ピエタ[Amazonオーディブル感想文]
タイトル/ピエタ
著者/大島真寿美
「四季」の作曲家アントニオ・ヴィバルディがウィーンで亡くなったところから話しは始まる。
18世紀、水の都ヴェネツィア、孤児の為のピエタ慈善院では娘たちの合奏、合唱が行われていた。ヴィバルディは呼吸をするように曲を書き、音楽の才能のある娘たちを指導した。
そのヴィバルディがウィーンで亡くなったとの知らせが届く。
失われたヴィバルディの1枚の楽譜を巡り、孤児のエミーリアとアンナ・マリア、貴族の娘ヴェロニカとその兄にしてエミーリアの元婚約者。そしてコルディジャーナと呼ばれる高級娼婦のクラウディア。ゴンドラ漕ぎのロドヴィーゴ、、、このロドヴィーゴが最後に決めてくれることになる!
最盛期だったといわれる18世紀のヴェネツィアの仮面カーニバルの中でそれぞれの人々の物語が交錯する。史実を基に描かれた作品だという。あの歴史の中の、音楽室の中のヴィバルディを身近に感じる。
2012年本屋大賞第3位の作品。
小泉今日子の朗読が秀逸で大変良い。ロドヴィーゴの声なんか聴いたら朗読者に男性いてたっけ?と思ってしまった。キョンキョンすごい!
そして朗読中に流れる音楽がまた良い。これはAmazonオーディブルならではの作品だ。