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選挙カーのるかのらないか

参議院選挙が始まっています。
今回立候補者数は多いのですが、
まだ一度しか選挙カーに遭遇していません。
しかも運転してて選挙カーの3台後ろにつく形になったのですが、
割と音量が小さいというか、
車の窓を閉めていたら気づくか気づかない程度の大きさでした。
選挙カーをあまり走らせないような傾向になってきているのかなあ?
それとも田舎すぎて誰も来ないのか・・・

このスピーカーは大きい音出る。

町議会選挙になると立候補者の数がぐっと増えるので選挙カーの遭遇率も高くなります。

選挙になるといつもTwitterなどで子育てお母さんたちの悲痛な叫びが聞こえてきます。

お昼寝した赤ちゃんが起きてしまうというのは、実際カフェをしていたときもお母さん方から言われていたので、まあ若い方はほんとに選挙カーが嫌いです。わたしの甥っ子も乳児のころはとにかく泣いていて、寝ていない間はずっと泣いていたので、とにかく泣かせない時間を1分でも増やそうとがんばるお母さんの気持ちよくわかります。

赤ちゃんはお母さんのお腹から外の世界に飛び出してきて、見るもの聞くもの嗅ぐもの触れるものすべてにその都度びっくりです。なかにはゆっくり慣れたい子もいるでしょう。びっくりするたび泣いちゃう我が子が心配で気が気でないのではないかと思います。安心な場所だから大丈夫だよこの世界にようこそと安心させてやりたいのが親心ですよね。

選挙カーの音声って赤ちゃんにとっての世界の刺激として必要なことなんでしょうか。

しかも今のお母さん30~40代の方も多くて、子育て体力がとてもおいつかなくて身体的にも精神的にもとても追い詰められます。それもよく分かります。

20代のうちに結婚・出産・子育てしやすい社会ではない以上、配慮されるべき部分はあってしかるべきです。


今回はこういう記事も。感覚過敏のある発達障害の方が選挙カーに驚いてしまうということ、学校の授業の妨げになるということを音量測定機器で計ったというもの。

この問題は実際選挙応援に行ってる中で、選挙カーで走っているときに、歩道を歩いていた小学生の女の子が耳を塞いで背をちぢこめたことがあって、もしかしたら感覚過敏の子かもしれないと、話し合いをしたこともありました。

学校や病院周辺では配慮して音量を落とすのは、県内どこの選挙の応援に行っても当たりまえに行われていますが、配慮されない地域もあるのかな・・・

あと、連呼行為を嫌がる方、なぜ名前ばっかり叫ぶのだろうという方もいらっしゃるのですが、選挙カー走行中の演説が禁止されていて、連呼しかできない決まりがあり、それを知らない方も多いということもあります。


また、戸別訪問も禁止されてますので
選挙カーで通ることが合図になって支援者の方が外で待っていてくださるということもあります。

特に地区外の支援者の方は肩身狭い思いをされることもあるということで、必ず家の前を通ってほしいなど要望されます。


選挙カーは選挙カーなりに合理的な部分もあります。
声が大きいほうが有利ですが、配慮される立候補者はリスクをとってでも配慮します。配慮されない、勝てば官軍という立候補者もいらっしゃいます。


むずかしいですね!


立候補者の中には選挙カーに乗らないという方も増えてきています。
マラソンしたり、自転車で走ったり。

でも見ているとなかなか勝ち上がれないようです。

地方議員選挙は勝ってる方もいらっしゃいますが、大きい選挙は難しいのではないでしょうか。

過去に池田町町長さんがトラクターで勝利されたという伝説を聞いたことがあるのですが、本当でしょうか・・・(すごいですね


私自身の選挙のときはたくさんの女性から選挙カーはあかんで!とお言葉いただいたので基本的に自転車で走るつもりでいたのですが
身内や地元の方からは反対もあって、
何があるか分からない、ぶつけられることもあるなど意見もあり
そう言ってるうちに
親戚の方から車両搭載用スピーカーを貸していただけるお話があり
結局、演説の時は選挙カーに乗って赴き、演説以外のときは自転車で走るという形をとることにしました。

また、運転手のボランティアを買って出てくれた方がいらっしゃったので、その方に来ていただける時間帯は選挙カーに乗ることにしました。

細かい土地勘のある方がいらっしゃると知らない道もくまなく走ることができるので、ありがたいのだなあと感じいりました。

また、危ないという意見もあるので、自転車の後ろに一台ついてきてもらうということもしました。

まあ実際、危なくないよという保証はありません。


自転車やマラソン選挙の難しさとしては
・網羅的に走れない
・音が出ないので通行人以外の方には選挙活動に気づいてもらえない
・何されるか分からない
・何かあったら逃げ場はない
・悪天候はめちゃくちゃしんどい
・支援者がいっしょに走るのはさすがにしんどい

があるかなと思います。


ぼっち走行

自転車は、でも悪いことばかりでもなく
そういう取り組みが好きだと支持もしていただけましたし
交通量の多い道路を走っていると特に知り合いの方が手を振ってくれ、
福井市からもわざわざ応援に探しに来てくださったり、
人との距離感が近く感じて楽しかったです。
街頭立ちもそうですが、私は人の輪の中にいるよりも、人と出会っていく形のほうが手ごたえを覚えるほうなのだと思います。

街頭立ちは8時まで

しかし選挙期間中は結局ずっと台風・大雨で、一時は高齢者避難も出るほど。これまで見たことのない雨量で家の横の水路からも水が溢れて、活動中断する時間帯も。

水路から溢れる雨水

街頭立ちと自転車で、一日何度も体を冷やし、唇が紫になり、シャワーを浴び、また戻るという繰り返しで、5着用意してた雨合羽も全然足りず、着替えの洗濯も間に合わず、どうせ濡れるからと生乾きのまま着て出かけたりしました。


おそらく選挙カーで大音量で回っていたとしても雨音でほぼ聞こえなかったろうと思います。

車の後ろにスピーカーを積んでたものの大雨で開けない



大雨で選挙カーの威力も無効化され、結局何が勝敗を決めたかというと
逆に大雨大風の中で一人で立っていたり自転車で走ったりしている姿が怖くて投票行こと思ったと、あとで何人かの方から言っていただけたので、大雨のおかげなのかなと思います。

また私の場合は、
・女性で若いこと
・地元飲食店事業で長年親しんでいただいてたこと
・SNSでエンゲージメントの高い交流が以前からできていたこと
・同じくSNSでエンゲージメントの高い友人が何人か配信をしてくれたこと
・事務所のチームワークに支えられたこと
・広報、ポスター、演説などは自分の声を届けたこと

が、良かったのではないかなあと思っています。




今の若い人は選挙カーが大嫌いなわけですが
様々な選挙を見ていると、今のところ、選挙カーなしの立候補者は勝てていません。

勝てない敗因は様々だと思いますが
あまり顔の広くない方で特定の団体の推薦もない方が、選挙直前からSNS活用だけして選挙しようというケースは大体危険だなあと思います。

それでせっかく政治参加しようとした若い人が落ちてしまうというもったいない現象がいくつもありました。もったいない・・・

もしもうこの習慣をやめてほしいと思うならば、
選挙カーに乗ってない立候補者をとにかく応援するべきです。

投票を選挙カーの連呼行為の声が大きい人で選ぶのか、
家の前まで来てくれる人を選ぶのか、
選挙ポスターを見て選ぶのか、
広報を読んで選ぶのか、
SNSを見て選ぶのか、選び方を考えるべきです。

なんだかんだ選挙カーの音量が大きい人が勝つならばこの世は永遠に変わりません。


漫画家のヤマギシさんのように怒りで窓を開けたとしても、選挙カーで回っている人間には怒りは届きません。

それを見たウグイス嬢さんは
「あ~!窓を開けて手を振ってくださっている方!ありがとうございます」
って絶対言うと思います。
走行中の選挙カーから視認できるのは一瞬のことなので。

怒りがあるならば適切に届けるべきです。

選挙事務所に電話する。役場の選挙管理委員会に電話する。
選挙カーに乗ってる立候補者は支持しないとFacebookで発信する。
自分自身も選挙に出てみて、世の中に怒りを届ける。


リスクはないのかと言われたら当然あります。
何人もがリスクを取りながらも働きかけることで世の中は変わっていきますし、その働きかけが許されるのが民主主義社会なのだと思います。


まあでも苦情の電話くらいはリスクないのじゃないかなあ。
むしろ行政職員は喜ぶのではないかなあ。
選挙違反は直接注意するのはしんどいですが、住民からの意見なら言いやすいですからね。


江戸時代までだったら庶民がこういう訴えを起こすことは打ち首覚悟なわけですが、現代は打ち首にならなくても政治参加ができる社会なのでありがたいですね。せっかくの権利なので生きてるうちに享受されてみてはと思います。


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