点字図書の会「こころのめ」

点字図書サークルを立ち上げました!
オンライン・また実際に集まる対面の会もある、点字図書を読む会です。

点字使用者さんはもちろん、点字は知らなくて読めないよ、というかたや晴眼者のかたでも大歓迎。かくいう主催の私(イムラーン)も、点字を指で読む訓練を初めてまだ3か月(24年8月発足現在)ですし、しかも私は国の認定基準においては視覚障害者とはいえず、視覚障害の身体障碍者手帳も取得できておりません。

ただし、「目を休め、点字の感覚を楽しみながら、点字図書を用いる」ことだけがルールです。

一緒に点字をなでて、点字を感じて、物語を感じて、じっくりと自分の本来の身体の感覚を感じる時間をご自身にプレゼントしてみませんか。

詳細はリンクからご覧ください。

<以下、リンク先内容テキスト版>

✬点字図書の会「こころのめ」✬

―わたしたちは、氷砂糖を欲しいくらいもたないでも、きれいに透き通った風をたべ、桃色の美しい朝の日光を飲むことができます― 宮沢賢治『注文の多い料理店 序』より

 点字図書の会「こころのめ」へようこそ。

 会を立ち上げたわたくし、イムラーンは、点字を使って初めて文章や図書を読み始めて、現在(24年8月)でまだ3か月と少し。プロフィールなどをご覧いただけるとおわかりいただけることと思いますが、私は国では視覚障害の認定を得ることはできず、視覚障害の手帳を持つこともできていません。が、視覚機能を使うことができず生活視力は実質ほとんどゼロの状態であるため、点字は日常生活や仕事において情報を書き、また情報を得るため、死活問題で必要なツールです。点字を使って読書ができるようになって、読書というものの、言語に尽くせぬような奥深い意義・効力・魅力を知りました。

 また、私は本の中でも、点字の学習過程であったこともありますが、児童文学、宮沢賢治の童話作品から入りました。私たちは同時に、宮沢賢治に必ずしも限りませんが、現代の日本において、児童文学・童話作品や童謡といったものの重要性を伝えたいと切に感じています。

 童謡・童話は、子どもが親から歌ったり読み聞かせしてもらって聞いて育つことによって、(実はおとなからは計り知れぬ)本当に大きな大きな、人生の、しかも後年に多大な生きる力となる糧、人生の指針、人生で起こることをすべて己の力・糧としていく力、世界を適切に見て解釈する力、自分自身を適切に色眼鏡ではなく等身大に見る力、自律性を以て自分の人生を自分で切り開いてゆく力…などなどなどなど…計り知れない心と身体の発育・発達に効果を発揮します。

 私は催眠療法士ですが、催眠療法士的な言い方をするならば、童謡や童話は、ものすごく子どもの「心の土壌・潜在意識という畑」に、美しい花を咲かせる種…つまり、良い暗示を、シャワーのように浴びせることができるのです。

 そうすることで、宮沢賢治のことばを借りると、「きれいに透き通った風」を食べ、「桃色の美しい朝の日光」を飲みながら、それをベースとして常に風通しが良いながら満たされた人生を形作ってゆくことができる、実は、とんでもなく途方もなく大きな大きな土台です。

ちなみに、童謡や童話は、催眠療法士の使う、潜在意識との会話・暗示や誘導文の原理原則にぴったり見事に当て嵌まり、見事に使いこなされているのです。

 天才心理療法家ミルトン・エリクソンの心理療法を文献で見てもよくわかりますが、エリクソンのやり方は、まるで父親のよう、いや、適宜、あらゆる「親(木の上に立って見守る役)」の役割を果たしているよう。

そして、エリクソンは患者に、それがどんな症状を持った人であっても、何らかの「おはなし」をしました。

そして、患者の自覚(顕在意識)としては「この人は私の症状と関係ないのになんでこんな昔語りのようなことを始めるんだろう…」と思ってしまうのですが、しかし、エリクソンの元へ来た患者たちは、エリクソンのお話をとりあえず仕方なく何となしに聞いていると、セッションが終わるころには何故か不思議と、心や身体の症状が消失しているのです。

エリクソンのその「おはなし」には、潜在意識に撒く種や、潜在意識という畑の区画整理や耕作をし、本人が24時間365日自分自身にかける言葉や自動思考・言動行動がどんどん変容していく、あらゆる魔法の仕掛けがちりばめられているのです。

童謡・童話とは、まさに、エリクソン手法。

童謡・童話とは、まさに、心理療法なのです。

心理療法家として、童話・童謡で育つ環境がどんどん減っている世の中の副作用、ヒトの心の中で置き去りにされて必要な成長過程がぽかんと穴が開いたようなまますっ飛ばされてしまったような心の土壌を持つ大半の現代日本人の心の状態を見て潜在意識と対話して、童話・童謡が廃れている現状への危惧を強く強く、ひどく深く痛く感じてもおります。

そのため、私たちは、童謡・童話の復活祭の意も兼ね、点字というこれまた実は奥深い言語(視覚障害者の文字を読むための代替ツールなんて思われていませんか?実はとんでもない!表面だけでは知りえない奥深さがどんどん出てくるすごい文字なのです)を使っての、「点字図書の会」を立ち上げるに至りました。

そして、点字というのは目ではなく指先で感じ取る言語です。そのため、目や脳というよりも、身体にそのまま直接、本の力や本の中の世界が伝わってきます。

また、体感覚を使いながら本を読んでいるので、身体中の細胞がまさにリラックスした心地良い状態で本当の意味で目覚め、身体中の感覚で本の素晴らしさを味わい、感じることができます。そして、心理療法家としてももう一言だけ付け加えると、現代日本人がいつの間にか大部分閉ざしてしまって、感じているつもりでまるで何十分の一も感じていない状態になってしまっている五感が、本当にゆるやかにどんどん開かれていく糸口となり、本当の身体の感覚が拓け、心と身体が繋がり、本当に自分の人生で何がしたかったのか、何がしたいのかも、どう生きるかも、見えてくる…まさに読書という心理療法に加えて点字ヒーリングというような心理療法も合わさり、心理療法士で潜在意識の専門家でもある私から見ると、実はものすごく一石で十鳥も二十鳥もあるような効果を見込むものなのです。

点字がわからない人も、晴眼者のかたでも大歓迎です。点字に興味が少しでもあれば、一緒に点字をなでながら、ほかのメンバーの読むお話を聞いていることもできるし、一文字ずつでも読んでみる、知ってみる、という体験もおもしろいかもしれません。私自身もそうであったように…そうしているうちに、いつの間にか一文字一文字、読める文字が増えているかもしれません。

ただ、点字図書を用いますので、墨字の本は見ません。いつも普段の生活で目を酷使しておられるかたがたは、目を休める時間を作るという目的も兼ねて、アイマスクをつけてこの時間を共有しましょう。
点字図書というものにかかわるときくらい、また、お話を「聞いて」いるときくらい、目と頭と心をやすめる、ということを、してみませんか。

その時々のメンバーによっては、つらつらと文学の奥深さ、文学研究的な話題も出たり、他いろいろな話題(心理療法、発達、障害福祉的内容、物語の内容から連想されたようなおしゃべりなどなど…)にも繋がってのお話会などもします。

※点字図書や点字ディスプレイを持っていない、みんなで読む本が手元にないよ、というかたも、私たちがその時々に応じてその作品や読む箇所のページを、点字印刷して郵送にてお送りすることができます(印刷に関しての実費のみかかります)。

※オンライン(Xのスペース機能やZOOMビデオ通話機能)による会と、現場対面の会(於:浅草)があります。どちらでも、また両方でも、お好きな会にご参加ください。

※オンライン(ZOOM)の会・対面(浅草)の会、両方ご参加申し込みのかたは、併せて参加費をワンコイン¥500とさせていただきます。

※参加費や実費(印刷代)については、ゆうちょ振込となります。


――詳細――

1.オンライン(Xスペース機能)の会

【参加費】ご参加無料・入退室自由

【場所】EGLC社会的マイノリティ窓口のアカウントにて

【日時】基本的に 水・土 18時~20時(変動可能性あり)

【内容】主に宮沢賢治作品、または著作権の切れている作品に限る

【ご参加方法】Xのアカウントをお持ちのかたであれば、イムラーンのXアカウントから、開催している時間帯にアクセスするとそこから入室することができます。いらっしゃるだけいらっしゃって、聞くだけも自由の会です。メンバーとして一緒に読み合わせをしたり、点字印刷された本の点字を一緒に触りながら参加したい、というかたは、Xのアカウントからイムラーンをフォローの上、ダイレクトメッセージもしくはWebsiteのお問い合わせフォームよりメッセージをください。

2.オンライン(ZOOM)の会

【参加費】月会費・¥300

【場所】メンバーさんにその都度、ZOOMミーティングのURLをお伝えします。

【日時】月2回ほど メンバーさんとすり合わせ、集まることができる日時に開催

【内容】基本的に童話や小説、メンバーさんのお勧めでみんなで読みたいと意見の出た本など内容問わず

【ご参加方法】

お問い合わせフォームよりご参加の申し込みをお送りください。ご不明なことなどもあれば、お気軽にお送りください。
(お問い合わせフォームをうまくご利用になれない場合は、Xのアカウント、Facebookのアカウントなどでも私に直接お気軽にご連絡ください。)


3.現場対面の会(東京)

【参加費】月会費・¥300

【場所】基本的に東京都台東区(浅草。浅草寺から徒歩圏内)の貸し部屋。メンバーさんにその都度、待ち合わせ場所をお伝えします。

【日時】月2回ほど 基本的に第1・3日曜日の17時前後を検討。(メンバーさんとすり合わせ、集まることができる日時に開催)

【内容】基本的に童話や小説、メンバーさんのお勧めでみんなで読みたいと意見の出た本など内容問わず

【ご参加方法】

お問い合わせフォームよりご参加の申し込みをお送りください。ご不明なことなどもあれば、お気軽にお送りください。


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