2023年7月16日 バロック歌曲 レッテラ・アモローザ リサイタル
昨年7月、ソプラノの松村萌子さんがバロック歌曲のプログラムでリサイタル『レッテラ・アモローザ』を開催された際、私はチェンバロでの通奏低音で出演させていただきました。
松村さんとは、ドイツでの学舎が偶然同じだったというご縁で、日本の母校での公開ゼミナールでスタッフでお世話下さった時からのお付き合いです。
縁とは不思議なもので…
昨日、コンサートから1年経って、松村さんがコンサートのプログラムの中からメールラ作曲 『Folle e ben che si crede』(そう信じるのは愚か者 松村さん 訳) をYoutubeにアップロードして下さいました。
その時、コンサートの日にちが7月16日 と、なんとこのコンサートの準備のはじめから支えて下さった恩師の月命日である16日だったと改めて知りました。
やはり、これも偶然ではないですよね。
恩師の愛は厳しく、分かりにくい愛だったと思います。
ですが、根底では神の愛のような、大きな支えを私達は感じていましたし、今でもそうです。
同時に松村さんはイタリアのバロック歌曲の専門家にも定期的にレッスンを受け、私もここで通奏低音について多大な学びを得ました。
通奏低音とは、バス音のみに音符が書いてあり、あとは音を数字で読んでいくもので、この基礎はドイツで習得し、アンサンブルの極意みたいなものも経験してきましたが、人が変われば音楽は全く変わりますので、この学びは尽きることはないのですよね。
知識や概念が通用しないこともあります。
イタリアの先生は、即興的なワークもレッスンで教えて下さり、単なる楽譜から合わせるような練習を超えたことも教えて下さいました。
本番が近くなり、ピリピリした空気になったこともあります。
ですが、3年という準備期間を経てコンサートに挑んだ松村さんのただならぬ忍耐力を私は今となっては感心するばかりです。
松村さんには、一言で言い表せない感謝を、今私は抱いています。
動画、観ていただけましたら嬉しいです。😊
お読みくださいましたみなさま、ありがとうございます。😊