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長く続いた
雨が上がると 
空はあわただしく
夏の顔をつくる

雨雲にひかえていた
お日さまが
今度はわたしの番だと
我が物顔で空一面を染める

遥か遠くに
雨雲を追いやった後には
境目のない青と
隆隆とした雲の峰

夏が圧倒する

葦簀の隙間から見える
夏は遠い記憶から
抜け出して
目の前まで戻ってくる

風が通り道を
見つけたように
嬉嬉とした流れが
重い体を浮かせた

昔から変わらない
ずっと繰り返してきた
追憶の中で
蘇りの力をもらう

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