海外ノマド-海外も、日本も、自分が動かなければ何も始まらない。非正規雇用と正規雇用について考える…又ベトナムに不信感を抱きながら進む道
海外ノマド生活。今私はフランスで暮らしながら、ベトナムの仕事をオンラインでしている。本来、ベトナムで正規雇用のフルタイムの仕事が決まったのだが
「労働許可証が取れない。」
と言われて、最初の3カ月は毎月更新の業務委託契約、3カ月待ってもまだ
「労働許可証が取れない。」
と滞在許可証もなく、ベトナムから強制出国になってしまい、家からオンラインでさらに6か月の業務委託業務となった。
https://note.com/coquelicots/n/ncdc37fd50a97
そして、こういう女性一人、特に海外では更に問題もあるが、私みたいに現状フリーランスというか、非正規雇用で働く不安定さ、というのもある。色々調べていたら。日本でも女性の非正規雇用問題など、日本でも起きている問題も多いようで、そんな現状も踏まえて書いていこうと思う。
海外暮らしは楽じゃない、自分の好きなことをするために、どこでどう暮らすのか
私は家がフランスなので、ベトナムでの生活のはずが、フランスに戻ってオンラインで仕事をすることになった。フランスと言っても、地方都市に住んでいるので、かなり穏やかに生活をしている。
ベトナムにいたころは、ハノイの郊外に住みながら、ハノイ市内にも行っていたが、都会はキラキラしていて、賑やかで、ちょっと苦手だった。
今みたいに、フランスの田舎町で、(ある程度都会ではあるが)穏やかでのんびり過ごせるところに住めることはなのよりの幸せかもしれない。それに、田舎の方が生活費も安い。これは日本でも同じだと思う。
海外暮らしは、日本とは違う文化や生活、そして言葉の違いなどによる日本も又色々不安要素は多い。どこにいても穏やかな日々をずっとつ助けていくのは難しいこともある。どこにいても、幸せにもなれるし、何かしらリスクもある。海外で住むと言うのはちょっとハードルが高いようにも思われるし、私も海外移住や、海外で働く、ということは他の人にあまり勧めない。
日本も同じかもしれないが、やはり都心や都会に住めば家賃も生活費も高い。けれど田舎に行けば家賃も生活費も安い。ベトナムは日本やフランスに比べたら生活費は安いけれど、ハノイの生活費は意外と高い。ローカルな食べ物だけを食べていれば問題ないが、日本食を食べて暮らせば、日本と同じくらい生活費がかかってしまう。家賃も、海外で暮らしながら、日本と同じ水準のところを探せば高くなってしまう。
フランスも地方都市なら、東京よりも安く暮らせる。家賃も東京よりは安い。食べるものも、何をどう食べるか、で変わってくるが、普通に食事をして、偶にレストランに行くくらいなら、ある程度安く生活できる。
もちろん、日本人にとって仕事の求人も日本人の多い首都であるパリやハノイなら仕事が見つけやすいと思う。フランスの地方都市で自分がやりたい仕事を見つけようと思うとかなり難しい。そんなこともあって、私が自分がやりたい仕事を探したら、最初たまたまベトナムのハノイになってしまった。
私は自分のやりたいことをするために、
「たまたま海外に住んでいる。」
と思っている。自分のやりたいことがもし日本にあれば、日本に住んでいるかもしれない。ただ、自分のやりたいことをするために、どこかで妥協をすることもある。
自分のやりたいことをするために、どこで、何をするか…どこにいても良いから、自分のやりたいことするために、進んでいけばいいんだと思う。海外暮らしは決してキラキラしていないし、日本に住むのとは又別のリスクや苦労がある。自分がやりたいことがあってそれができる場所を探す。それをしやすい場所を探す。私はそれがたまたま海外だった、のかもしれない。もしくはたまたま、海外で受け入れ先があったとも言えるかもしれない。
そんな中で次々起きる仕事先からの凹む話…それでも私は前に進むしかない。
自由に生きることとそのリスクと雇用について
私は今、ベトナムの企業内日本語講師をしている。これは、昨年まで働いていたベトナムの大学の契約が終了し、色々あってその関連会社で社内日本語こうしをしているのだ。
そんな中、
「日本人スタッフの雇用をもうしない」
と言って契約を更新しなかったはずの大学で、新い日本人スタッフが入った
ことが分かった。
https://note.com/coquelicots/n/n72806945c554
もし、私が必要ないなら、そうはっきり言ってもらえる方が良かったなあ、とも思ったが、結局、多くの人はそんな「特別」な存在ではない。
悲観的な考えかもしれないが、結局、「日本人スタッフ」であれば私でなくても良いのだ。けれど、私個人にとっては私という個人であって、他の誰でもない。契約を切る方は、私個人のことなんてどうでもいいんだと思う。
ちょっと卑屈的な考えだけれど、結局、組織というものはそういうものなのだ。日本だって同じだと思うが、契約があって、例え契約更新する方向で動いていても、そこで何か起こってしまえば、契約期限の1ヶ月前に契約更新しないと告げれば法律的にも問題ないのだ。
ただ、そう考えることで、もしも今の仕事が自分に合っていないと思ったり、辛いと思った時に、「自分でなくてもいい」と思えたら、辞めることもできるし、そこから逃げることもできる。それが自分が好きな仕事だったら、もちろん、「今まで頑張っていたのに」と落胆するかもしれないが、何もかもうまくいっている時はそれが簡単に終わってしまうことも少ないかもしれない。
私も、実は上司と話して契約更新しようと決める前、最初は上司に「契約更新しません。」と言っていた。仕事は嫌いではなかったし、充実していたが、本当に忙しく、寝る時間もないような、忙しさで「もう無理だ」と思っていたことも事実だ。
だから、もしそのまま継続していても、身体が悲鳴をあげていたかもしれないし、どこかで倒れてしまっていたかもしれない。世の中は不条理なことがたくさん起こるが、そこで「どうして…」と立ちどまったままだと前に進めない。どんな時でも、それが自分の「運」だと思って、何かしらの方法で前に、進まないといけない。
もちろん、私もこの件はかなりショックだったし、そう簡単に前に進めない、とも思ってしまった。
そして、仕事を失うとなると、個人にとっては死活問題だ。契約更新と言った組織はいいが、それが個人の方は1ヶ月後には失業してしまう、仕事がなくなってしまう。もちろん、通常その立場に追い込まれたら、本当に大変だ。ましてやそれが海外となると、下手したらVISAや労働許可証の問題があるので、国外追放にもなってしまう。かなり大きな問題だ。特に、諸外国だと、滞在許可証がないと、銀行までも凍結されたりする。
こうして、私のように、いくら一生懸命働いても、急に切られることだってある。でも、だからこそ、人はそんなに周りを気にしないで、自分のやりたいことをもっと自由にしていいんだと思うのだ。もちろん、その「自由」は、誰でも良い他者ではなくて、やはり自分に近い人の迷惑をかけない程度に、とは思う。
何かあった時は、そこで立ちどまらずに、前に進んでいく
私はもちろん、その契約更新しないという話が出た時にはすぐに就職活動を始めた。もちろん、その時に、ちゃんと時間があればもっとよく考えて、色んな選択をすることができたかもしれない。
●まず家に帰る、それからその後のことを考える。
●とにかく、この場所で仕事を探す
●別の場所で仕事を探す
私は、その時している仕事の関係やその時の住居のこともあり、そして1カ月後に国を引っ越すというのも大変なことだったので、あまりたくさん考えず、すぐに
●同じ場所で仕事を探す。
という選択をした。
もちろん、これが日本で同じようなことが起こっても、そう簡単に引っ越しまでして職を探そうと思わないかもしれない。
実家にいれば、そのまま実家にいることを考えるかもしれないし、アパートを借りていればその契約もあるし、新しいところ探すのも大変だ。
だから
「自分の家がここにあるから」
というのも次の仕事を探すときの1つの理由になると思う。これが外国の場合は「この国にいたいから」というのも1つの理由だろう。その場合、職種や仕事先よりも、「住む場所、(国・町)」が優先される。
私は本来どちらかというと仕事や職、職場が優先だったのだが、この時はあまりにも時間がなく、前職の仕事の関係もあって、「今までと同じ場所」での仕事探しを優先した。
私はすぐインターネットなどから幾つかのところに履歴書を送った。1カ月しかなかったけれど、兎に角次の仕事を探す必要があった。通常、私の専門の仕事だと半年先とか1年先の求人も多いが、ベトナムでは以外とすぐに採用の仕事も多いので、ある程度職場を選びながら、履歴書を送った。
もし、私が職はそのままで職場の分野を広げたら、もっと選択があったかもしれない。結局私はその1カ月で、自分のいた組織の関連会社で社内日本語講師を募集していると教えてもらい、そこに応募して、無事に(?)採用通知をもらった。
この時点で、たった1カ月しか時間がなくて、ただただ泣いて暮らすか、諦めてせっかくある1カ月を好きなことをして暮らすか、そこでも選択はあると思う。私は兎に角仕事探しをした。
また、職がなくなることを恥ずかしがらないで、周りに話していた。だからそのお陰で周囲から他に日本語講師を探している会社などをいくつか紹介してもらうこともできた。
組織でも、企業でも、人間不信になって…非正規雇用となる
そんな中、先日は前職での落ち込んだ話を書いたのだが、また、先日、オンラインでしている現職でも本当に凹むことが続いている。
現職でも、今年正社員枠で応募したのに
「労働許可証が取れない」
と委託業務契約になり、結局仕事開始した時は、数か月別のVISAを自分で取得して、ベトナムに滞在して仕事をしていた。
その後VISAの期限も切れてその後強制出国となり、オンラインで仕事になってしまった。これはもちろん、私の希望ではない。本来なら、前職の契約更新がなかったけれど、新しい正社員の仕事が見つかった、と思っていたはずなのだ。
業務委託なんて、ある意味、非正規雇用で、保証もないし、期限もあるので、その後また、職がなくってしまう。正社員希望で応募して、正社員採用通知をもらったのに、おかしな話だ。けれど、すぐに就職活動をするにも、今すぐ新い仕事が見つかるわけでなない。
それでも、良い方向に考えるのなら、1ヶ月後にとりあえず無職になることなく、継続して仕事が決まったということだ。もちろん、結局業務契約なので期限付きであるが、そのお陰で仕事をしながら、又次の仕事探しをする時間ができた、執行猶予ができたような感じだ。
あの時…もしも最初からその仕事が業務委託だったら、もちろん応募はしていなかったし、別の仕事を探しただろう。
その頃、他の仕事も応募していたのだが、結局最初に決まって、待遇も悪くなかったその会社にしてしまった。
もちろん、その時はベトナムに滞在できる期間も1カ月しかなかったし、急いで見つけた仕事なので、職としては第一希望の職ではなかった。けれど、とりあえずは仕事はあるし、良い面を見れば、最初は仕事場に通っていたが、オンラインでも仕事ができるということで、また別の意味での自由も手に入れることができた。
もちろん、様々な保障はなくなってしまったけれど、とりあえず1カ月に入って来る給料は以前より少し上がった。だから、その間に次の仕事を探そうか、この会社が労働許可証を取れるまで、様子を見て継続するか、2つの選択ができた。
もちろん悪いほうだけ考えることもできたが、今仕事を継続できるということは、良かったことだと考えるようにした。自分の希望している職場や職ではないにしても
⚫︎とりあえず無職になることなく、仕事が継続でき、
⚫︎当初はそのままベトナムに残れるとも思ったので、ベトナム滞在も数か月延長することはできた。
だから
⚫︎引っ越しなども少し余裕を持ってすることができた。
そうやって、一応この先どうなるのか、また労働許可証が取れる日が来るかもしれないと、とりあえず現状維持で仕事をするのか、それとも次のステップに進んで、自分が本当にやりたいことをするために前に進むのか…。
そんな状況だった。
しかし、更なる人間不信になる出来事が
そして、なんと又更に人間不信になりそうなことが起こった。
私より後から入った日本人の方が
「労働許可証取れて正社員になりました」
と言っていたのだ。
「労働許可証取れるようになったら正社員で仕事ができるだろう」
って言われたはずが、結局今、私は家からオンラインでの委託業務となり、後からの人が優先されるという、状況になった。
またここで凹み、結局相手(雇用者)を信じても、私は大きな組織の小さな1人でしかないのだ。私の生活なんてやっぱりどうでも良いだろうな、と感じた。
世間って本当になんでもない個人は、ただの人材であって、個人には優しくないかなって思う時がある。それでも頑張らないといけないし、前に進まないといけない。自分が仕事を始めて以来、日本人スタッフもかなり増えた。会社は日本人を探していて、足りない時は良いが、もう十分日本人スタッフが会社に入れば、もう私は必要ないかもしれない。今の委託業務契約が終了する時には切られるんだなと思った。
結局この先、継続できないとなれば、今している仕事は本当に「今の生活のため」でしかなくなってしまう。
そして、私はベトナにいたかったわけではなかったが、色々なことを考えて今移動するのは難しいベトナムでの仕事を見つけた。けれど、正社員での求人で、結局正社員でもない、何の保証もない、不安定な生活を強いられている。
自分で本当に選択した不安定なフリーランスなら良いが、今回はそういうケースではない。またここで凹んでいるわけにはいかない、結局また、なんとか前に進まないといけない。
非正規雇用、特に女性の問題は日本にも大きな問題のようだ
ここまでは私の海外で起きた仕事での問題だ。
そして、そんな中、日本のデータを調べてみても、日本の女性の非正規雇用率は50%以上が非正規雇用だそうだ。
私は今までなら元々フリーランスで自由に生きてきて、それこそ前職で初めて正規雇用だった。外国人は正社員の仕事でも契約社員のように期限付きのことが多い。そしてこれは日本でも私の職種だと期限付きが多い職でもあるようだ。
私はたまたまフリーランスで仕事をすることになって、ずっつフリーランスで、ある程度の「自由」の中で仕事をしていた。けれど、この正規雇用の間、自分の立場も明確になったし、周囲との関係もフリーランスの時とは変わった。有給や保険などもあるし、「これが安定なのか」と初めて感じだ。それはそれで安心ではあるし、自由は減ったし、仕事時間も本当に多くて、大変だったけれど、それはそれでその「安定」というものはやはり生活していく上で、大切な要素だなと改めて思うことができた。
海外在住の私の場合、日本で考えてみれば、非正規雇用というか、契約社員、業務委託という不安定な立場とも言えるかもしれない。そこで日本における非正規雇用についても、少し考えてみた。
日本では様々な形での非正規雇用がある。そして、女性の中ではこの非正規雇用でしか働けない立場の人もいる。家族がいて、小さい子供などがいればパートで、ある程度決まった時間しか働けない、というような問題もある。
しかしながら、日本における問題点として、独身女性の非正規雇用も多く、ギリギリの生活をしている人も少なくない、という記事をいくつか読んだ。
これはどこの国でも同じようなことが起こっていると思うが、やはり社会(企業)における待遇(給料)の男女の差と言うのはあるようだ。では女性が非正規雇用を選ぶわけと言うのが↑の新聞記事にも書かれていたが
同じ非正規でも経済状況がまったく異なるそうで、非正規シングル女性は「調査では6割以上が「自ら望んで非正規を選択した」と答えた」そうだが、その理由は
①「正社員としての募集がみつからなかった」(14.8%)
②「自分に都合の良い時間(日)に働きたいから」(13.2%)
③「正社員として採用されなかった」(11.3%)とある。
これでは①と③を見る限り「希望して非正規を選択した」とも言い難い。私も含めて、希望はしていないが、生活の為に現状の仕事継続するしかなく、仕方なくと言うパターンも多いのではないか。もちろん、それでも、これがもし本当に「自分の希望した選択」であるのなら、仕方ない…。
そんな非正規雇用の場合、生活もギリギリということも多いようで、また、正規雇用と非正規雇用の間にも大きな壁、もしくは大きな溝が日本にはあるようにも感じた。
でも、そこから何とか抜け出さないと、そのギリギリの生活が継続していまう。教養があっても、まじめに働いていても、就職活動で、最初に躓いてしまったり、様々な理由で非正規雇用で働き出すと、それがずっと続いてしまうこともあるようだ。
現状から抜けだす方法を考える
私はやりたい仕事があって、場所を選ばず、仕事を選んだら、ベトナムに来てしまった。だから、ベトナムに来たくてベトナムに来て、住んでいたわけではなかった。
だから、最初の仕事の後、急いで仕事を探して、正社員の仕事を見つけたつもりで、オンラインの業務委託となってしまったが、自分の家に戻れて、オンラインで仕事ができる、というのは、ある意味理想の形だったのかも、しれない。
けれど、私個人的にはこれは自分の意思とは反した働き方になってしまた。だから結局この非正規雇用での仕事から抜け出さないといけない。
仕事をしながら、次の仕事を探すのはなかなか大変なことだ。けれど、自分がこの状況から抜け出すには、やっぱり又自分で動かないといけない。実は、「労働許可証が取れるまで」と言われて業務契約にされた時に、この状況で「労働許可書が取れるまで」待っていても仕方ないとすぐに思った。そこで、正社員ではないと分かった時に、求人などは見るようにしていた。
そして、最初は少しずつ、暫くして家にも戻ってオンラインで仕事が始まった時には求人を見ながら少しでも「これ良いかも」と思った求人に応募し始めた。
年齢にもよるし、経験にもよるが、私はいつも言っていることがある。
「仕事が決まらない」とう方がいたら、
「履歴書100通出しましょう。」と言う。100でもダメなら、101通目で採用されるかもしれない。
履歴書を書いて、面接に行って、落ちても、面接に慣れていくので、少しずつ面接もうまくなるはずだ。
中途採用なら、その企業にオンラインで履歴書を送ることも可能だ。落ちることは凹むが、それでもどこかで自分に合った仕事が見つかることもある。
簡単に現状から抜け出せないかもしれないが…
私は今年に入って、家に戻ってから夜はずっと就職活動を再開していた。私が希望する職種は履歴書、職歴書以外にも提出しないといけない書類がたくさんある。ひどい時には履歴書も各組織で異なり、各組織のオンラインから1つ1つ入力していかなければならない。
だから、ここ数か月はずっと就職活動をしていた。
希望する職があるので、その求人があると、国や場所をあまり選ばず応募していた。応募国はベトナムもあったし、日本、韓国、フランス…
意外と変わった履歴書だし、私は学生が長く、フリーランスでの仕事も多かったので、そんなに良い履歴書ではなかったと思う。だから、履歴書で落とされることもあったし、面接まで行って落とされることもある。日本なら、なににせよ、不採用通知も、採用通知もどちらも通知が届くと思うが、どちらも知らせてもらえないこともある。
だから、いつまでもいつまでもただただ待ってしまうことある。
中には不採用の通知すらないこともあるし、不採用通知が全員にCCで送られているものもあった(これこそ個人情報保護に反していると思う。)履歴書、職歴書、それ以外の書類を揃えるのに1組織に対して1週間ほどかかるので、夜な夜な就職用の資料を作成していた。
更に、組織にもよるが、応募して採用が決まるまで、6か月以上かかることもあるし、求人そのものが6か月先のもの、なんてこともある。海外の職に応募した場合は、VISAや労働許可証取得などで2,3か月かかることもある。だから、今すぐ決まるような仕事でもない。
私の場合は、簡単に書類を揃えることができないため、10件応募するのに、2,3か月かかってしまうという計算になる。中にはその場所に行かなければならないこともあるので、意外と努力をしている。
いつも仕事をしながら、何かあればと次の仕事を探していることが多い。
確率の問題ではないが、1通しか履歴書を送らないか、10通送るかでは採用率は変わる。もちろん、優秀な方なら1通送って採用される方もいるかもしれない。でも、1通でダメなら、2通、3通、4通…と送っていくしかない。
面接も一人で練習したり、シュミレーションしたり、私たちはデモレッスンをさせられるときもあるので、その時は一人で練習する。デモレッスン用にPPTも作成するし、1つの求人に応募するのにかかる時間は通常の就職活動とかなり異なっていると思う。
私は、自分の「努力」や「行動力」は「普通」だと思っていた。けれどやはり周りに話を聞くとそんなことはないのかもしれない。今の生活があって、今の仕事があると、それだけで疲れてしまうし、クタクタになる。けれど、もしその先にやりたいことがあったり、本当に今の生活を変えたいと思ったら、動いてみないといけない。
もちろん、職を選びすぎるとなかなか自分の希望の仕事で正社員に就くことができないのかもしれない。けれど日本は人手不足で、職種をそこまで選ばなければ正社員の仕事は結構多くある気がする。私も、以前の仕事も寝る時間以外仕事をしていたし、今の仕事は慣れてきたので今は良いが、最初は準備などにかなり時間がかかったし、かなり時間かかっていた。
日本では人手不足なんていうか、もちろん、どちらかと言えば体力仕事のものも多く、今だとホテルなどのサービス業、もちろん介護など、アジアの諸外国から多くの人材を募集している。仕事を選んでしまうと、正社員の仕事がいくらあっても自分の好きな仕事ではないと選ばないこともあるのかも、しれない。
仕事は選びたいけれど、選べない状況の時もある。私も、いつでも好きな仕事だけしているわけじゃないし、私の友人で、好きな仕事をしていると思っても、「したくない仕事もしながら、その中で自分が本当にしたい仕事もしている」なんて言っていることがある。どんな仕事でも、100%楽しいとか好きなこと、でないかもしれない。どんな仕事でも、大変なこと、辛いことも必ずついて回る気がする。
運が良い?で終わらせてはいけない
私は、海外にいても、どこにいても、早いうちに自立しなければならなかったので、いつもバイトや仕事をしていた。生活がかかっているし、仕事に関しては自分が頑張ればなんとなると思っているので、どんな状況であっても、いつも何かしらの仕事をしている。
それは生きていかなければならなかったから、ということもある。だから、今仕事をしていても、次を探していたり、平行でできる仕事を探していたり、あまり遊ばないで、仕事ばかりしてきた気がする。
けれど、だからと言って待遇が良い仕事はあまりしていない。時給にしたら本当に学生のバイトくらいになってしまうのではないか、という仕事もたくさんこなしてきた。特に自分がしたいと思ってやっていた仕事はまずは経験のために低賃金でも働いて経験を積んでいた気がする。ちゃんと稼げるようになったのは10年以上の経験を積んでからかもしれない。色んな求人を見て、今までに送った履歴書なんて何通になるのか分からない。
それでも、仕事をいつもしている姿を見て、
「運が良いよね」
と言われることが多い。これは本当に仕事に関してだけ、言われている。仕事だけは自分の努力でなんとかなることだって思っているからだ。
でも、それは運じゃないということは自分が良く知っている。自分がどれだけ時間を費やしたり、努力したりするのは自分で、そういうところは周囲には見えないものだ。
努力というのは履歴書を送ったり、色んなところに連絡したり、決して能力のための努力ではなく、仕事探しの努力だとも思う。
また、私の場合は今住んでいるフランスで職を見つける…こともできるかもしれないが、私の職(やりたいこと)は枠が少ないので、国を選ばず、希望職種の求人があれば応募する、と言う感じだ。
それで行ったこともなかったベトナムにまで行ってしまったし、その後もとりあえず仕事を続けながら、その場所でとどまらず、次の希望する仕事を見つけるべく、日々努力しながら…自分が本当にやりたいことを見つけるべく、今日もまた日々努力をしながら、でもたくさんの不安も抱えながら、とりあえず前に進むべく日々努力をしている。
もしかしたらもし又ちゃんと仕事が見つかったら
「運が良い」
と言われてしまうのかもしれないけれど、他人の努力は見えない…。自分のやりたいことをしている人ってやっぱりそれだけ努力していると思うのだ。
どんな夢でも、希望でも、時間がかかるかもしれないけれどちゃんと努力して、前に進んでいけば、いつかそれが叶うと思っている。本当にやりたいことはそう簡単に手に入らないし、やっぱり努力はいつか報われると私はやっぱり信じていたい。