UCIの授業ノート7~協働学習の理論~
カリフォルニア大学での授業ノートを元に英語授業の理論を考えます。
今回はCooperative Language Learningすなわち協働学習に関するノートです。
英語科の方にもそれ以外の方にも、アクティブラーニングを取り入れる際の視点として参考にしていただけたら嬉しいです。
1 協働学習とは
いうまでもないですが、協働すなわち生徒同士の学び合いを通して学習を促進させるものです。
2 協働学習における教師の仕事
効果的かつ生徒が能動的に参加したくなる学習を設計し、授業に盛り込むことです。能動的参加を促し、生徒全体を学習活動に巻き込んでいくのが理想となります。生徒のモチベーションを高める必要がありますので、Multiple Intelligencesにも配慮すると効果が高まります。
3 授業づくりにおける基本
・生徒が学習の中心にある
・生徒の力を発揮させる
・生徒同士が積極的な学習姿勢で協力する
4 なぜ効果的なのか?
・生徒1人1人の行動や思考が大切にされる
・目標達成のために必要なコミュニケーション(学び合い)が起こる
・上記により学習に向かう動機が高まる→学習が促進される
5 協働学習を成功させる要素 PIES
元カリフォルニア大学のSpencer Kagan博士によると、以下の要素を盛り込むことで協働学習が実りあるものになるそうです。
A) Positive Interdependence(よき相互依存・仲間と頼りあって学習を成功させること)
B) Individual accountability (全員への責任の存在・個々が協働作業に役割を持っていること)
C) Equal participation (平等に活動に参加できること)
D) Simultaneous interaction (リアルタイムで関わり合いながら学習すること・また学び合うこと)
端的にまとめてみましたが、実践を振り返る際に使える視点だと思います。
また僕が考えた理論ではなく、学問的な視点なので客観的に用いれるものであると考えています。
ぜひご活用ください!
(以前書いた実践的なアクティブラーニングの理論と手法はこちらhttps://note.com/cozy_sensei/n/n073878ffc69d)
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