2兆円超成長市場CCaaS開発(マルチデバイス化 - グループ内線後編) - クラウドPBX開発編-No.028
今回やること
グループ内線のAGIスクリプトで変数のSetだけでなくGetも可能な状態になりました。前回の記事の段階では、同じアカウントが入ったSIPクライアントを同時に鳴動させることは達成されていません。今回は、新しく可能にしたAGIのGetを使用してグループ内線のマルチデバイス化を完成させます。
全記事共通ご挨拶
こんにちは、川田敏巳と申します。当記事をお読み頂き誠にありがとうございます。これまで10以上のSaaS事業開発にてCXOや先端技術研究室長を務めてきました。
ここでは、人気SaaSのコピー開発をシリーズ化して行い、技術とソースを公開していきます。新SaaS事業を企画されている方々に既存人気SaaSの内部技術を再現し提供致します。
ハンズオン形式で提供し、実践の度にシステムが完成していくディアゴスティーニ型です。記事の内容に対する質問や講義のご依頼等ありましたらお気軽に以下よりDM、コメント等頂けますと幸いです。コピー開発して欲しいSaaSサービスのリクエストもお寄せ下さい。
500円の記事は、TwitterとLINEから欲しい記事タイトルと送信先メールアドレスを添えてメッセージを頂ければnoteのプレゼント機能を用いて無料でプレゼント致します。
情報配信も行って参りますので、是非フォロー、お友達登録ください。
Twitter - 素敵なSaaSをコピー開発する遊び - Toshimi Kawata(川田敏巳)
「2兆円超成長市場CCaaS開発 - クラウドPBX開発編」共通注意喚起!
このシリーズでは、Asteriskというオープソースを使用します。Asteriskの技術情報はネット上にも少なく、更にネット上のAsterisk関連の技術情報の中には避けるべき記事があります。
sip.confというファイルを使用している記事
MacroやDial()のMオプションを使用している記事
録音にMonitor()を用いている記事
いずれも既に非推奨であり使用してはなりません。ハマるきっかけになりやすいのでご注意ください。
前回のおさらい
前回の記事はこちらです。
前回は、任意のプログラムからAsteriskを操作する機構であるAGIに、Asterisk内部の変数やFunctionの結果を取得できるGetな能力を持たせました。
これは、任意のプログラムファイルの中でAsteriskに用意されているFunctionを実行し、その結果返される情報をAsteriskから受け取った上で、後続の処置に使用していくためです。
マルチデバイス化を実現するにあたっては、AORの概念を正確に理解し、CONTACTを動的に取得した上で、正確な宛先にDial()するロジックを実現する必要があります。
そうしたロジックを全て任意のプログラムファイル内で行えるようにする為にはAsteriskに対してSetもGetも両方できる必要がある訳ですね。
マルチデバイス化における重要概念や基礎となる仕組みについては以下の記事で解説しています。
前回の到達地点のおさらい
前回はAGIのシェルスクリプトをPHPで書き換えました。
以下のようなシェルスクリプトを、
ここから先は
¥ 50,000
当記事がお役に立てましたらサポート頂けますと嬉しいです!様々なSaaSコピー開発をハンズオン形式+ソースで公開しております。開発コストを最小に抑え、起業家や事業家の方々の夢の実現を低コスト化する為力を尽くして参ります。頂いたサポートはコピー開発と執筆資金として使用させて頂きます。