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海外ノマドーフランス生活における生活費について考えるー有意義な生活をしよう

海外ノマドの私は、通常はフランスの地方都市に滞在している。色んな国に移住してきたが、「フランスに住んでいる」と言うと「フランスに住みたい。」「フランスで働きたい。」なんていう人も多くいる。

2024年現在、円安の影響もあって、フランスでの生活はなかなか厳しい。けれど、例えばフランスで就労して、フランスで生活をするなら、円安などは関係なく生活することができる。

海外ノマドのイメージは、どこでも仕事ができて、自由に海外に在住している、かもしれない。けれど、自由にどこででも仕事ができるということは、実際に海外に移住していないケースが多いのではないかと思う。長期滞在と言っても観光VISAで滞在できる範囲、国にもよるが1~3カ月ほどの滞在ではないだろうか。

最近では海外ノマドVISAのようなものもあり、1年ほど海外滞在できる国もあるようだが、それでもやはり海外移住とは少し違うような気がする。
私は逆に仕事があるところに移住したり、移動したりしているが、自ら仕事を探して、フリーランスとして仕事をしているので、それは駐在や出張とも違う気がする。

そんな私のフランスでの生活費などについて少し書いていこうと思う。


フランスの地方都市での生活、賃金について


私はフランスでもパリではなく、ドイツに近い、地方都市に住んでいる。地方都市は物価もパリより安い。どれくらい生活費がかかるのか、紹介しようと思う。
まず、フランスにおける最低賃金だが、

2024年11月~最低賃金月給の手取りは : 1 426,30 €.
2024年11月~最低賃金月給の額面は: 1 801,80 €.
2024年11月~最低賃金時給の手取りは : 9,40 €.
2024年11月~最低賃金月給の額面は: 11,88 €.

となっている。
引用

では、日本の最低賃金は全国平均額は時給1,055円(東京は1163円)だ。

最近では海外に行く方が稼げると、ワーキングホリデーなどに行く若者も多いというニュースを観たが、これは例えばその国で稼いで、貯金して日本で生活をするという推定であれば良いのだが、その国でお金を稼いで、その国で暮らすのであれば、いくら海外でたくさん稼げても、結局その国で暮らすのであれば、出費も多くなるだろう。

逆に、日本で稼ぎながら、海外で暮らすとなると、物価が高く感じてしまう。日本だけで暮らしていれば、為替なども関係なく、日本で働いて、日本で生活して、日本の物価だけを考えて生きていけば良いので、問題ない。

一番良いのは、物価の安い国に住んで、日本感覚で、駐在として住むことなのかなと思うこともある。私は逆に仕事のある所に移動して、そこで賃金をもらうこともあるが、逆に日本の方とお仕事をする場合、円安の時、例えば€で提示すると高く感じられてしまい、色々大変なこともある。

フランスで稼いでフランスで暮らす場合


では、フランスで生活して、フランスで暮らす場合はどんな感じだろうか。
先ほどの最低賃金を考えた場合、

フランスの1時間の最低賃金 9.40€ 
日本の1時間の最低賃金 1,055円

この9.40€を日本円に換算してしまうと、1550円になってしまう。そうなると、10€=1000円、と言う感覚ではなく、1.5倍の印象になってしまう。だから、€を円換算すると生活費がとても高く感じる。

ただし、両国の最低賃金を踏まえて、両国での金銭感覚で考えるとやっぱり大体1000円=10€ と言う感じで考えると良いかなと思う。これはお金の価値ではなくて、その国での金銭感覚、ということでとらえてみた。

10€を1,500円ほどと考えるとかなり高く感じるが、もしもフランスで仕事をして、フランスで生活するなら、

1時間の労働=10€=1000円

と考えればいいかと思う。

フランスの地方都市でお茶とケーキを楽しむ

フランスの地方都市ではパリよりもお手頃にお茶とケーキを楽しむことができる。


ここのエクレアはテイクアウトとイートインで少し値段が違うが5€30ほど。甘いデザート系エクレアと食事系エクレアもある。

5€30=800円ほど
日本もフランス菓子なら結構高いこともある。
今は円安だから高く感じるが、為替を考えないで10€=1000円の感覚で考えるとその国の金銭感覚がわかりやすいかもしれない。

これだと、そのままの金銭感覚で考えれば530円ほど・・・と考えれば、少しお手頃に思える。

カフェは場所によって3-4€ほど、ちょっと高めのところで5-6€だ。
パリだとカフェが安くても最低5-6€するイメージだ。やっぱりパリよりは物価が少し安いと思う。

飲み物と合わせて、10€ほどで素敵なひと時を過ごせると思ったら、それは価値ある一時だと思う。1日一生懸命働いて、そのうちの1時間分をこういう小さな幸せの時間に使うことは決して無駄じゃないと思う。

これを10€ほど、1500円と考えるとちょっと高く感じるかもしれないが、美味しいケーキとお茶を頼むと自分の1時間の仕事と一緒と思えば分かりやすい。

フランスでの生活。食費

フランスは食の国だが、これもスーパーで安く買って、自炊をすればある程度安く生活できる。
地方都市での生活費は
フランスパン 1本 1€ (150円)
チーズ(カマンベールなど) 1~2€
チーズ(コンテなどハードタイプのチーズ) 3~4€

野菜や果物は日本より安い。

私は農家直売の美味しい食材を買うようにしているので、外食をしなくても食費が比較的割高かもしれない。
農家直売の美味しいチーズはハム、季節の野菜を買うようにしている。


1キロ24€なら、一人なら100~200グラムで良い。スーパーよりも割高ではあるが、美味しいチーズが食べられる。

加工肉なども、市場の方がどこよりもおいしいものが食べられる。



乳製品も農家直売のものは新鮮でおいしい


チーズも作れるほど新鮮な牛乳。スーパーよりはちょっと割高だけど、美味しい。

海外で生活するなら、その国で有意義に暮らす

海外で暮らすなら、決して優雅に暮らそうとは思わない。けれど、その国で有意義に暮らすことは大切だと思う。
有意義とはその国でしかできないことをちゃんと体験することだと思う。海外に行っても、日本と同じように暮らす人も多い。例えば日本で生活するのと同じように、日本食を食べて、あまりその国の文化に触れない生活をする人も少なくない。

例えばフランスで生活するなら、美味しいフランスパンを買って、美味しいチーズとハムを買って、過ごしたい。決して高級なフランス料理を食べようと言うことではなくて、その国の美味しい食べ物を堪能できればと思ったりする。

日本ではフランスのバターも人気だ。エシレバターが有名でお土産に買っていく人も多い。市場では農家で生産されている美味しいバターもある。これはそこでしか買えない、スーパーなどでは買えない、貴重な美味しいバターだったりする。スーパーの高級バターの方がそれよりも高いが、安いバターよりはちょっとお高くなる。

このあたりのどこでどうお金を使うのか…というところは人それぞれだが、私はそこでしか買えない、その場所でしか買えない、美味しいものを食べて暮らしていきたいと思う。


フランス生活ー外食


もちろん、偶には美味しいフランス料理も食べたい。
フランスでちゃんとレストランで外食をすると20-30€はする。ちょっとお高いレストランでも、日本と同じようにランチにはお得なランチメニュー柄うことも多いので、その場合、20~30€ほどで美味しい料理が食べられる。円換算してしまうと、5000円ほどすると考えるとやはりかなり高級に感じてしまうが、フランスで2、3時間働いた分だと考えれば、金銭感覚的にわかりやすいと思う。

日本でも、普通にランチをすれば1000円で食べることもできるが、ちょっと良いところでランチをすると1000円以上、2000~3000円ほどの場所もある。毎日は食べられないけれど、偶にちょっと贅沢をして食事をしたいと思った時に食べる食事と同じ、もしくは日本で飲み会に参加する時は3000円以上はかかるのではないかと思うので、感覚的には同じような感じだろう。

フランス生活、いくら稼いでどう使うか

金銭感覚的なもので考えたことなので、€を円換算してしまうと高く感じてしまうかもしれないが、結局はいくら最低賃金が高くても、それだけ出費も高くなるということだ。
ただし、もちろんこれは最低賃金で考えた金額なので、仕事によってはもっともらえることもある。日本語ができれば最低賃金に10%+、といようなケースもある。

私が働くあるお店では期間限定であるが時給が15€ほどだったりもする。ただし、ある程度の技術や能力も必要とされる。また、フランス在住者で語学ができると展示会などのアテンドや出展者のブースのサポートなどの仕事ももある。この場合短期間で集中的に仕事をしてあるていどまとまったお金がもらえることもある。

しかしながら、日本も同じかもしれないが、それでも時給20€以上もらうのは大変だなあと思う。今では「オンライン日本語講師」とか「展示会アテンド」などでも平気で1時間20€、30€もっと高い金額を提示している人も見るが、実際のこういった仕事の場合、1時間の仕事ではなくて、準備など他の仕事も合わせて結局1時間の仕事ではないケースも多い。


海外に行ってお金を稼ぐのではなく、経験を養うこと


海外に住んで、日本から貯金を持って来て生活する場合は確かに贅沢はできないかもしれない。けれど、やはりそこでしかできない貴重な体験をすることが一番大切なことで、海外に行って働いて、お金を稼ぐということを第一に考えない方がいいと思う。

ケーキなどもフランスは本場である。ある意味ケーキを食べるのはちょっと贅沢なのかもしれないけど、私は食べ物だけはいつでも好きなものを好きなように食べていたいと願う。
決して贅沢な生活はしていないけれど、お金で買えない大切なものはたくさんあるし、特に期間が決まっての海外生活であるならば尚更、そこでしかできない経験ができるようにお金を使う方がいいと思う。時間や経験はその後にお金で買えるものではない。

贅沢な暮らしではなく、有意義な暮らしをしていくことを心がけていけば、その経験や知識がいつか役に立つことがあるかなと思う。





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