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これからの教育について

今年から大学入試に新テストが導入される。

と、数年前から大々的に報じられてきたが、看板であった英語の民間試験導入と記述式出題が最後の最後でキャンセルされ、まったくの骨抜きになってしまった。今一度、今回の制度改革の目的をはっきりとさせて議論することが必要であろう。

そもそも今回の話は、これからの激動の時代を生き抜く人材を育成するために教育制度を抜本的に見直そうという大きな議論であったはずである。その一丁目一番地の改革が民間試験と記述式出題? 違和感を拭えない。

VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)と言われるこれからの世の中を生き抜くために必要な能力は、現状把握力と対応力である。予想できない結果に対応していくチャレンジ精神が重要だ。

平成時代の日本の停滞の原因はイノベーションを起こせなかったこと。1980年代の日本の成功が現状満足を生んで、チャレンジ精神を失ってしまった。社会的な評価もチャレンジを奨励するより、失敗しないことを評価する、加点法より減点法になってしまった。

教育改革の一丁目一番地は、チャレンジ精神と、それらを支えるポジティブなマインドセットの醸成であると思うが、どうだろうか。

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