」を通して体験してもらうことで、継続する仕組み作りも非常に興味深いものでした。
田代さんの、「活動日の朝は起きると、ワクワクする!」という言葉は、まさにこの「食を通した楽しさ」を表現しているな、と感じます。
活動の未来の姿をお聞きした際に、まずは継続、そして日本各地でこの農法を広めて、いつか日本全体で循環型社会を考えるきっかけが生まれるコミュニティが増えれば。とのお話を頂きました。
まさに、今回のイベントタイトルにある「小さく耕す」を具体化させようとされているのではないでしょうか。
最後に、貴美子さんからイベント後にコメントを頂きました。
ご視聴頂いた方は、何らかの形でデザインに関わっている方が多いのではないかと思います。
今回ご紹介した「熊野の森もろおかスタイル」の物語が、皆さんの考える「いい社会」をデザインするための手助けになれば幸いです。