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higansugimade
2022年2月7日 08:07
1 括弧処理 ひとまずは文体の話。「マゾヒストM氏の肖像」の出だし辺りは、説明の文章が括弧()で刻まれる箇所がいくつかあります。この()の一つの例を見てみましょう。「この白痴の兄のMという人物は《パンニャ》の常連で、そのM氏に同じく常連であるJ子を紹介したのは《パンニャ》の女主人のモカ夫人(そういう呼びかたを私自身は好まないが(そしてこれは、女主人がコーヒー通ということになっていて(ただし
2022年2月7日 08:44
クロッキー帳引用 相田隆太郎『互先碁の打ち方』(大泉書店 1966)より抜粋、一部改変。「詩を覺えたいんだけどむつかしくてどうも」 と嘆く人を時々見ます。 さういふ人に向かつて私はいつも「子供の言葉の遊びを御存じですか、詩はあれと似たものです」 と答へるのを常としてゐます。 詩は、入り易く、出難いものです。「たしかに出難いけれどなかなかに上達もしない」と嘆く人もあり