忘れない学習を
2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて147回目になりました。
また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて144回目です。学習は繰り返し
まず、人間は忘れやすい生き物だという事を覚えましょう。
いくら頑張っても、数日すると記憶した内容のほとんどは忘れます。
これは、
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが実験を基に発見し、
忘却曲線として理解されている現象です。
→https://smbiz.asahi.com/article/14828411
従って、多くを記憶しなければいけない「学習」では
人間の脳の働きを上手に生かすと
良い結果が得られそうです。
ではどうすればいいのでしょうか。
①「学習」では、それまできちんと理解していない内容を学びます。
ということは、今何を知らないのかを前もってチェックすると
「学習」の目的がはっきりします。
②「授業」では、知らないことの内容をしっかり聞き取りましょう。
③ただ聞いているだけだと、忘れます。
なので、ノートに板書の引き写しや講義メモを取りましょう。
④「授業」が終わったら、その日のうちにノートを整理します。
そのために、ノートは見開きで使うと、整理しやすいですよ。
⑤更に、一週間単位でノートを見直し、記憶を確認しましょう。
気が付いた点や、重要な点は蛍光マーカーで目立たせましょう。
必要なら、更に書き込みを増やします。
暗記を効率的に進めたいなら、単語帳や無料アプリがあります。
→https://app-field.com/memorization-app
⑥試験前には、教科書・ワークブック・ノートを見直しましょう。
このように、
同じ内容を何度も確認すると、記憶が定着してゆきます。
なんだか面倒くさそうですが、
脳科学の上で、この方法が一番効率的です。
是非お勧めを。
★保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ
学習の方法がわからないために
勉強嫌いになっていった生徒をよく見ます。
どうやって学ぶのか?
覚えることができないのはどうしてなのか?
本当に大切な事って何か?
こうしたことは学校では教えてくれません。
また、学習の成果がどうなるのかの見通しも
教えてくれません。
一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
生活環境の上で、不足している部分の能力を見つけやすいので
具体的な問題点を見つけやすい立場にいますが、
生徒が、どうして面倒くさい事として
「勉強」を考えるに至ったのかの要因を探っても
効果的な解決方法は見つかりづらいです。
それよりも、今目の前にいる生徒に寄り添って、
学校教育で生まれてしまった生徒の「?」を探してください。
但し、具体的な解決方法は、個々の事例により異なるために
ここで一般論として括れませんが、
原因さえ理解していれば、手法は見えてくるはずです。
良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。
27.DEC.2023.ARAI