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006_確認状対応における非効率を考える(コントロールシート編)

被監査会社と監査法人との間で起こりうる非効率を考えることがテーマの当note。
今回は監査対応で必ず実施するであろう【確認状】の中で実務的な話、コントロールシートについて考えたいと思います。
※各法人いろいろな方法があると思いますのでいろんなご意見いただけますと嬉しいです。

1. 何を書くか

前回までは【確認状】の全般の話を書きましたが、今回は監査法人側の実務的な実施事項であるコントロールシートにまつわる手続きと非効率ついて書いていきたいと思います。

2. 理想的なコントロールシートとは

理想的なコントロールシートは以下条件がそろっているものかなと思います(個人的感想)。
・当期監査での確認状作業の状況が、そのコントロールシート一つで網羅的に把握できること。よく監査主査の方がスタッフの人に「あの取引先の確認状どうなってる?」と聞かれてることがありますが、「コントロールシート見ればわかります!」と回答するだけで済むようにするのが理想。
・翌期に向けての情報も織り込んでいる。翌期の監査を想定して、当期起こった事象をできるだけ細かく残しておくことが理想ですね。
これらを踏まえたコントロールシートのフォーマットは以下かと思います。

取引先:取引先の名前記載
送付先住所:送付時の住所を記載しておく。どこに送った?がなくなる。
送付日付:送付した日付を記載
返送期限:返送期限を記載。これを過ぎる場合は督促が必要となる。
返送日:実際に返送されてきた日付を記載。ここで確認状が返ってきているかどうかが把握できる。
再送日付、再送返送期限、再送返送日:再送した場合に利用する。
確認勘定科目:確認状で確認する勘定科目を記載しておく。(コントロールシートで情報を一元管理しておけば、いろいろ資料を開かなくてもよくなる→効率的になると思います)
金額:会社の計上している金額を記載
回答金額:確認状で得た回答金額を記載
差異:差異が0であれば完了。差異が発生している場合は差異調整を行う。
差異調整依頼:差異調整を行う場合、監査法人から会社に差異調整依頼を行う必要があるので、その依頼をしているか把握するために記載する。
差異調整ステータス:差異調整のステータス(依頼中、完了等)を記載する。
備考:当期監査で起こった事象を小さいことでもいいので記録として残しておく。→ここは翌期の監査のためにしっかり情報を残しておく。翌期は関係ない、当期終わればいいやという気持ちを持った人が多い。。。

以上がポイントかなと考えていますが、今は確認状対応部署があるのでどうなっているのでしょうか。。。
情報を一元化、誰がいつみても理解できるように資料をつくる。これだけでもっと効率的に作業が進むと思います。

皆様のご意見もどうぞよろしくお願いいたします。

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