見出し画像

ジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」 ~新世界秩序の破壊力

 1989年9月19日、ジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」がリリースされました。この曲は、音楽と映像の力で時代を象徴する一作となりました。この記事では、この楽曲が持つ破壊力と象徴性について考察します😎

注意事項:まずお伝えしたいのは、もしあなたのパソコンが古いモデルであれば、この楽曲を再生する際は慎重になさってください。この曲が持つ特定の周波数が、古いハードウェアをクラッシュさせる可能性があると報告されています。安全のため、記事を読むだけにとどめることをおすすめします。

「リズム・ネイション」のミュージックビデオ

 この曲はカリフォルニアで起きた銃乱射事件がインスピレーションになったと、ジャネットは語っています。ビデオでは、ミリタリースタイルの衣装や統率の取れたダンスが特徴的です。白黒の映像は、「カラー・ライン(人種の壁)」を越えるメッセージを黒人社会に鼓舞する内容です。

 撮影場所の発電所 (power house) は、エネルギーの象徴としての音楽の「リズム」を強調する意図が感じられます。実際にこのリズムは、物理的にパソコンを破壊させるほどの力を持っています。
 リリース当時、パソコンは普及していませんでしたが、現在だったら大混乱を巻き起こしかねないとゾッとします。もちろんこのリズムは精神に悪影響を与えるかもしれないので、大音量のイヤホンで聞くのはお控え下さい😰

1814年からの世界線

 ジャネットがつけている「1814」をデザインした左胸のバッチは、アルバムタイトルに由来しますが、それ以上に象徴的な意味が含まれています。1814年は、米英戦争中にアメリカ国歌「星条旗」が生まれた年であり、まだ黒人が奴隷として強制労働させられていた時代でもあります。この数字で、歴史的な抑圧とそれを乗り越える力を暗示しているのです。

しかし、この数字はそれだけではありません。

【関連付けられるタイムライン】

  • 1914年
    1814年から100年後は、第一次世界大戦の勃発年であり、迫害を逃れたユダヤ人がアメリカに移住しました。エンターテイメント産業ではユダヤ人が支配的であることや、ダンスの振り付けがナチスの全体主義を連想させる点においても、時代の流れが計算されています。

  • 1984年
    ジョージ・オーウェルのSF小説「1984」は、全体主義的な管理社会を描いたディストピアを描いた作品。「リズム・ネイション」のSF的な映像と三角形のフォーメーションのダンスは、もはや黒人がヒエラルキーの底辺ではなく、監視者側に立場が逆転する近未来を表現しています(ex: 第44代オバマ大統領 2009~2017)。この楽曲は、高らかに自由をうたうプロパガンダのようでありながら、 集団行動で個を制限し、同調圧力を強化する二面性を感じさせます。

  • 1989年

 「リズム・ネイション」がリリースされた1989年は、冷戦の終焉を象徴するベルリンの壁崩壊の年でもあります。楽曲のリリースが9月19日、壁崩壊が11月9日という数秘つながりを見ても、予測プロミングだった可能性も考えられます。新世界秩序が新しいステージに入り、人々には束の間の民主主義の幻を見せておきながら、オーウェル的ナショナリズムに舵を切ったことを伝えるような曲だったように思います。

数秘8と4が示すもの

8と4のシンボリズム

 「リズム・ネイション」は、黒人が音楽業界における主導的な「力」(タロット8番)を確立していく時期の象徴的な音楽だったと思います。しかし、悪魔的な権力者が背後にいる業界であり、逆らえば「吊るされる人」のような私刑があり、マイケル・ジャクソンが犠牲となったように数秘「4」(死)と隣り合わせです。

まとめ

ジャネット・ジャクソンの「リズム・ネイション」は、音楽や映像がもつ力を通じて、政治的なメッセージを発信した作品です。1989年という時代背景、そして「1814」という数字が重ねる歴史の暗示からも、この作品が目指したのは明るい未来ではなく、監視や同調圧力によって画一化される社会を予告していたと、振り返ることができます。

 「リズム・ネイション」が示すものは、音楽が単に時代を映しだす芸術的表現ではなく、時に人々の思考をコントロールしたり、暴力装置にもなりうるという警鐘です。私たちがエンターテインメントに触れるとき、その奥に潜む意図を見抜き、批判的に受け止める姿勢が求められているといえるでしょう。

 この記事が気に入ったら、スキやフォローをお願いします。チキンラーメンひよこちゃんがご挨拶しますよ。最新記事は下のリンクからどうぞ。


いいなと思ったら応援しよう!