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10年前のことを、鮮明に思い出す方法

こんにちは*
京都のまちの小さな写真屋cotonowaのゆにです。

昨日話の流れで10年前の写真を振り返っていたら
まあピントも甘いし、構図もめちゃくちゃ、
露出オーバーの写真が多すぎて、思わず顔を覆いたくなった。笑
それでもそこには
28歳のわたしからみた世界が写っていた。

その時撮りっぱなしだった写真を
10年後の今レタッチしてみたら
スッとその時の情景が蘇り
その日の色、空気だけでなく
写真に写っていない記憶が呼び起こされた。

ああ、写真って、すごい。
わかりきってることなのに、武者震いした。

日が暮れるまで、ずっと写真を撮っていたあの日。
ランチを食べ、カフェにも行き、夜飲みにも行って
終電までずっと止まらない会話。
12月30日という年の瀬に
「また来年!」と行って分かれたあの日を
写真があるだけでこんなにも鮮明に思い出せるのか。

お互いに結婚し、子どもを生み
食べる量も飲む量も体力もすり減った今
全く同じ暮らしを辿ることはできないけれど
こうやって思い巡らすことができる。
なんて幸せなことなんだろうか。

生きていると、暮らし方はどんどん変わる。
付き合っていく人も変わる。
考えすら、変わる。

嫌なことだって、たくさんある。
大変なことだって、山ほどある。
それでも10年後のわたしに
10年前の今日を、覚えていてほしいと願う。

わたしは今、お仕事として
ご家族の写真を撮らせてもらっているけれど
みんなにとってもそういう存在の写真を撮り続けたい。

きっと今日という日が、
いつかのあなたを救ってくれるから。

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