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ものがなしさ

何がかなしいかといえば
ものがなしを抱えたまま日々を送ること
それに気づかないこと

何がうれしいかといえば
ものがなしは心に趣を生むこと
それに気づきはじめたこと

ものがなしさは寒さと仲がいい
寒さが増せばものがなしさも増していく
心の循環もまた同じ

小きものも 儚きものも 人の生も
繰り返す変化の中で
ものがなしさを身につけている

何が救いかといえば生きていること
生きて感じていること
感じる力を失くさないでいること


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