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映画「サウンド・オブ・フリーダム」~児童人身売買とディディ事件

  この秋公開の注目の社会派映画として、「サウンド・オブ・フリーダム」をご紹介します。この映画は、国土安全保障省の捜査官の実体験に基づいたストーリーで、メル・ギブソンが製作総指揮を務めました。
 そして、ヒップホップ業界で有名な音楽プロデューサー ディディ(Diddy)が、性的人身売買で起訴されたこともあり、エンタメ業界に広がる深い闇についても掘り下げてみたいと思います。

映画のあらすじ

 ティム・バラード(ジム・カヴィーゼル)は、アメリカ国土安全保障省の捜査官として、性犯罪組織に誘拐された少年少女を救出するために命を懸けた捜査を行っています。ある日、彼はホンジュラス出身の少年を救出することに成功しますが、その少年の妹がまだ誘拐されたままであることを知ります。ティムは特別な捜査許可を得て、南米コロンビアに単身潜入し、前科者や資産家、地元警察と協力して大胆なおとり作戦を実行します。しかし、捜査が進むにつれ、彼の使命はさらに危険なものとなっていきます。

 メル・ギブソンはハリウッドで成功を収めた俳優・監督でありながら、陰謀論的な発言でも注目され、トラブルにも巻き込まれてきました。児童人身売買の闇に迫るこの作品は、一人でも多くの人に見てもらいたいというSNSでの拡散やペイ・フォワード運動の後押しもあり、2023年7月にアメリカで公開され、大ヒットを記録しました。日本では1年遅れの公開となりましたが、TOHOシネマズをはじめ全国で上映されています。

ディディ事件

 アメリカの児童誘拐や性的人身売買については、ジェフリー・エプスタイン事件が大きなインパクトを与えました。それに続く衝撃的な事件として、音楽プロデューサー ディディ(Diddy)の逮捕が全米の注目を集めています。

ピアス・モーガンのポッドキャスト

 英国人ジャーナリストのピアス・モーガンが司会をつとめるポッドキャストで、ディディ事件を取り上げるとすぐに100万再生を突破したことから、世間の関心の高さがうかがえます。

 ディディは「ホワイト・パーティ」と呼ばれる慈善事業イベントを開催して、多くのセレブとコネクションを持っていました。チャリティーを隠れ蓑に、いかがわしいことをするのが、どうやら富裕層の常套手段のようですね。問題とされているのが、そのイベントに引き続き行なわれる「フリーク・オフ」というパーティで、麻薬を使用したり、未成年のセックス・ワーカーをあっせんしていました。
 モーガンのポッドキャストには、セックス・ワーカーとして働いた経験のある歌手ジャガー・ライトが出演し、「ディディやエプスタインらは、すべて一本の糸でつながっている」と黒幕の存在を暴露しました。また他の出演者は、エプスタインの時のように大物セレブのリストが公開されないように、諜報機関が関与した隠蔽工作や司法取引でうやむやにされる可能性を示唆しました。

明かされた黒幕の名

左からJay-Z、ビヨンセ、クライブ・デイビス

 ディディに資金提供してバッドボーイ・レコードを設立したのが、ユダヤ系実業家クライブ・デイビス。コロンビア・レコード、アリスタ、RCA、Jレコード社長を歴任し、現在はソニー・ミュージックエンタテインメントのCCOを務めています。いわば彼がゴッドファーザーで、その系列下で黒人系エンターテイメントを仕切っているのがディディとJay-Z
 華やかなエンタメ業界は性的人身売買と表裏一体となっていますが、クライブ・デイビスが闇稼業を含めたビジネスを伝授したことが、ジャガー・ライトの告発からうかがえます。
 映画「アイズ・ワイド・シャット」のような、グロテスクでおぞましい実態がありますが、ソニー・ミュージックエンターテインメントやジャニーズ問題つながりからしても、日本の芸能界とも無縁ではない話です。

Jay-Zの妻がビヨンセで、黙示録や悪魔崇拝を連想させる写真が多い理由がわかった
「ディディからランボルギーニをもらった」と喜ぶ15歳のジャスティン・ビーバー。これから内緒の48時間を過ごすと語っている動画が拡散されて、さまざまな憶測を呼んでいる。

「終わらない週末」の暗号

 オバマ元大統領がプロデュースした映画「終わらない週末」の主題歌が、ジョーイ・バダスの「リベンジ」という曲で、その悪魔崇拝的なミュージック・ビデオについて6月に解説記事を書きました。
 バダスとディディの間には深い関係があります。おそらくNYのヒップホップ・シーンで、悪魔崇拝に従わない者はスターダムに上がれないぐらいの影響力があるのでしょう。

Vote or Die: 投票か死か

オバマとディディ

  ディディは黒人などマイノリティに対して大統領選への投票を呼びかける「投票か死か Vote or Die」というキャンペーンを行なったことがあります。オバマが出馬した時には、「オバマか死か」というフレーズに変えて、選挙支援を行ないました。
 エプスタイン事件の時に、ビル・クリントン元大統領が彼の顧客だった疑惑が暴露されましたが、ディディ事件からは誰の名前が出てくるでしょうか。セックス・ワーカーたちは隠しビデオの証拠を持っており、誰もが知っている大物の名前が挙がるであろうことが、ポッドキャストで語られていました。

 ダメリカの大統領選は11月ですが、その前に日本の衆議院選挙があります。国民の政治的無関心や腐敗の放置でガバナンスが低下したところへ、他国が干渉して国家転覆が起こる例はいくつもあります。日本はいつそうなっても不思議ではない末期的状況にあり、中国が虎視眈々と狙っています。「投票か死か」ぐらいの覚悟をもって投票をしましょう。

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