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私が「○○扱い」を嫌う理由。チケットの扱い指定について。【たぶん駄文】

以前、とある公演で出演者と私の共通の知り合いが私を通してチケット予約してくれたんだけど(つまり私を指名してくださったお客様)、最終的に出演者のお客様扱いにされていたことがあった。

どういった経緯でそこに着地したのかわからなかったのだけれど(知ったのも後になってからでした)

「なんで?」とは思うよね。

その出演者も、スタッフ経由で入っているのになぜその時に気づかなかったのかと思うけれど、もしかしたら「まさかスタッフの名前で予約してくるはずがない」という思い込みみたいなものがあったのかもしれない。(チケットバックが絡むにせよ、その方はしれっと書き換えるようなタイプではなかったので)

こういった経験もあり、いいイメージが持てません。そもそも限られたお客様を内々で取り合う感じがとっても苦手。(※一個人の感覚)

会社の営業部門のように「組織のために!部署のために!ひいては自分のために!営業成績のばすぞ!」とかそういう類じゃないからさ……もっと露骨。個々人の「人に対する考え方・姿勢」「思惑」「探り合い」みたいなニオイ。

なんとなくでも、わかります?

そういうのが本当に苦手なんですよね。目の前の損得だけに飛びつく感じ。そしてそもそも「○○扱い」という表現が好きじゃない。誰に掛かっても人扱いしていない印象。物扱いされている印象を受ける。

「扱い」という言葉が役者に掛かっても、予約者に掛かっても、しっくりこない。人を人として大切にしていないようなイメージがつきまとう。

この表現に違和感を感じるの、私だけですかね?

それとも私が知識・勉強不足なだけで、別段これは失礼と思うような話ではないの?言葉の使い方や意味として、なんら問題のない使い方・使われ方なの?

個人的にはものすごく嫌いなのだけど。

ユーザーとしての好みと感覚で言うと「誰のファンですか?」とか「推しの名前を教えてください!」という具合の表現の方が抵抗感がないし、演劇に馴染みのないユーザーにもやさしいと思うのだよなぁ。

それから、扱いについては時に「役者にとっては死活問題」「役者指名で買うべき!」みたいな言われ方をする時も多いんだけど、

そんなの知らんわ。

指名することで、それが役者にとってプラスになることはわかる。チケットバックや集客力の面でメリットがあるのは知っている。じゃあ、そう言うあなたは「少しでもお客様が気持ちよくお金を落とせるだけの対応してる?」と。

お客様の時間やお金を頂く以上、いい作品をつくるのなんて当然、営業のエキスパートじゃないから営業が下手なのもわかってる、ことばを読み解くことは出来るけれど自分のことばで伝えるのが苦手なことそれも結構。

問題はお客様をどれだけ大切に考えているか、どれだけ思っているかだ。

熱狂のさなかにあるとか、妄信的なファンであるとか、蹴られても踏まれてもキモチイイと感じるタイプだとかでもない限り思うよね。

自分のことを大切にしてくれない人のことを大切にする義理なんて無いでしょ。

って。至ってシンプルなことです。それは私のように演劇に関係があって役者から直接告知・宣伝メールが届くようなタイプであっても、そうでないお客様・ファンであっても。その人に対していい印象を持っているのであれば役者に有利な指定をつけると思うよ。(役者ごとの扱いフォームがない場合でも指名が分かるよう備考に書き添えるなど。)

そしてもし今この文章を読んでくださっているあなたが「そのお客様・ファンが扱いを指定するというやり方があるということを知らなかったらどうするの?」って思っているとしたら。

「自分のことを応援してほしい」っていうことを、自分のお客様・ファンに伝える努力をしているかどうか、振り返ってみればいいんじゃない?伝わっていないなら、どうすれば伝わるかを考えればいいんじゃない?

相手のことを大切にしないで自分ばかり大切にしてほしいなんて横暴だし、相手に何を与えられるか考えもしないで自分にばかり与えて欲しいなんて言語道断。

「愛されたいなら愛しなさい」ってよく聞くでしょ、それです。

個人的にそういう機会が多いのかなんなのかわからないのだけれど。演劇って人と人との繋がりであると言いながら人を大切にしていない瞬間に出くわすことも多いのだよなぁ。我が我がになりがちという部分を差っ引いても。技術職に見えない類のスタッフだからだろうか?

人としての姿勢の問題ですからね、せっかくなら作り手からも受け手からも愛される人・愛される現場・愛される作品、そういうものに囲まれて活動したいものです。



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ろこ
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