慎重すぎて行動できないのはどんな心理?
昔から、準備ができていないと思うと行動できない癖がある。恋愛するのは学業が落ち着いてからとか、英会話は英語がうまくなってからとか、研究をし始めるのは先行研究を読み尽してからとか。しかし、最近はそういう癖を直さなきゃと思わせることがいくつあった。
一つは、研究するための予備調査はなかなか始められないこと。大学生の研究をしているので、指導をしてくれる先生に、ゼミ生に実際に話を聞いたらどうですかと二ヵ月ほど前に勧められたが、まだ実施していない。なぜかというと、今の大学生が考えていることは自分が立てた仮説に合わなかったらどうしようという不安があるから。でも冷静に考えると、自分の考えより、今の大学生が考えていることをデータとして扱って、そういうデータを解釈するのが研究だから、予備調査を始められないのはおかしい。
また、今日の修論指導のゼミで、いままで何度も変わって、つい最終版ができて、先生も先輩も「今回のはおもしろい」と言ってくれたのに、なぜかあの始まる不安がまた募ってきたと気づいた。もしかしたら今まで新しいことを何も始めたことがないじゃないかと、ふと思ってしまうほどの不安だった。その不安って何?と考えると、やっぱり始まったら予想通りにならなかったらどうしようという心配だった。
前にカウンセラーの先生に、「コントロールしたい気持ちが強い」と言われて、いままでコントロールできなかったことがあると聞かれた。それは自分が意識できていない部分だったから、あったようでなかったような返事をした。
コントロールができなかったことがあるかないかのいずれにしても、失敗への恐れが確かにずっと心にあった。失敗したくないから始めないという行動パターンを繰り返してきた。その行動パターンは、「始めたらきっと失敗する」という思い込みに由来すると思うが。
現実は、先生がおっしゃったように、「聞いてみたら、やっぱり自分の考えたのと一緒じゃん」となるかもしれないが、頭がそういうことを思うようにシフトできないみたい。認知療法を受ける必要がありそうだ。
こういう行動パターンのせいでいままで使われたエネルギーが人一倍だと思う。何とかしてさっさと行動できるようになりたい。
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