映画「ハリー・ポッター」 ~ヴォルデモートとシリウスに秘められた暗号⑧
1月はハリポタのクライマックス3部作シリーズが連続放映!😆
ハリポタ考察シリーズも8回目となりましたが、今回は主要悪役であるヴォルデモートを中心に考察してみたいと思います。ぜひ、下の動画をご覧になってから、お読みください😎
トム・リドルの暗号
トム・リドルはホグワーツ時代から教師や同級生に対して「謎めいた存在」として知られ、闇の魔術や魔法界の起源に強い興味を持っていました。彼は後に「答えの見つからない謎」として歴史に刻まれることとなります。
西洋の文学作品は聖書をモチーフにすることが多く、トムという名前は疑い深い性格で知られる使徒トーマスを連想させます。また、リドル(Riddle)という姓は「なぞなぞ」を意味し、このアナグラムから「ヴォルデモート」という新たな名前を生み出すことで、彼がトム・リドルという存在から完全に決別し、闇の帝王として生まれ変わる決意を象徴しています。
ヴォルデモートの名前には「mort(死)」が含まれており、「死」への執着や恐怖心を暗示しています。さらに、「vol de mort(死の超越)」というフランス語の解釈もあり、彼が死を超越する存在であることを示唆しています。
トム・リドルの14文字のアナグラムからは87億通りの組み合わせが可能で、そこからヴォルデモートという名前をひねり出したセンスには驚嘆します。別のアナグラムとして、「dammed to evil root(諸悪の根源)」という作文も可能で、彼の邪悪な本質を象徴しています。
実在のトム・リドルとは
J.K.ローリングはスコットランド・エジンバラのカフェ「エレファント・ハウス」で『ハリー・ポッター』第一作目を執筆しました。エジンバラにはフリーメイソンの最古のロッジ「聖母マリア・チャペル」(1598年設立)があります。メイソンリー(Masonry)はアナグラムで、「マリアの息子 Son o' Mary」になります。ハリーの母の名前はリリーで、聖母マリアのシンボルの花。フリーメイソンの影響は、作品の随所に見られます。
エレファントハウスの近くにある墓地「グレイフライアーズ・カーク」は、ハリーの両親が眠る墓やキャラクター命名につながる墓石があることで知られ、ハリポタファンの巡礼地になっています。トム・リドルの墓と言われるのが上の画像の墓石。トーマス・リデルと書かれています。
しかし、無名人から主要キャラの名を選んだとは信じがたく、サー・トーマス・リデル・ウェブスターというスコットランド出身の将軍に由来するのではないかと思っています。高位の軍人にはフリーメイソン会員が多いですから。
闇の魔術
許されない呪いには「アバダケダブラ(死の呪い)」、「クルーシオ(拷問の呪い)」、「インペリオ(服従の呪い)」の3つがあり、1717年に魔法界で禁止されました。この年は、フリーメイソンの公式な設立年でもあり、偶然の一致ではなかろうと思います。
みなさんは「アブラカダブラ」という呪文を知っていると思いますが、これは古代アラム語で「私は言葉で創造する」という意味です。「アバダケダブラ」もまた古代アラム語で、「ものを破壊する」という意味だとローリングは説明しています。
シリウス・ブラックの暗号
シリウス・ブラックの誕生日である11月3日に合わせて、ワーナーブラザーズ公式チャンネルが「シリウス・ブラックに関する10の真実」という動画をアップしました。シリウスという星には終末的な意味があるので、日本に向けたメッセージかもしれません。
シリウスの10の真実の中で最も気になったのが、7番目のタトゥーについてでした。
シリウスのタトゥーは、原作にない設定です。映画を見ると、シリウスの胸にある¥マークみたいなシンボルは、シリウスの星座記号の一部です。動画で解説された「灰色の狼 Gray Wolf」の錬金術記号とは、明らかに形が違いますが、特殊なメッセージであろうと思われます。
「灰色の狼」は、原子番号51のアンチモン(Sb)という元素。意味は人間の獣性を表わし、狼のような人間の攻撃に対する警告と解釈できます。ヨハネ黙示録13章に獣の数字666が出てくるので、次の要注意日は11月18日(丙戌 ひのえいぬ)ではないかと思います。無難に過ごせますことを!🙏
【11/5 緊急追記!】
まとめ
「ハリー・ポッター」シリーズには、歴史や宗教、神秘的なシンボリズムが数多く組み込まれています。ヴォルデモートのアナグラム、シリウスのタトゥーなど、作品の細部に込められたメッセージや隠された意味を解き明かすことは、新たな視点で物語を楽しむきっかけとなるでしょう。映画や本を通じて、ハリー・ポッターの世界に再び浸ってみませんか?
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