積みゲー役者のコラム①積みゲーは罪ゲー

すごく、時間がある。

朝10時に起きてひたすらぼーっとしたけどまだこんなに時間がある。

こんなんでもつい2ヶ月前までは週に5日本業の仕事があって「欲しいゲームがあっても遊ぶ時間がねぇ〜、デェへへwww」ってヘラヘラしてたが今はもう笑えないくらい時間がある。

しかも始末におえないのが時間がねぇとか自分で言ってんのにしっかりゲームは買ってる。買ったまま遊んでいないゲームのことを界隈では「積みゲー」と言う。

その数実に70本。

もうバカかと。もっと他に使い道なかったのかと。途上国だったら学校1件建つぜおい。

幼少期にあまりソフトを買ってもらえず、1年中ロックマンDASHを飽きもせずに何十周も遊び続けた少年はどこに行ったんだ。これが反動というものなのか。

ただ「まだ遊んでいないゲームがある」という安心感。これはゲーマーには何物にも代え難いものだ。それが積もり積もって今こうなっている。

でもその安心感が一気に罪悪感に変わったきっかけがあった、それが映画「レディプレイヤーワン」だ。

VRゲームの話なんだけど、物語のクライマックス、作中に出てくるゲームのエンディングにそのゲームのクリエイターが出てきて「僕のゲームをプレイしてくれてありがとう」って主人公に微笑みかける場面があった。

もうこのシーンがすごく良くて。俳優の芝居も本当に良くて。全てのゲームとそのクリエイターに敬意をはらいたくなるような笑顔だった。

心血注いで作った作品を買うだけ買って遊ばないってどんだけ失礼なことをしてたんだろうと。演劇だったらチケット代払って客席に座った直後に爆睡してる客と同じじゃないかと。頭を抱えましたよ。

だからダメ人間と言われようが、もっと運動しろと言われようが、俺は今日もプレステの電源を入れる。なぜなら俺には今時間がある。

さぁ、ゲームの時間だ。

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