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「David Walliams: うっとうしい気分を吹き飛ばせ!」~英語多読のための読書ガイド [児童書]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


児童書編 ~2024年06月号~

執筆:小林 裕子 (桜蔭学園講師・SEG(エデュカ)多読講師)

David Walliams: うっとうしい気分を吹き飛ばせ!

今号は、梅雨のうっとうしい気分を吹き飛ばす、元気が出る作家の作品をご紹介したいと思います。

David Walliamsは英国ロンドン出身のコメディアン、俳優、脚本家、児童作家です。

代表作はGangsta Grannyで、テレビ映画にも舞台にもなりました。

この作品は、大嫌いなおばあちゃんの家に行かされた男の子が、おばあちゃんの驚愕の秘密を知って、途方もない計画に乗り出すお話です。

David Walliamsの作品は、どれもユーモアたっぷりで、躍動感あふれる抱腹絶倒のアクションコメディ、ページをめくる手が止まらない「読むアニメ」といった感じでしょうか。

擬音語も様々なフォントもイラストも、紙幅からはみ出して迫ってきます。その中にウルっとする場面も潜んでいます。

大笑いしながら読み、そしてジーンとする楽しくて忙しい本です。

イラストは両作とも人気イラストレーターのTony Rossです。

(1)『Gangsta Granny』

YL 3.5-4.0
著者 David Walliams
出版社 HarperCollins Children’s Books
総語数 30,285 語

11歳のBenは、つまらなくて退屈な典型的老人のおばあちゃんが大嫌いでした。

彼はおばあちゃんの家に泊まるのが死ぬほど嫌でしたが、ある日、おばあちゃんの驚くべき秘密を知ってしまいます。

彼女はかつて国際的な宝石泥棒だったのです!

彼はおばあちゃんと一緒に超ビッグな宝石泥棒計画を実行します。

大嫌いだったおばあちゃんが、物語のラストではBenにとって世界一のおばあちゃんになります。

私たちもその間のハラハラドキドキの冒険に一緒に乗り出しましょう。


(2)『Code Name Bananas』

YL 5.0-5.5
者 David Walliams
出版社 HarperCollins
総語数 52,263 語

第二次世界大戦中の1942年、11歳の戦争孤児Ericにとって唯一の安らぎは、ロンドン動物園に住む親友、ゴリラのGertrudeを訪ねることでした。

彼はドイツ軍の攻撃が激しくなり、爆弾が降り注ぐ中、動物園の飼育員である叔父と共に彼女を戦禍から救い出すことを決意します。

息をのむような危険と緊張の計画遂行中、EricとGertrudeはさらに強い友情を築き上げます。

そして驚くべきことに、この救出計画はナチスから英国政府をも救うことに!?


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