読み応えバツグンなイギリス王室 ~ 英語多読のための読書ガイド~ノンフィクション
ノンフィクション編 ~2023年8月号~
伊藤 晶子( 日本多読学会会員・公認会計士)
読み応えバツグンなイギリス王室
昨年、エリザベス女王が96歳で亡くなり、長男のチャールズ皇太子がチャールズ3世として国王に即位しました。
今回は英国王室にちなんだ本を紹介します。
まず1冊目は、Queen ElizabethⅡです。さすがNational Geographicだけあって貴重な写真がいっぱい。
表紙をめくると即位して間もないと思われる、若く美しい女王の写真が目に飛び込んできます。
この本にもありますが、ロンドン五輪で女王がジェームズ・ボンドとスカイダイビングで会場に降り立った動画を皆さんご記憶でしょうか?
ネットで見られるのでぜひ検索してみてください。
2冊目は、The Love of a King です。
1冊目では、エリザベスが女王となった経緯について、「エリザベスの伯父であるエドワード8世が離婚歴のある女性を愛したが、当時の王室では離婚歴のある相手とは結婚できないため、その女性を選び、退位した。このため、エドワードの弟がジョージ6世として国王に即位し、ジョージ6世の長女エリザベスが第一王位継承者となった」とあります。
このエドワードとシンプソン夫人との恋を、やさしい英語で書き下ろしたのがこの本です。
Oxford Bookworms Level 2の中でも根強い人気のある1冊です。
(1)『Queen Elizabeth II』(National Geographic Readers Level 3)
イギリスの君主として歴代最長となる70年にわたって在位してきたエリザベス女王の伝記。
写真入りの王室の家系図がわかりやすく、エリザベス女王の幼少期、結婚、即位、長い公務などについてすっきりと章立てられ、解説されている。
各種のFun Factsもちりばめられており、興味をもって読み進められる工夫がなされている。
(2) 『The Love of a King』(Oxford Bookworms Library Level 2)
エドワード王太子はシンプソン夫人であるウォリスと出会う。
孤独な幼少期を送っていたエドワードはみるみるウォリスに惹かれていき、ふたりは恋人関係となる。
エドワードは王位を継承するが、離婚歴のあるウォリスとの結婚は許されず、エドワードは王位を捨てる。
この本では、晩年に至るまでの、ウォリスへの深い愛が綴られる。
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