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本日のイラレマガジン

Adobe Illustratorともっと仲良くなれるWebマガジン
イラレのテクニックや解説、イラレ職人コロの活動の裏話などを月4回お届け。
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#イラレ職人月報

【はじめに】本日のイラレマガジンとは

毎月4回更新、月額100円。もっとイラレと仲良くなりたい!という人のための、世にも珍しい Adobe Illustrator専門のチュートリアルマガジンです。なんと100本以上のイラレ記事が読み放題になります。 \ こんな人にオススメ!/ イラレの基本操作はできるけど、もっと色んなテクを知りたい! なんとなくではなく、イラレの機能をしっかり理解したい! イラレ職人コロの考え方を知りたい!応援したい! (1)こんな記事が読めます●イラレの応用チュートリアル記事が中心

「実務経験3年以上」の壁|イラレ職人月報2025/01

デザイナーになりたい!と思って求人情報を調べたら、「実務経験3年以上」の壁が立ちはだかり、ヤキモキしたことのある人は多いでしょう。 僕にも覚えがあるので、理不尽だ!という気持ちはわかります。しかし今になって振り返れば、これはちゃんと必要があってのことなんだなぁとも思うんです。 7年かかりました僕はデザイナーに転職したいと考えたタイミングで、運良く未経験OKの会社に入社できました。イラレフォトショなどの制作技術は大学4年間で一通り身につけたつもりでしたが、全っ然ダメでした。

知らない人の話を黙って聞くのはつまらない|イラレ職人月報2024/12

去年からアドビ公式で、1時間と少しの生配信講座をさせていただく機会があります。今年もたぶん8回?くらいやったのではないでしょうか。 その際に僕は、必ず視聴者とチャットで雑談をしています。講義中でもコメントを拾って会話したりツッコミを入れたりしますし、本編前の短いフリートークもアドビのスタッフさんは交えず、僕単独でずっと視聴者と雑談をします。 話題も些細なことばかりで、札幌の天気、仕事中の飲み物、気分転換の方法、最近面白かったもの、健康のためにやっていることなどなど、本当に

「つながり」は真似できない|イラレ職人月報2024/11

朗報です。僕の2冊目の著書『飾りのデザイン』が増刷されることになりました。発売から3年の時を経て、初めての重版です。 先日、唐突に編集さんから「在庫やばい急ぎで増刷するから許諾の返信はよ!!!(意訳)」的なメールが届きました。おそらくは僕の新刊『はじめてイラレ』の選書フェアで、『飾りのデザイン』も選書に含めたことが原因でしょう。 SNS用に増刷お知らせバナーを作ったら、出版社さんから「その画像使わせて!(意訳)」と連絡が来て、なんと新しく書店でのポップも作ってもらえること

どうすれば挫折しないイラレ入門書にできるか|イラレ職人月報2024/10

「どうすれば挫折しないイラレ入門書にできるか」 僕は新刊『はじめてイラレ』執筆で、この解決策をずっと模索してきました。 とりわけ力を入れて考えたのは「構成」です。「どのように教えるか」という全体の方針。他の本との差別化になる「コンセプト」とも言えます。 本のサイズを小さくするとか、イラストを多くするとか、そういった「見せ方」はあくまで枝葉であり、まずは土台となる木の幹、つまり全体方針をしっかり固める必要があると考えたからです。 そしてこの構成を考えるにあたって、大きな

やりたいことは言葉にしよう|イラレ職人月報2024/09

何かやりたい仕事とかがある人は、SNSなり知人なりに言った方が良いよ。 なぜなら仕事や頼み事というのは「上手い順」ではなく、あくまで「依頼者が認知した中」で「頼みやすい人」から選ばれるケースが多いからです。 どんなに実力があっても認知されていなければ依頼は来ないし、引き受けてくれるかどうかわからない人よりも「やります!」と手を挙げている人の方が頼みやすいものです。 そして周りの人も何かの機会に「あんなこと言ってたな」と思い出して、話を回してくれたり応援してくれるという話

今日もカフェで本を読む|イラレ職人月報2024/08

僕は仕事関係の本を読む時、いつも近所のカフェに行きます。 甘えだというのは重々承知しているのですが、自宅だとどうにも捗らないんですよね。ベッドに飛び込みたくなったり、YouTubeなどの誘惑が多かったり、家事などの他にやるべきことが視界に入ったりで集中できないのです。 カフェだと人目があるので変にサボったりできないし、お金を払っているのだから時間を無駄にはできない…とか、長居しすぎると迷惑かな…といった焦り?からも集中力が生まれやすい気がします。 単純に、雰囲気の良い場

自主制作ができないクリエイターの抜け出し方|イラレ職人月報2024/07

「仕事でなら作れるけど、自主制作だと何を作って良いかわからない…」というクリエイターをよく見かけます。実は僕も会社員時代はそうでした。 もちろん、すべてのクリエイターが自主制作をすべしと言う気は全くありません。今回対象としているのは「自分はこれで良いのだろうか…」という不安から自主制作を考えるけどできてない…という人についてです。 これは「自分が何を喜びにしているか」を曖昧にしていることが原因だと今は考えています。 「やらされ仕事」はコンセプトのないデザイン決まった方針

SNS時代のクリエイターは不幸なのか|イラレ職人月報2024/06

インターネット、SNS、コロナ禍、そして生成AIなど、技術や環境の変化により、クリエイターを取り巻く状況は大きく変わっています。 例えばSNSの普及により、最初からトップレベルの作品ばかり目にして若手は挫折してしまうのではないか。誰でも発信できるがゆえに「正しくない情報」に影響されてしまうのではないか…と、懸念を抱く人もよく見ます。 たしかに、僕自身も今この時代に生まれていたら、今のようにネットやSNSと上手く付き合えて無かったかもしれないです。これからのクリエイター達は

「発信のための発信」になっていないか|イラレ職人月報2024/05

イラレ職人コロとして発信業を始めて6年目となりました。長く発信を続けていると、フォロワー数や売り上げを増やすために様々な試行錯誤がどうしても必要になります。 新しい企画を考え、これは行けるか…!?となった時に、考える言葉があります。それは「発信のための発信になっていないか」です。

僕が顔出しをしない4つの理由|イラレ職人月報2024/04

「コロさんは顔出しNGですか?」とたまに聞かれます。 別にNGではないです。例えばAdobeMAXなど「実際に会える」こと自体に意味がある仕事では、普通にそのまま出て行きます。 でも、そういった理由がない限り、基本的にイラストアイコンを掲載してもらいますし、オンラインのイベントやミーティングもアバターで参加します。 おかげで悪目立ちする場面も多々あったりします。笑 今回はなぜ僕はイラストアイコンを使っているのか。その理由やメリット・デメリットについて簡単に説明します。

コロ式:興味を持たせる「一言目」の十則|イラレ職人月報2024/03

X(旧Twitter)から始まったデザイン書のレビュー企画 #デザボン で、最も力を入れているのが「一言目」です。 長文はまともに読んでもらえないこのSNS時代において、まず最初の1文で興味を引き出すことが、この発信には不可欠だと僕は考えました。 その中で試行錯誤して生まれたのがこれらの「一言目」です。いずれも特定の人に強く刺さることを意識して書いています。 前提として、この書籍レビュー企画は僕の個人的な発信なので、何時間も費やすことはできません。可能な限り短時間でクリ

「デザインができない」の境界線|イラレ職人月報2024/02

クライアントにヒアリングを行い、いざデザインを制作して提出すると「思ってたのと違う」と言われた。「デザインはわからない」とお任せにされたが、デザイン案を出したら色々細かく注文された。 デザイナーの仕事をしていたら、誰しも一度は経験することでしょう。様々なケースで様々な原因があるので、ここで僕が正しい正しくないを論ずるのはまぁ時間の無駄です。 しかしこうも思います。後から具体的に言いたいことが出てくるということは、デザインというプロセスの中で、「わかる部分」と「わからない部

「新しいアイディア」はどこにある?|イラレ職人月報2024/01

SNSなどで見かける、調理の手順を早送りのように見せる動画、と言って伝わるでしょうか。 材料を加えたり混ぜたりといった工程がリズムよく切り替わり、料理がみるみる出来上がっていく様が小気味良いんですよね。つい最後まで見てしまいます。 何を隠そう、僕が毎週投稿しているチュートリアル動画『本日のイラレ』は、この早送り動画フォーマットをヒントにしています。 また、僕の著書『イラレのスゴ技』『飾りのデザイン』で採用しているコマ割りのような紙面レイアウトは、料理や手芸の本から着想を