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9月新学期案 感情的に訴えず、理性的に考えてみた。

こんにちは
夢の木Lab.若林かおりです。

***まずはじめに***
この記事をたくさんの方にお読みいただき、嬉しく思っています。
しかしながら、この記事UP以降、様々な方と意見交換させていただき、私の中で考え方が変わったり、広がったりしています。
その変化についてはこの記事以降をお読みくだされば幸いです
(4月29日追記)
************

私の住む愛知県は、早々と5月末までの休校になりそうな感じです…。

覚悟はしていたものの……
今我慢すれば…と我慢してきた子どもたちにとって、この状況は、限界に来ているのではないかと思っています。

そこで私は、9月新学期案に大賛成

それを夫にどう思う? なんて話したところ、残念なことに関心が全くないお返事。
そんなの難しいんじゃない?
しかたないじゃん、だって、みんな頑張っているんだし。
家で勉強したらいいじゃん

とかなんとか。

それを聞いて
「子どもの気持ちを考えたことないの?!」
「私とあなたとでは、教育への熱意と、視野の広さが違って話になりません!!」
なんて私は、コロナ夫婦喧嘩に発展しそうでしたが……、

冷静になってみると、
こういった話を「子どもがかわいそうだから」という感情論では進みません。

というわけで、
かわいそう
といった感情に訴えるのではなく、理性的に「9月新学期のメリット」を訴えてみます。

私は、子供の成長を願うコーチという立場から。

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空白の1学期を意味ある有意義な時間にできる

今、この休校中…どんな状況かと言うと、

あと1ヶ月我慢すれば……
と、1ヶ月経てば、また延長…と、ただただ再開を待って「やり過ごす」という状況。

「今」を生きることができずにいます。

それでも休校スタート時は、親も子も前向きにとらえようとしていたものの、もう無理がきているのではないでしょうか。

これまで仕方ないと諦めてきた

奪われている
失われている

その感覚が次第に大きく、精神的にも強いストレスがかかっています。

これを、9月スタートに決めることができたら、
この時期を心穏やかに、
それぞれが意味ある時間を過ごそうとできます

それは、
こどもであれば、学校があったらできないのびのび遊んだり、
少し大きい子であれば自分の将来の事を考えたり、家族と過ごしたり、
受験生であれば、気持ちの切り替えをし割り切って受験勉強に取り組めるでしょう。

どうあれ、その時間に意味づけをして活かすも自分次第
それがコーチング的であり自律的な考えではあります。

しかし、まだ発展途上の子ども。
このように状況がコントロールできない状況では、
自分の気持ちや行動をコントロールすることができません。

もし、このコロナの時間を、子どもたちにとって学びの時間としたいのならば、
決めてあげるべきだと思う。

安心の未来を見せてあげて、
今の時間を大切に使いなさい
 

と、教えてあげられるのではないでしょうか。


オンライン化などの準備が充分にできる


とにかく遅いぃ! オンライン化。

なぜ遅いかと言うと、ひとつには完璧を求めているからだと思う。

そこには、
「失敗したときに、文句を言われたくない、責任を取れない」
「混乱させると、大変」
「大切な時期に何かあってはいけない」
というおもいがあるのではないでしょうか。

確かにできる限りの準備をすることは大事。
しかし、完璧にしてスタートするのは不可能であり、非効率です。

ある程度の準備
実行
検証、フィードバック
そして改善

この繰り返しが一番効率的で進みます。

それができないのは、先にお伝えした「失敗への怖れ」「完璧主義」なのではないでしょうか。

だとしたならば、9月スタートを目標にすれば、
「失敗NGのいきなり本番!!」ではなく「この期間はテスト!」という意味付けに変えることができます。

子も親も、教師も割り切れる。

なにかトラブルがあっても「どうしてくれるんだ!」と誰かが責められることもない。
だって「テスト期間なんだから」

いろんなチャレンジができる期間になりそうです。

そして、私がさらに期待したいのは、
もしこういったテスト期間が設けられたなら、
学校と保護者の協力体制が作られると思う。

私の未来のビジョンのひとつに、教育をオープンにしていくとうことがあります。

これまでのように学校が何もかも抱え込んでいて、保護者や地域の厳しい目にさらされる…
という状態ではなく、
みんなが子どものためを考えて、未来を考えて、学校を共に創っていく

大切な未来の宝をみんなで守っていく。
そのためにどうしたらいいのか? をみんなで話し合い協力していく。
その意識が芽生えるのではないかな、と思うのです。

そして、その先には、きっと今以上のすばらしい学校が作られていることと思うのです。

また、オンライン化が進まない理由のうち
全ての家庭がオンラインの設備があるわけではない
個人情報などの観点

というのも、あと数か月あると考えるのなら、まずはじめの一歩が見えてきて、解決につながっていくでしょう。

格差に対応できる

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学力の格差は、いわずもがなだと思う。

これは、9月入学にしたとて、それまでの期間勉強する子はするし、しない子はしないで差は出ます。

6月からスタートしたときに、空白の3ヶ月を埋めるために授業が「つめこみ」になることは安易に予想できます。
(せっかく今年度から主体的に考える授業が推進されるはずだったのに!)

そうなると、ただでさえ差がついている中で、余計についていける子、いけない子がでてくるでしょう。

ついていける子は、知っていることを延々と聞かなきゃいけないつまらない授業
楽しい行事はなく、それこそ無駄。

ついていきづらい子は、早く進んでしまう授業に勉強嫌いに。
楽しい行事はなく、学校嫌いに。

知識を一方的に詰め込む授業をするのなら、それは塾でいいのです。
学校の価値はもっと他のところにあるはず。

これを9月新学期にすることで、ペースはこれまで通りで、対応できます。

とはいえ、これまでの「みんな一緒に」の授業も変わるべき時が来ていると思っています。
なので、これを機会に、ひとり一人個別対応できるようなシステムをつくるのにも、一旦学校を止める9月までの数か月は必要な期間にもなるのではないかと期待です。


冬の受験がなくなる

別にコロナがどうのというわけではなく、
そもそもが、冬の受験が厳しい! という意見はこれまでも出ていたようですね。

インフルエンザにおびえながら、大雪で混乱しながらのセンター試験。
9月入学になれば、試験が夏。
大雪、インフルエンザの心配はありません。

主要国に学習時期を合わせることでグローバル化に

東京大学を9月入学にしようとずいぶん前から検討され、いまだなされておりませんが、
それは、やはりこういった主要外国と違うことで逃しているグローバル化が関係しているのでしょう。

あまり詳しくないので、こちらは別記事を引用しますね

他の国の入学シーズンはいつになるのでしょうか? いくつか例を挙げてみましょう。(いずれの国も、州や地域によっては入学時期が異なる場合があります)
1月…シンガポール
1月末~2月初め…オーストラリア、ニュージーランド
3月…韓国
4月…パナマ
5月…タイ
6月…フィリピン
9月…アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国
10月…ナイジェリア、カンボジア
このように、世界の多くの国々では9月入学が主流となっているため、海外からの優秀な学生や研究者を日本の学校に迎え入れることが困難だといわれています。今後、国際化を進め、教育や研究水準の向上を目指していく中で、もしかしたら日本の4月入学制度も変わっていくかもしれませんね。
(ベネッセ教育サイト)

今の状況が起きない限り、こんな大胆な改革はこの先もできないでしょう。

これはチャンスなのかもしれません。

では逆にデメリットは? と考えてみました。

9月新学期のデメリット

別れ

○ 学年はどうするの?

学年はどうするのか。
9月入学となれば、9月~8月生まれの子が集まる学年。
来年度小学校に入る子から対応学年を変えていくとか、徐々に変えていくとか、いろんな対処はできるはず!
(考え及ばす恐縮です)

○ 別れの歌にある桜の歌詞が合わなくなる

こちらは娘説(笑
「春が似合うんだ! 作った歌はどうなるの?」と^^;

これも、昔は、桜と言えば別れと出会いだったねー。と、いい昔話になるでよし!

○ 保護者への負担

ここは耐えていただくしかないけれど…

って、いや、耐えるという言葉はなんか変だなって思うんです。

未来の子どもを育てる大人として、その器は広げていてほしい。
この状況では、確かに大人だってエネルギーを上げておくのは難しいです。不安もあるでしょうし。

しかし、そう言った感情をいったん脇に置いて、賢く冷静なあなたに戻って、今、目先の大変さで何かを決めるのではなく、未来を見据えて考えてほしいのです。
さすればこの時間を有意義に使えるのではないでしょうか。

もちろん、いろんな環境の人をサポートするのはとても大事です。
それはその専門家の方々と協力して進んでいきましょう。


「かわいそう」「思い出が…」ではなく、
理性的に、9月新学期案について書いてみました。

いかがでしょう。

反論はあるかもしれません。
お金は?とか???

いや、もうお金とか言っている場合じゃないから!

費用対効果とか言ったら、本当にもういい加減にして!
って思う。

コロナ後、お金の価値なんてどうなっているかわからないけど、未来をつくる子どもたちの教育に関しては、消えないし、必ず戻ってくる投資

それは学力だけではない。
子どもの豊かな心が育まれれば、未来は本当に明るい。

学校は、そのためにある。
子どもたちが安心で安全な小さな社会の中で色んな感覚を身に付けて、心豊かにしていく大切な場所。

そこを真剣に考えていこう。
みんなで知恵を出し合ってコロナ前よりはるかにいいものを創り上げていこう。

☆5月20日現在 9月入学についての意見

さて、私も子どもの豊かな心つくりのためにできる限りのことをしていきますよ。

(1)引き続き5月ももくもく自習室解放します。
(2)学生のお話会もやります!
(3)保護者向けのオンライン意見交換会やります!(近日お知らせ)

もくもく自習室の開放はこちら↓

小学生向け アフターコロナの絵を自由に書いてお話をしようの会!
時間等は近日中にお知らせします!







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