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#106【絵本】どうするティリー?

今日もステキな絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。




今日の絵本

『どうするティリー?』

著/レオ・レオーニ
訳/谷川俊太郎
発行所/あすなろ書房(2002年)




この絵本のテーマは・・・

著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私が感じたこの絵本のテーマは、

【世界を広げる】



私が感じた事

前回に続き、またレオ・レオーニを借りてきました。
この絵本は、1990年発刊『ティリーとかべ』を改訂・改題したものだそうです。(作者紹介より)

だからなのか、こんな文章が^^

ねずみたちは だいかんげいしてくれた。
みんなは ティリーを おいわいの石に のせた。
まえに どこかで みたこと あるね?

『どうする、ティリー?』より

この()のレオレオニのささやきみたいな部分。
ねずみのティリーがマーブル色の綺麗な石にのってお祝いされている絵。
他の著書にあったこういう場面のこと?と思っていましたが、改訂版だからかな?


かべが なかったころのことを、
ねずみたちは もう、おぼえていなかった。
かべは あるのが あたりまえだった。
かべのむこうに なにが あるのか、
そもそも むこうなんてものが あるのかどうかさえ、
気にしなかった

ねずみたちは かべなんて ないかのように、
まいにちを くらしていた。

『どうする、ティリー?』より

改訂前の作品を読んでいませんが、絵本の冒頭のこの部分も直されたりしたのかなぁ。

あたりまえになってしまうことの怖さ、変化のないことは安全ではあるけれどその先にある喜びや楽しみを見つけられないことでもある。
とても大切なメッセージが込められていると思います。

若いねずみのティリーだけは、かべの向こうに何があるのか?と思いを巡らせ何とかして向こうの世界へ行こうと思います。

行動力や発想の転換力は、若さの特権?!
子どもの頭の柔らかさや、若い人達の行動力は見習うことが多いのも私も日々感じています。

ティリーのように誰もやってみたことがないことをするのは勇気がいることではありますが、いくつになっても世界を広げていきたものです^^




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