祖父が亡くなった。
朝、母から電話があった。
祖父が亡くなったって。
母は泣いていた。
私は午前中に家を出て、母の実家に向かうことになった。
そんな行きのバスの中でこの文章を書いている。
あんまり実感がわかない。
祖父は少し前から寝たきりの状態だった。
認知症も進んでいたし。
誤嚥性肺炎の危険性があることから胃ろうもしていた。
でも、その瞬間で発する言葉や、ふとした時に見せる笑顔は、相変わらず祖父のものだったし。
胃ろうに関する批判は色々あるとはいえ、
祖父は生きていた。
リハビリもしていたし、本人も自覚的に起あがる意志を見せて、生きようとしていたのだ、と思う。
少なくとも私にはそう見えた。
この9月、祖父は祖母と一緒に介護サービス付きの老人用集合住宅に入る予定だった。
契約も数日前に終わらせて。
もうすぐ、もうすぐ新たな生活になって。
介護している祖母ともう少し楽に暮らせるかなぁって言っていた、その矢先だった。
施設に入る前に会えるように9月の半ば帰ってきて欲しいと両親に言われていて、そのつもりだったから、実は今回の帰省もほぼ決まっていたことで。
早く帰ってたらなぁとかはあまり思わない、思わないようにしてるともいえるけど。
母はなぁ、忙しくて昨日会いに行けなかったから後悔してたりするのかなぁ。どうなんだろう。
なんて、母のことを心配しています。
これを書きながら少し涙も出たりしているけど、実家に帰ったらあまり泣けないから、今泣いておこうかな。
おじいちゃん苦しくなかったらいいなぁ。
また書きます。残しておくことに意味があると思うので。
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