「美術を学べる英語リーダー、Classic Art Readers」~英語多読のための読書ガイド [多読用リーダー]~
GR/LR編 ~2024年02月号~
執筆:古川昭夫(SEG英語多読教室主宰)
美術を学べるGR、Classic Art Readers
Classic Art Readersは、韓国の語学専門出版社Seed Learningが発行する英語学習者用のGraded Readers(GR)です。
Level 1(使用語彙750語レベル、総語数600語程度)から、Level 4(使用語彙1,500語レベル、総語数900語程度)まで、4段階に分かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、 レンブラント、 フェルメール、ミレー、ドガ、セザンヌ、 ロダン、 モネなど世界に名だたる20名の画家について、その生い立ちと、作品をフルカラーで紹介しています。
英語力だけでなく、芸術への知識を深めることもできるリーダーです。
音声が、Seed Learningのサイトからmp3形式でダウンロードできるほか、全文朗読のYouTube動画もあります。
巻末には、基本語彙レベルを超える単語の説明があり、語彙強化にも役立ちます。
今号は、Level 4から、シャガールとフリーダ・カーロについて書かれたリーダーを紹介します。
(1)『The Works of Marc Chagall』 (Classic Art Readers)
シャガールは、その名前からフランス人と思われがちですが、ベラルーシのロシアとラトビアとの国境に近い町Vitebsk生まれのユダヤ人です。
ロシアのサンクトペテルブルクの美術学校に入学し、奨学金をもらいパリに行きます。そこで、その才能を開花させます。
1914年、ベラルーシに帰省した彼は、故郷で裕福な宝石商の娘Bellaと出会い、第1次世界大戦で国境が閉鎖されたこともあり、そこで結婚します。
(2)『The Works of Frida Kahlo』(Classic Art Readers)
ドイツ人の父とメキシコ人の母の間に生まれたFridda Kahloは18歳のとき、通学中のバスが路面電車に衝突する事故で大怪我を負い、療養中の暇つぶしに本格的に絵を描き始めます。
2年間の療養中に絵画の腕を上げ、プロの画家への道を歩み始め、22歳のとき、年上のメキシコ人壁画家Diego Riveraと結婚します。
表紙の肖像画は、ヨーロッパの服装をしたFridaとメキシコの服装をしたFridaの自画像です。
『多聴多読マガジン2月号』明日、発売!
2月号の特集1は「まねしたくなる! イギリス上流階級の本格英語」です! 国王や首相、映画スターや一般人まで、9人の声で「UK式標準語RP」のイギリス英語を聞き比べていきます。
特集2は「AIフル活用! 英語日記を楽しく習慣化」
いまやAIが英文を添削し、アドバイスしてくれる時代。英文日記は自分のことを英語で話す練習となります。各種AIツールの特徴を利用して、英文日記を続けるコツをアドバイスします。