見出し画像

長所と短所は表裏一体?自分を武器にする新年の自己認識術

長所と短所は糾える縄の如し

私たちの日常生活や仕事の中で、「自分の長所だと思っていることが他人から評価されない」と感じる場面は少なくありません。逆に、「自分では短所だと思っていたことを、他人が意外にも評価してくれる」と驚くこともあります。

このように、長所や短所に対する評価は主観的であり、その基準は固定的ではありません。

長所と短所に絶対的な基準はない

長所や短所の評価は、基本的に主観に依存します。本人が「これが自分の長所だ」と思えば、それはその人にとって長所です。一方で、他人から「それがあなたの悪いところだ」と指摘されると、本人も短所として認識する場合があります。

結局のところ、長所や短所には絶対的な基準がなく、それは自分自身と他者の認識によって相対的に決まるのです。

この点を整理すると、長所や短所の認識は以下の4つの組み合わせに分けられます:

  1. 自分の認識:長所 × 他者の認識:長所

  2. 自分の認識:長所 × 他者の認識:短所

  3. 自分の認識:短所 × 他者の認識:長所

  4. 自分の認識:短所 × 他者の認識:短所

この中で、真に長所と言えるのは「自分の認識:長所 × 他者の認識:長所」であり、真に短所と言えるのは「自分の認識:短所 × 他者の認識:短所」です。それ以外の組み合わせについては、評価や認識のズレがあると考えられます。

自分の認識と他者の認識のズレ

例えば、「自分の認識:長所 × 他者の認識:短所」の場合、他者が短所と認識している部分は一部の人だけかもしれません。多くの人にとっては、その特性が役立つ場合もあります。また、「自分の認識:短所 × 他者の認識:長所」の場合は、自分がその特性を正しく評価できていない可能性があります。

このように考えると、本当に改善すべき短所は「自分の認識:短所 × 他者の認識:短所」のみです。逆に言えば、それ以外の特性は使い方次第で長所として活かせる可能性があるということです。

長所と短所が表裏一体である例

私自身の例を挙げると、「一度始めたことを続ける力」があります。この特性のおかげで、専門コラムを11年前から毎週1回のペースで書き続け、今週で566回目に到達します。「継続は力なり」という言葉の通り、この習慣は多くの方から「スゴいですね」とか「エライですね」と評価されることもあります。

しかし、この特性が短所になる場合もあります。それは「一度始めたことを止められない」という点です。例えば、効果が薄れている活動を続けることが、結果的に時間やリソースの無駄遣いになることがあります。こうした場合、惰性的に続けるのではなく、思い切って止める決断が必要です。

つまり、「一度始めたことを続ける力」は長所とも短所ともなり得る特性です。このように、長所と短所はコインの表裏のように表裏一体であり、使い方次第でその価値が変わるのです。

認識の歪みを正すためには

長所や短所の認識には、その人の価値判断の基準が大きく影響します。

私の場合、「仕事においてどれだけの価値をお客様に提供できるか」という基準を持っています。このため、他者から「継続力がスゴい」と評価されても、自分では「単に続けているだけではお客様の価値につながらない」と思い、素直に受け入れることができません。

こうした価値判断の基準は、思考の癖として現れ、自分を正しく認識することを妨げる要因となることがあります。さらに、この基準や癖は過去の経験から培われたものであるため、簡単には変えることができません。

しかし、正しく自己認識するためには、この価値判断の基準や思考の癖を自覚し、それを上手くコントロールする必要があります。具体的には、自分の特性を他者の視点から客観的に捉え、長所と短所の両面を認めた上で、それを状況に応じて適切に活かしていくことが重要です。

長所と短所を活かす経営の視点

ビジネスの場では、自分や社員の特性を「長所」として活かせるような仕組みを整えることがポイントです。一人ひとりの特性が持つ二面性を理解し、適材適所に配置することで、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。

また、経営者自身が「長所と短所は表裏一体である」という視点を持つことで、自分や社員の特性をより柔軟に捉えられるようになります。この柔軟性が、組織の成長や問題解決につながる鍵となります。

結論

長所と短所は禍福と同じく糾える縄の如しであり、それぞれが不可分の関係にあります。長所を活かし、短所を補うためには、自分の特性を正しく認識し、それを他者の視点と組み合わせて考えることが必要です。このプロセスを通じて、自分や組織の成長を促進することができるのです。

価値観を見直し、自己認識を深めることで、あなた自身の可能性を最大限に引き出せます。明日からでもできる小さな一歩を踏み出してみませんか?

★関連する記事は
↓  ↓  ↓

★自己紹介に関する記事は
 ↓  ↓  ↓

★仕事で取り組んでいることは
 ↓  ↓  ↓


いいなと思ったら応援しよう!

岩井徹朗@座組み作りの専門家
サポートは、マインドの感情とマネーの勘定を整えることで、自己成長につながる研究費に活用させていただき、得られた気づきをnoteへの記事に投稿する形で還元します。