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🇱🇰スリランカの図書館で

世界遺産の街ゴールで気になる建物を見つけた。
コロニアル様式の白い建物で、中にはたくさんの本が見える。
ただ、門は閉まっているし、看板もないので観光地ではないのかもしれない。

「見たいですか?聞いてきます」とガイドのMさん。
こちらの答える前に中にすたすた入っていった。
すぐに戻ってきて「大丈夫です、入りましょう」と。
一般には公開されていない場所のようだったが、さすがMさん。

中に入ると、スリランカ人の女性が声をかけてくる。
「こんにちは、ここは歴史図書館よ、スリランカやゴールの歴史に関する大切な資料が保存されているわ」
ずらっと並ぶ本棚に目をやると確かにきれいにラベリングされた本が並ぶ。
上品でキレイな英語を話す司書らしきスリランカ人のお母さんはポルトガル・オランダ・イギリスの統治時代の話をしてくれた。

ひとしきり説明した後で、どこから来たのか尋ねられたので、日本ですと答えると、
「あら、日本からきたのね。わたし、日本のことあまり知らないわ。どんな国なのかしら?」とお母さん。
どう答えようかと思いあぐねているとMさんが、
「日本は美しい国で、日本人は世界で最も礼儀正しい人たちです。私は日本で暮らしていた時間が自分の人生で最も幸せでした」と。

Mさん、そんな風に思っていてくれたなんて。。
感動でじーん。

「まぁそうなの、わたし、礼儀正しいと言えば、アフリカの人たちが一番と思っていたけれど、日本人もそうなのね」とお母さん。
礼儀正しさで日本人とアフリカ人という対比はなんとも面白い。

そして帰り際、時間を頂いたことにお礼を述べると
「私も今日は日本のことが知れて嬉しかった、いつか行ってみたいわ」

感動でじーん。その2。

この二人のスリランカ人の人生の1ページに関わった日本人としてきちんと生きていきたい。

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