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飲食店の店長からエンジニアに転身! 異色のキャリアを持つ開発リーダー齋藤の哲学
常識やルールに縛られず、目の前のステークホルダーと真摯に向き合う人を取り上げるインタビュー企画「THE COUNTERs」。ここでは、会社のバリューに即しつつ、新たな視点やアプローチで課題に取り組む社員にスポットを当てます。今回、登場していただいたのはエンジニアの齋藤優さん。物流業や飲食業を経て「カウンターワークス」に転職……という異色の経歴を持つ、一見おっとりとした雰囲気の齋藤さんから、仕事上の信念から社内での役割、今後の展望……など、いろいろと語ってもらいました。
飲食店時代から痛感していたDX化の重要性
──まずは「カウンターワークス」へ入社するまでのキャリアを伺いたいのですが?
高校卒業後、物流業の下請け会社に就職しました。ピッキングとか納品とか入荷チェックとか……基礎的な仕事を担当してから、現場リーダーとしてマネジメント業を経験しました。
次に飲食業に転職したんですけど、今までとはまったく違う仕事だったので、一から仕事を覚えました。最初は、エリアマネージャーの店舗に配属され、接客から調理まで、他のアルバイトの人たちと同じ仕事をやっていましたね。基本業務に慣れてからは、シフトを組んだり……よりマネジメントに近い仕事を、副店長として担当しました。あと、不採算店舗の建て直しなども。トレーナーみたいな立場で新店舗に配属され、そこに集まった新しいスタッフの教育も担当し、その後、店長になりましたが、長年 勤めてから、IT業界に転職したんです。そこでは「SES」──チームや単独で常駐メンバーとして企業に派遣され、エンジニアの職務をこなす仕事をやっていました。
──ちょっと待ってください! 飲食業からいきなりエンジニアになれるものなんでしょうか?
じつを言えば、飲食業を退職してから半年くらい、プログラミングの専門学校に通っていました(笑)。
──もともと、ITには強いほうだった?
プログラムに関しては全然でしたけど、他の店長さんよりPCは使っていたかもしれません。高校が「情報処理科」だったからか、ITに対するアレルギーはあまりなかったので……。
──飲食業からキャリアチェンジしてエンジニアを志そうと思ったのはなぜ?
飲食業時代は、採用や育成における人の入れ替わりや、「薄利多売」というビジネス形態……さらにはインバウンドに向けたITによるサポートや強化が「今後の未来」のため、「三方よし」のために必ず必要だと、常に考えていました。
改善へのアイデアをたくさん出したり、「無給の休職扱いでもいいから、リスキリングとしてITの部署でやらせてほしい!」と希望したりもしたのですが、それが叶わず、しかたないから「自分が作る側になろう」と決心したわけです。
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面接中、CEOの「三方よし」という言葉に共感!
──SES時代に “さらなる転職” を考えた理由は?
このころの私は比較的スペシャリスト志向でした。でも、心の中では「前職で培ってきたマネジメント能力を活かしたい」──自分一人でガムシャラにやっているより、「人と一緒になにかを創っていく喜び」に惹かれていたのかもしれません。
──そんな中、どういうきっかけで「カウンターワークス」を選んだのでしょう?
自分のエンジニアとしてのスキル・経験を評価をしてくれたのちにスカウトをする某ダイレクトリクルーティングのサービスがあるんですけど、そこで年収査定付きのスカウトメールをいただいた一社が「カウンターワークス」でした。
私がいつも会社を選ぶ上で判断基準としているのは「社員を駒だと思っていない」「すべての人の幸せを考えている」「情熱を持って取り組めるプロダクトがある」……の三つなんですけど、「カウンターワークス」は面談者全員の熱意と、「私という存在」を歓迎してくれているという誠意がひしひしと伝わってきた。あと、最終面接でCEOの口から聞いた「三方よし」という言葉から、「自分の居場所はここだ!」と直感したのです。
──ちなみに、面談・面接の段階で「自分に向いている会社」だと見抜くコツとは? やや意地悪な表現をすれば、どんな会社も面接の段階ではいい条件ばかりを並べるものの、いざ入社したら「ブラック企業でした」なんてケースもなくはないですよね(笑)?
そうですね(笑)。ただ、これはもうフィーリングとしか言いようがない……。あえて挙げるなら、経営トップの言葉の節々に「従業員に対する感謝やリスペクトのニュアンスが含まれているかどうか」「みんなと一緒に共栄していきたいという意思があるかどうか」……でしょう。とりあえず「カウンターワークス」の経営陣は、社員の皆さんを敬語で褒め称えていた──それがとても印象的でした。
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エンジニアの世界でこそ重要な「巻き込み力」
──現在の業務内容をお聞かせください。
2つのチームのプロジェクトマネージャー兼スクラムマスターで、チームとメンバーの力を最大限に発揮できるような環境作りをしています。チームを円滑に回し、かつ、メンバーが生き生きと働けるためには……さらに、最大限の成果を出す最短距離を進んでいくには、どうすればいいかを、みんなで考えながら力を合わせるためのバランサー役です。自身でもエラー対応やコーディングなどはしますので、「マネジメント専任」というよりは「プレイイングマネージャー」のイメージでしょうか。
──齋藤さんの性格を自己分析すると?
ぐいぐい押して、周囲を巻き込んでいくタイプではないですね。少なくとも、カリスマ性で周囲を引っ張っていく、トップダウン型のリーダーではありません。
世の中には、いろんなリーダーシップ観が存在しますけど、自分の場合は、個人個人の長所をできるかぎり活かせるように俯瞰的な位置から微修正しつつ……地道に、よりベストに近い方向性を見つけていくタイプだと思います。
──ズバリ! ご自身のストロングポイントとウィークポイントは?
その場で話を聞いて、すぐアドリブ的に回答する……ってケースは苦手です。意見をするなら、自分なりに熟考してからにしたいので。
ストロングポイントは、う〜〜〜ん……「論理的な思考」と「目標達成に対する粘り強さ」……それに「巻き込み力」かな(苦笑)?
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──「巻き込み力」???
とくに、飲食時代は若い時期から店長を任されていたので、自分よりベテランの人や年上の人と仕事をすることが多かった。そこで、まず自分より年輩の方々に気持ちよく働いていただくには、徹底的に自分の意図を説明して納得してもらわなければならないんです。
自分が目指している方向性と、周囲の考えを融合させるため、おたがいに歩み寄りながら、みんなの力を集約して……。こうしたプロセスの中で不可欠な説明力と調整能力が、私は「巻き込み力」だと思っています。
──「カウンターワークス」でも、その「巻き込み力」は重要視されるのでしょうか?
我々の業務は、たしかに「個々のエンジニアが黙々とパソコンに向かって作業している」イメージがありますけど……じつのところ、重要なのは「認識合わせ」なんです。「認識合わせ」とは、「機能としてこういうことができる」「ビジネス的にこういう背景がある」みたいなことをプロダクトマネージャー含め、メンバー同士で話し合って、全員で共通認識を持って一つのゴールを目指すことです。
プロダクトに生じるひとつ一つのタスクを誰に分配し、どのようにペアプログラミング(=一緒にやることで双方の知識を共有し、シナジー効果をだすこと)等を含めて、どのような道筋で行うか──当然のこと、各スタッフが抱く不満や不安を解消し、より改善していくために、マンツーマンで話し合う機会も大切になってきます。
そういう意味で、「巻き込み力」とは……表現を変えると「チームカラーをつくっていくこと」なのかもしれません。
──わずか入社1年半にして、2023年度4QにはMVPを、続く2024年度1Qにはバリュー賞(Keep Straight部門)を受賞されましたね。
非常に光栄ですし、「カウンターワークス」には素晴らしい人材がたくさんいるので、「自分でいいのかな?」という想いがありますね(笑)。いずれにせよ、いただいた賞に恥じないよう日々精進しながら、次は一番受賞したいMVTをチームでとることを目標しております。
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「Disagree but Commit」の精神を大切にしている人と一緒に仕事がしたい!
──今後、「カウンターワークス」でトライしてみたいことはありますか?
VPoE(Vice President of Engineer、技術部門のマネジメント責任者)になって、組織全体の戦略策定や組織デザイン、キャリアデザイン……などの仕組み作りを通じ、私の座右の銘である「三方よし」の、より素晴らしい未来を創造できる道を開拓していきたいですね。
──「日本の未来」は、これからどうなっていくと想像されているのでしょう?
日本の高齢者人口の割合は、少子化と人口減のため世界でもトップクラスになり、「高齢者の在り方」と「労働人口への解決」に関しての世界的なモデルの一つとなると思います。機械の自動化やロボットによるアシストはもちろん、人間自身も肉体や脳などを補助する技術により強化されていき、「高齢だからできないこと」は少なくなり、その効率化によって、今まで以上に「人生とは?」を考える時代になるのではないでしょうか?
──そのような現状下において、「カウンターワークス」の役割とは?
デジタルスキルを駆使して、商業不動産の利用をもっとシンプルで柔軟にすることで、人々にもっと「自由な価値観」を提供できるよう貢献できる、社会インフラを志しています。弊社は、簡単に言ってしまえば「デジタル化によって、さまざまな制約から生じる煩雑な部分を取っ払うインフラ整備を目標としている会社」ですから。
「一度っきりの人生なので、どうせなら情熱を持ってインパクトの大きい仕事をしてみたい」という願望が強くなってきた時期に、私は「カウンターワークス」と出会いました。そして、こんな想いは入社してからいっそう強くなりました。
──最後に。「カウンターワークス」は今、どういった人材を求めているのでしょう?
ただ淡々と自分の仕事だけをこなすのではなく、主体性をもって目の前にある仕事を、みんなと協力し合って取り組める人ですね。これは「カウンターワークス」のスタッフ全員の願いだと確信しておりますし、新しく入社してくださる人たちにとっても、魅力のある会社だと信じています。
個人的には、錚々たるキャリアよりフィーリング──「感謝の心」を持っている人。「なにか大きなことを成し遂げるには、いろんな人たちの力を借りなければいけない」ということを肌で実感できている人。それに、「全部が全部、自分の理想通りにはいかない」という匙加減がわかっている人……議論をして決めたことがたとえ「自分の正解」と多少違っていても全力で取組む「Disagree but Commit」の精神を大切にしている人こそが「いい人材」だと、私は考えています。
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