音読・筆算や予習・テスト前 自宅での学習サポートを詳しく
学習障害の子のサポートはキリがありません。
子どもの集中力ややる気の続く範囲で、合いそうなものを試せばよいと思います。
あれもこれもとノルマになるとまた辛くなるので。
| 音読
授業の時に使う教科書を読みやすくします。
・スラッシュを入れて文節に分ける。
・ふりがなをふる。
・色ものさしなどを当てて、見やすくする。
音読の宿題で、負担の少ない順に
読み聞かせて、聞くだけ
↓
読み聞かせて、文字を追う
↓
文や段落ごとに交代で読む
↓
一人で読む
出された宿題よりも読む量を少なく、回数も減らして、負担が大きくなりすぎないようにします。
文章の内容を知っているだけで、授業の理解を助け、安心してのぞめるので、読み聞かせるだけでも大きな意味があります。
👇デイジー教科書
読み上げ機能がおすすめです。
背景色や、文字の大きさ、読み上げるスピードを選べます。
ネットで申請し、1週間もしないうちに承認され使用できます。無料です。
授業の予習になり、保護者の負担も減ります。
国語の読み上げは朗読劇のようで特におすすめ。
理科も試しましたが、注釈など細かい説明も一本調子で読み上げるので、ポイントが分かりにくいかもしれません。
学習のまとめなど、重要なところだけ選んで再生する方が効率的かもしれません。
最近申請したのですが、息子が小学生のうちから取り入れたかったです。
| 漢字
漢字九九(歌にして覚える)などは息子には合いませんでした。
よみ→歌を思い出す→組み立てる→漢字になる
と工程が増え、よみから歌を思い出すのも難しく、結局覚えることが増えてしまいます。
習う漢字全てを漢字九九にして覚えるのは難しいですが、名前や住所など、限られた漢字だけ覚えるのにはよいかもしれません。
結局、特別なやり方はしていません。
なかなか身につかず、すぐ忘れます…
よいやり方が見つかったらまた紹介します。
今後は手書きが減るので、読めて変換(選択)できることの方が大切ですね。
| 算数
教科書の問題をノートなどに別冊解答するのが苦手。
書き込み式教材の方が、視点の移動が少なくて取り組みやすいです。
別冊解答なら、問題とノートの位置をなるべく近くして、どこを写しているか分かるように、カラーものさしを置いたり、ふせんを貼って目印をつけます。
同じ理由で自分で丸つけするのを面倒くさがります。
別冊解答から必要箇所を探すのが苦手なので、丸つけはやってあげてよいと思います。
筆算では、桁がズレます。
マスつきのドリルか、なければ、色ペンで線を引いてあげるとズレにくくなります。
小数点の見落としや繰り上がりの小さい数字も書きづらいので、ゆったりとしたスペースが必要です。
| テスト前
学習の理解とは別の理由で、小学校でもテストの点数は大事だと思っています。
・低すぎると自尊心が傷つくから
・友達にみられると恥ずかしい思いをするから
(からかわれることもある)
ある程度点が取れると自信がつき勉強にも前向きになれます。
そのために、担任の先生には、いつ何のテストがあるのかあらかじめ公表をお願いしていました。
中学からはテスト前に勉強するのが当たり前になるので、無理なお願いではありません。
覚える力が弱いと、テスト前に勉強しておかないとほとんど抜けているので、直前におさらいすることは効果的です。
一緒に教科書をみながら、ポイントだけをさらいます。
自分で読むと読むことにかなり労力を使ってしまうので、重要なところを声に出して読んであげると、読むことにエネルギーを取られず、理解して覚えることに集中できるようです。
ポイントやキーワードを連呼し、耳からの記憶にも残すように意識しました。
さらに、「○○は何だっけ?」と寝る前や登校前にリマインドさせるのもよいと思います。
| ワーク(中学生の教科書準拠問題集)
中学校の定期テスト前はワークをこなすのに必死。
ワークに取り組む時も、余裕があれば問題を読んであげると疲れず集中力が続き、理解しやすいようです。
プリントやノートを見ながら、蛍光ペンでハイライトして覚えるなど、書く負担は減らしていいと思います。
テストはワークから出題されます。
できるだけ基礎に集中して、くり返すことを意識します。
場合によっては、科目を絞るなどの対応も必要かもしれません。
息子は、音韻意識の弱さもあって、英語が壊滅的。
暗記と漢字の2段階で困難のある社会も同様。
英語と社会は完全に後回しです。
と、分担して教えています。
母親だけでやろうとすればパンクします。
本人が好きだったり、内申点が上がりそうなものに集中するのもよいと思います。
発展問題、応用問題は、本来手を出す必要はありません。
高校受験を見据えると内申点を稼ぐことが優先されます。望みが薄いものにかける時間やエネルギーはありません。
| 副教科
音楽や保健などの副教科は一回のテストが内申に大きく影響します。
実技が苦手でなければ主要教科よりも内申を取りやすくなります。
テストの前にプリントやノートをおさらいし、直前にも、太文字のキーワードを連呼して、目と耳に残すようにします。
まとめ
読んで書くことにエネルギーを使ってしまうので、本来目的である理解し覚えることにエネルギーを向けられるようにサポートします。
本人の限られたエネルギーや集中力をどう振り分けるか、がポイントです。
応用に時間をかけず、基礎だけをくり返します。
学校では苦手な読み書き一辺倒で相当疲れるはずです。
家では、勉強に時間かけすぎず、ゆったりリラックスしてほしいです。
(一度にたくさんは頭に入りません)
普通の子と比べて、学習面のフォローにものすごく手がかかります。
子どもの様子をよく観察しつつ、親子ともに無理がないよう、ほどほどがよいのかもしれませんね。
一番大切なのは、心身の健康です。
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