親の役割”コーチ8割、ティーチ2割”で子どもの自主性を育てる
「子どもの自主性を大切にしてるから子どもの好きなようにさせている」という話をよく聞きます。好きなようにやらせることは素晴らしい事ですが、ちゃんと子供の行動を見守っていてほしいなと願います。見守るとは、ただ見ているだけでなく、”コーチ8割、ティーチャー2割”でまめに声がけしてほしいなと思っています。
自主性を重んじる家庭で育った私。迷走の青春時代を過ごすことに
私自身も自主性を重んじる家庭で育ってきました。高校も大学も就職もあなたの好きなようにしなさいと言われました。「勉強しなさい」と言われたことは一度もありません。”目標があるとき・モチベーションが高いとき”などは、自由にやらせてもらえる環境は最高です。しかし、”目標がない・不調なとき”は、自主性を重んじる環境は正直つらかったです。
10代の頃は、まだ目標の見つけ方や不調からの脱却方法などのスキルを持ち合わせていません。こんな時、頼りにしたいのは自分より人生経験が豊富な大人です。10代の頃はネットワークも広くないので、よき相談相手として親の存在は大きいのです。しかし、その親に「好きにやりなさい」と言われていると、親は私が自分で選んで決断することを求めているから親に相談してはいけない。親に相談したらそんなことも自分で見つけられないのかと親の期待に背くことになると思い、私は親に相談できずにいました。
結果、ブレブレだけどとりあえず決めたことの報告だけを親にするというような状況が続きました。ブレブレだからしょっちゅう決めたことは変わります。自分の目標もやりたいことも見つからないまま、大学・新社会人を過ごし、紆余曲折して20代後半でようやく、こんなことしてみたいかもと考えが浮かぶようになりました。そこに行きつくまで10年近くモヤモヤし続けていたわけです。果たして、親はそんな10代20代を送ってもらいたいがために、私に「自主性を重んじていた」のでしょうか。
「WHY」と「HOW」を訊くだけで、子どもの道が開ける
私は自分の経験から、自立を促したいのなら親はコーチ8割、ティーチャー2割で接してほしいなと思っています。「私これやる」と子どもが言って来たら「いいんじゃない。やってみなさい」だけじゃなくてコーチとなり「いいね!どうしてそれをやりたいの?」と、ぜひ「WHY」を聞いてあげてください。本人もどうしてやりたいのかまで考えきれてないことが多いです。一緒に寄り添い、子どもが自分の考えを言葉にできるまで、とことんつき合ってほしいです。
そして、「どうやってやるの?」と「HOW」の計画も聞いてあげてください。子どもはやり方に対しての知識が圧倒的に不足しています。自分なりに考えた手段が稚拙な場合が多いのです。それでも、試しにやらせてみるというのもありです。しかし、やらせて失敗した姿をみて放置するのではなく、「失敗したね。どうしてだと思う?」と再び「WHY」を聞いて、本人の中でこの失敗から学習してもらうように促してほしいのです。
また「HOW」に関して、親としてやり方をアドバイスできる場合は、ぜひ伝えてあげてほしいです。私はこのアドバイスこそが親のティーチャーとしての役割だと思っています。スケジュールの立て方、情報収集の仕方など大人にとって当たり前のことでも、子どもにとっては有益である場合があります。ただ、気をつけてほしいのは、そのアドバイスに従うかどうかは子ども本人が決めることです。思春期の子どもだと親のアドバイスに簡単に従わないことも多々あると思います。それでも、知らないよりはマシだろうという気持ちで伝えておいてほしいです。実は、裏でひっそりと親のアドバイスに従ってやっている場合も多いですから。
大人も子どもも良きコーチ・相談相手との出会いで成長する
自主性を重んじるとは、自由にやらせておくとは違うと私は思っています。アラフォーになった私でも自分の夢を実現するためにたくさんの人のアドバイスや力を借りています。相談だってします。コーチと言う職業が成り立っているのも、大人が自律するには誰かに自分の話を聞いてもらって自分の考えをまとめる必要があるからです。子どもなら尚更です。子どもにとって親が名コーチであれば、これほど心強いことはないと思います。
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