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学習嫌いの作り方


 2021年01月26日から
小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて139回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて136回目です。

 学習支援を続けていると、よくお目にかかる症状があります。

 例えば、
文章が理解できないや教科書を読まないとか漢字が嫌いなどで、
こんな事例があります。
 漢字を何度書いても理解できないで、読めないし書けない。
 算数は得意だが、文章問題には歯が立たない。
 社会科の教科書を見ても、時系列に変換できない。
 理科の実験は好きなのに教科書に書いてある事はわからない。
 英語になると、理解の外。

 よく考えると、全てが日本語の理解力に起因するようです。

 そうした生徒に、成長期にどんな生活をしていたかや
今何が好きかを聞いてみると、
圧倒的に、アニメとゲーム中心の生活と答えが返ってきます。
 実際子供が興味を持っているものを見せれば静かにしてるので、
テレビやゲームで育てられている子供が増えていますが、
こうした音と映像で組み立てられた視覚的刺激のあるものは、
即効性があるので、あまり頭脳処理を必要としません。
 ところが、文字で書かれたものは、
視覚で読み取り、それを脳内で意味のある内容として変換の上
前後関係を考慮したうえで理解するという過程が必要なので、
普段から慣れていないと、ややこしくてかなわないです。

 ここに大きな問題が含まれています。
 一昔前は、
寝入りばなにおとぎ話を聞かせたり絵本を読み聞かせたりという
行為が頻繁に行われてきましたが、
これが、文章表現に慣れる最初の一歩となった気がしてなりません。

 ということは、親の手を借りないように
テレビやゲームを育児の中心に置いておけば
簡単に学習嫌いの生徒に至れます。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ 

 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかとか、
生活環境の上で、不足している部分の能力を見つけやすいので
具体的な問題点を見つけやすい立場にいます。

 生徒にとって生活環境で受けた印象は重大ですが、
学校教育ではこうした問題に立ち入る機会がないため、
なかなか解決できません。
 具体的な解決方法は、個々の事例により異なるために
ここで一般論として括れませんが、
原因さえ理解していれば、手法は見えてくるはずです。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。

01.NOV.2023.ARAI