前集131項 相手の善悪がわかった時。時と処し方を知る
ほめるも不可、悪口も不可
善人未能急親、不宜預揚。 恐来讒譛之奸。 悪人未能軽去、不宜先発。 恐招媒蘗之禍。
善人、未(いま)だ急に親しむこと能(あた)わずば、宜しく預(あらかじ)め揚(あ)ぐべからず。 恐(おそ)らくは讒譛(ぎんしん)の奸(かん)を来(まね)かん。 悪人、未(いま)だ軽(かる)がるしく去ること能(あた)ずば、宜しく先ず発(あば)くべからず。 恐(おそ)らくは媒蘗(ばいけつ)の禍(わざわ)いを招(まね)かん。
相手が善人と知っていても、本当に親しくなるまでは、それを褒め称えてはならない。 さもなければ、陰口を使って仲たがいをさせて利益を得ようとする輩が現れるだろう。 相手が悪人と解ったとしても、近付かれた以上は、悪事を働く前に排除してはいけない。それをすると、反動でより大きな被害を受けるだろう。 つまり、活人は時と処し方を知っている人間なのだ。 言い換えれば、一寸先に明かりを灯せる人なのだ。
出典: http://www.1-em.net/sampo/saikontan/2-5.htm
超訳: http://www.saikontan.net/choyk/2006/03/post_100.html
超訳2: https://twitter.com/kou_saikontan/status/1150208938148634624?s=21