【使えないのはなぜ?】スプーンの持ち方3ステップと、手づかみ食べのメリット
スプーンが上手に持てずに、食べさせてもらっていたお子さんが、自分でスプーンを持って、食べたいものを自分で食べられるようになるのは、とても喜ばしい事ですよね😊✨
お子さん自身も、自分で食べるということは、単に生活スキルの獲得というだけではなく、自分のしたい事を意思で決める事ができたという、「心の成長」や「自立心が芽生える」大事な発達の第一歩となりますです💡
そんな第一歩でもあるスプーンを、お子さんの自立心を育てながら、上手に練習していく方法があれば試してみたくないですか?
本記事では、
①スプーンの持ち方の発達📣
②遊びを通した効果的な練習方法📣
③生活スキルを練習していくうえでの関りのコツ📣
④「手づかみ食べ」に代わる練習📣
以上の4つのポイントについて解説していきます。
後半の記事では、手づかみ食べができなくても、🌸上手にスプーンが持てるようになる便利グッズの紹介🌸もしていますので、お家のお子さんに合った方法を試してみて下さい。
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🌟簡単な自己紹介🌟
🍀臨床心理士・公認心理師の朝日です。
🍀子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
🍀子育て支援&発達障害支援を10年間、毎年1500件以上対応してます。
🍀医療機関&療育施設で働いています。
🍀2人の子(自閉&ADHD)の親でもあります
🍀専門家の視点から、少しでもお役に立てる&子育てが楽になる情報の発信を心がけています。
スプーンが上手に使えない理由💡
スプーンですくって食べるのが、なかなか難しいお子さんがいます。
それには以下のような理由があるかもしれません。
1:食器を手で持つ、支える習慣がない💡
お皿が固定されていないと、スプーンを使ってもお皿がぐらぐらと動いてしまって、すくいたくてもすくえません。
スプーンを動かしてもお皿がくるくる回ってお子さんもイライラしてしまう事があります😵💫😵💫
2:肩やひじ、手首の動作がぎこちない💡
スプーンで食べ物を口まで運んでいくには、食べ物を口まで運ぶ、肩やひじの大きな動きと、スプーンを握って食べ物をすくう、手首の小さい動きが協応していていないと、上手に食べ物をすくえません。
力加減の難しい💡
食べ物をすくおうとするがあまり、ついつい、力が強く入ってしまって、上手にすくえなかったり、逆に力が弱すぎてスプーンを落としてしまったり、力の入れ加減がまだ難しいとスプーンですくうという動作が難しかったりします。
スプーンの持ち方: 3ステップの成長
では、どのようにスプーンを上手に持てるようなっていくのかというと、以下の3つのステップごとに上達していきます🤩👍
ステップ1 にぎり持ち🥄
5本の指で上手持ちでにぎる状態。
この状態ではまだ、手首が固定されやすく、食べ物をすくいとるのが難しいです。
ステップ2:3本指(操作する指)持ち🥄
上手持ちですが、中指と人差し指、親指で握る状態です。
えんぴつ持ちになる前の段階で、徐々に食べ物をスムーズにすくえるようになります✨✨
上手持ちなので、まだ手首を細かく動かして上手にすくったり、口の中にこぼさずにいれるのが難しいことがあります🍀
ステップ3:えんぴつ持ち🥄
下手持ちで、操作する指を使って手首を動かせる状態です。
この状態がスプーンの持ち方の最終段階です🌈
スプーンを上手に使えるようになるために
🌸一番のおススメは「手づかみ食べ」の経験が重要だと思います。🌸
これはお子さん自身が食べながら自分で学習し成長していけるからです。
ですが、抵抗のあるお父さん・お母さんも少なくありませんし、実際、そんな事は分かっているけど、忙しくて、手づかみ食べどころじゃないという方の相談を多く受けています💡
ですので、まだ手づかみ食べを始めていないお父さん・お母さんに、まずは手づかみ食べのメリットをご紹介しつつ、別の方法が知りたいというお父さん・お母さんに、別の記事で「手づかみ食べ」に代わる代替案もご紹介したいと思います。
手づかみ食べのメリット
もし、今までお子さんに食事を食べさせていた事が多かったから、ちょっと手づかみ食べをチャレンジしてみてもよいかもしれません😊✨
五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)をすべて使える。
触ってみて、熱い・冷たいといった温度を感じる事ができますし、口の中では固い・柔らかいといった感触が分かります🌈
食べ物の色や形を見て上手に持てるようになったり、食べている時の食べ物の音を聞いたり、手に残った食べ物の匂いを嗅いだり、味の違いを楽しんだり、脳の広範囲が刺激され、さまざまな成長が促されます😊✨
これらは、オモチャや本だけでは経験できない体験をお子さんに与えてくれます🌸
ちょうどよい力加減が分かる
強く握りすぎてしますとつぶれて食べないので、繰り返し手づかみ食べをしていくうちにちょうどよい力で食べ物を持てるようになります💡
ここがスプーンやフォークといった道具を使う際にとても重要です😁✨
自分で食べれる一口の加減が分かるようになる。
食べさせてもらう事自体は悪い事ではないです。
ですが、手づかみ食べを始めると、一度にどれぐらいの量なら食べれるのか、自分で食べながらコントロールすることができるようになります🍀
ですので、初めのうちは口に入れる量が多すぎて吐き出してしますお子さんもいます💦
そのように「今は多すぎたな」と自分で量の感覚が分かるようになるので、スプーンを使うようになっても、一口量の加減が身についている事が多いです😘👍🏻👍🏻
力のコントロールができるようになる。
食べさせてもらうより、手で食べ物をつかんで、口の中まで運ぶ練習を、自分で毎回、何度も行うことで、目で食べ物を観て、手でそれを上手につかんで、こぼさず口の中に入れるという協応した動きを経験していけます。
ですので、手先の細かい動きの感覚が育つだけではなく、握り方のコントロールも上達するので、スプーンへの移行がスムーズになるんです。
小児科医の見解もありましたのでご参考にしていただければと思います。
⇒脳の発達にもいい影響が!手づかみ食べのメリットと、始めどき・始め方
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スプーンを使う前の手づかみ食べにはさまざまなメリットがあります🌸
まだ、試していない場合は、手づかみ食べからスプーンや鉛筆といった手先のさまざまな発達につながっていきますので試してみて下さい🍀
別の記事では、手づかみ食べに抵抗のあるお父さん・お母さんに、手づかみ食べに変わる、手先の発達を促すスプーン持ちの便利アイテムについて紹介してします😊✨
便利なアイテムだけではなく、手先の発達を促進してくれる、遊びやオモチャの紹介もさせていただきますので、是非活用してみて下さい。
最後まで読んで下さりありがとうございました🍀
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